インフルエンザや新型コロナなど様々な感染症の流行が続いていますが、「感染性胃腸炎」の感染者数も増加しています(※1)。特に、保育園や学校での集団感染が多く見られます。
そこで今回は、感染性胃腸炎の症状と家庭での二次感染を防ぐための予防策について説明します。
感染性胃腸炎の症状は?

細菌やウイルスなどの病原体によって引き起こされる感染性胃腸炎は、主に吐き気、嘔吐、下痢、腹痛の症状が見られ、軽度の発熱を伴う場合もあります(※2)。
特に、赤ちゃんが感染すると、嘔吐や下痢による脱水症状を起こす危険性があるので注意が必要です。
病院では吐き気止めや経口補水液をすすめてもらえるので、症状がひどい場合は早めに受診しましょう。
感染性胃腸炎の予防法は?

感染性胃腸炎を予防するには、ウイルスや細菌を体内に入れないために日常生活のなかでの感染対策が大切です。
すでに気をつけているご家庭も多いと思いますが、こまめな手洗いやマスクの適切な使用を家族で改めて徹底しましょう。
また、ノロウイルスの場合は食品から感染することもあります。加熱が必要な食品は、中心部までしっかり加熱して食べるようにしてください。
ノロウイルスの二次感染を防ぐ方法は?

ノロウイルスは感染力が強いウイルスです。もし赤ちゃんがノロウイルスに感染した場合、家族に感染が広がることも。
感染した赤ちゃんの嘔吐物やうんちには大量のウイルスが排出されており、処理の際に二次感染する可能性があるため、以下の方法ですみやかに処理をしましょう(※3)。
2. ペーパータオルなどで静かに拭き取り、水で薄めた塩素系漂白剤で消毒する
3. 拭き取った嘔吐物やおむつ、手袋などはビニール袋に密閉して捨てる
4. 処理が終わったら手洗いをする
現在アルコール消毒液を使用しているご家庭は多いと思いますが、ノロウイルスはアルコールでは十分に除菌ができないため、塩素消毒が必要になります。
「ハイター」などの塩素系漂白剤を水で薄めて消毒しましょう。なお、消毒の際は使用上の注意をよく読んで利用してください。
またタオルは家族で共有せず、個人用タオルやペーパータオルを使うと安心です。
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