過ごしやすい気候になった頃に注意したいのが、窓やベランダからの子どもの転落事故です。
実は5歳以下の子どもが窓やベランダから転落して救急搬送される事故は、気温の下がり始める秋に最も多く発生しています(※1)。
そこで今回は、子どもの転落事故が起きやすいシーンと、転落事故を防ぐ方法をご紹介します。
子どもの転落事故はいつ起こる?

赤ちゃんがハイハイや伝い歩きをするようになると、家の中での行動範囲が広がります。「いつの間にこんなところに?」とヒヤっとすることもありますよね。
子どもの転落事故は、以下のような時に発生しています(※1,2)。
● ベッドやソファーの近くにある窓を開けっぱなしにして、子どもから目を離していた
● 椅子やテーブルを置いたベランダで子どもを遊ばせていた
● ベランダから外を見せていた
● 窓が開いた部屋で、子どもだけで遊ばせていた
また、子どもの中でも3〜4歳の転落事故が最も多く、2階からの転落でも入院が必要と診断されている事例が多いという報告もあります(※2)。
では、子どもの転落事故を防ぐには、どうすればいいのでしょう。
子どもの転落事故を防ぐには?
窓を開けているときに子どもをひとりにしないよう注意する必要がありますが、一瞬たりとも目を離さないのは難しいもの。
子どもを見守ることに加えて、事故の起きない環境づくりも大切です。
転落事故を防ぐために、以下のことに注意しましょう(※1)。
□ 窓やベランダの手すり付近に足場になるようなもの(家具や植木鉢など)を置かない
□ エアコンの室外機は、手すりから60cm以上離す
□ 窓、網戸、ベランダの手すり等に不具合がないか定期的に確認する
□ 子どもが勝手に窓を開けないよう、手の届かない位置にロックをつける
□ 窓を開けた部屋・ベランダでは子どもだけで遊ばせない
□ 窓枠に座ったり、網戸に寄りかかったりさせない
□ 子どもだけを家に残して外出しない
正しい予防策で子どもを事故から守ろう
赤ちゃんの成長は日々著しく、「こんなところにはまだ登れないだろう」と思っていた場所も、次の日には登れるようになっているかもしれません。
窓を開けて過ごすことの多い季節になりましたが、家族で予防策を徹底して、子どもを転落事故から守ってくださいね。