入学前に保育園へ通っていた家庭の場合、小学校入学とともに「学童」に入ることが多いでしょう。学童に通い始めたばかりの時期に「学童と保育園のギャップに戸惑った!」という声がSNSでも話題になることがあります。
そこで今回は、「保育園」と「公立学童」の違いに加え、親ができる対策を紹介します!
1. 急な延長ができない・延長がない場合も!
延長利用の可能性のある人は事前登録が必要になります。保育園のときにはできていた急な延長は基本できないと考えましょう。
そもそも、延長利用の制度がない学童もあります。時間になったら職員も帰宅するため、親が家に着くまで待ち続けられないことも。
緊急時の対応をしてくれる場合もありますが、事前に対策は立てておきましょう。
寂しい想いをさせてしまいました
電車が遅れ、子どもの帰宅時間までにどうしても自宅に到着できないことがありました。学童は18時までで時間外は預かれないというルールがあるため、帰宅させるしかなかったそうです。まだ家のカギを持たせてない頃で、暗い玄関前にひとりで待たせることに。
● 近所に知り合いがいる場合、急な対応が必要な場合のことを想定してお願いしておく
● 契約した時間外は預けられないので慎重に時間を決める
2. 預かり時間が短くなる…
学童の預かり時間は、一般的には18時頃まで。長くても19時頃までが多いでしょう。保育園に比べて預けられる時間が短いため、保育園時代よりも早めに仕事を切り上げて帰らなくてはならないケースも少なくありません。
仕事を調整せざるを得なかった…
保育園時代は19時半まで延長保育をお願いしていましたが、学童は最終が19時。たかが30分、されど30分…。大変でしたが、30分前倒して仕事を開始することでなんとか回避しました。でもなかなかキツい!
● 預かり時間をオーバーしてしまう日は、民間学童を併用するなど選択肢を増やす
3. やり取りの濃度は確実にダウンする!
保育園時代は先生に毎日会えたり、連絡帳でのやり取りや保育園からの情報発信も豊富だったりと、毎日の様子がよくわかりました。
一方で学童では連絡帳のやり取りがない場合が多く、連絡帳があっても連絡事項のみ。その日に過ごした様子などは基本的に書かれないことがほとんどです。
ひとり帰りの場合は職員にも会わないため、子どもからの話がない限りは様子がわからない状況です。
誰といる?何をして過ごしてるの?
4月中は慣れるまで迎えに行っていたので、先生たちと話す機会もあり学童での様子がなんとなく理解できていました。
ゴールデンウィーク以降はひとり帰りするようになって、過ごし方や誰と一緒に遊んでいるかなどはあまりわからないように。あの手この手で工夫して話を聞き出しているので、親のヒアリング力は日々磨かれています。
● 気になることは遠慮せず問い合わせる
4. 保育園ほど手厚くない
保護者が仕事をしている間に預かるという点では保育園と学童には違いはありません。
ただ、基本的に過ごし方は自由なことが多い・子どもの人数に対して職員が何人も配置されるわけではない点が大きな違いです。
異年齢が同じ空間で過ごすため、にぎやかで年齢を問わない交流を図れるのは良いですが、すべての子どもたちに細かく目を配ることは難しいためトラブルが起きることも。
また、宿題や学習、遊びの時間が決まっていない場合には、自主性や子どもの判断で過ごし方が変化する面が保育園との大きな違いです。
やんちゃな上級生に困っていた
ある日絆創膏を貼って帰宅してきました。珍しいと思って何気なく尋ねると「乱暴な●年生の子にいつもちょっかいを出されていて、今日は転んですりむいちゃった」とのこと。
「嫌なときは真剣に嫌と伝えるんだよ」と応援する気持ちで話しました。今回は大きなケガではありませんが、「いつも」といワードにひっかかり、翌日学童に問い合わせてみました。
乱暴な上級生の行動は気にしているものの、自分の子がケガをした場面は見ていなかったとのことで、その後は注視してもらえることになりました。それ以降とくにケガもなく、上級生のちょっかいもなくなったようです。
● 宿題を促すことはないので、学童でやるか、家でやるかなど子どもと話し合いをしておくと◎
5. 長期休暇の1日預かりはお弁当が必要!
保育園時代は小学校のような長期休暇がなく、毎日変わらず給食がでます。しかし、小学校に入ると長期休暇は学童で過ごすことになり給食はでません。
学童によっては業者のお弁当を注文できる場合もありますが、一般的には毎日お弁当を作って持たせる必要があります。
毎日はハードすぎた…
お弁当を作る習慣がなかったので、毎日となるとプレッシャーでした。喜んでくれるのがうれしくて凝りすぎていましたが、それが日々をハードにしていることに気づいて少しずつ力を抜きつつ、完走できました。今日は何がおいしかった?と質問すると、即答で冷凍食品のおかずだったときは顔で笑って心で泣きましたw
● 冷凍食品に頼ってOK!
保育園と学童の違いを理解して入学に備えよう
マイナスな印象を持つかもしれませんが、保育園の頃よりも色々なことができるようになるため、子どもの自主性を促すためとも捉えられます。ただ、保育園と同じ様な感覚だと思っていると、思わぬギャップがあるのは事実。「別物」と思って、今回の記事を参考に対策を立てておけると良いですね。