最近よく耳にするSDGs(エスディージーズ)。内容について詳しくご存知の方は少ないのではないでしょうか。小学校でも学習のテーマになることがあります。子どもへの伝え方に迷うときは、絵本を活用して一緒に理解を深めてみると良いですね。
今回はSDGsとは何かや、子どもに教えるときに最適な絵本を5冊ご紹介します。
そもそもSDGsってなんのこと?
SDGsは、誰もが安心して暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するための道標のようなものです。
貧困や紛争、感染症、気候変動、資源枯渇など、人類は数多くの課題に直面していて、このままでは安定して暮らし続けることができなくなってしまうと言われています。
そのような危機感から、国連が定めた2030年までに達成すべき具体的な目標のことをSDGs(Sustainable Development Goals)といいます(※1)。
「社会」「経済」「環境」の側面から17個の目標が設定され、子どもを含めた全ての人が、それぞれの立場から目標を達成するために行動することが求められていますよ。
小1の子どもにSDGsについて伝えるときは、「社会」「経済」「環境」の3つの側面からわかりやすく教えてくれる絵本を活用するのがおすすめです。
SDGsを教えてくれる低学年向けの絵本5選!
ここからは、SDGsの絵本を5冊ご紹介します。
小学生からのSDGs
イラスト・図解・動画を使って、直感的なわかりやすさを重視した本です。専門知識がまったくない状態から楽しめるので、SDGsの入門にぴったりの1冊ですよ。
絵本の中にあるQRコードを読み取ると、子ども向けにわかりやすく解説された動画を無料で視聴することができます。
漢字にはすべてルビがふってあり、言葉遣いも平易なので、低学年でも安心して読めますよ。
- 税込価格
- 1,650円
ホッキョクグマ、大ピンチ!
SDGsのなかでも、特に「環境」にフォーカスした本です。かわいらしいイラストで、地球の環境問題について子どもの目線からわかりやすく説明されています。
ホッキョクグマの一家を助けるために何をすればいいのかを一緒に考えていくストーリーで、具体的にやってみるといいことが提示されていますよ。
普段の生活の中でできることについて考えるきっかけになりますね。
- 税込価格
- 1,650円
おばあちゃんとバスにのって
SDGsの「社会」面がわかる絵本です。主人公とおばあちゃんはバスに乗って移動をしていきます。
「汚い街を歩くのはいや」「車で移動したい」と大人でも思いがちなマイナス感情を、おばあちゃんはプラスの発想へ転換してくれるので、主人公も自然とおばあちゃんのような考え方を取り入れていく物語です。
物事の表面だけではなく本質を見る大切さや、ポジティブに捉える方法を教えてくれる1冊ですよ。
- 税込価格
- 1,650円
雪ぐにの巨大な青むし
SDGsの「環境」と「社会」面に触れられる自然との共生と循環がテーマの絵本です。
突然現れた大きな1匹の青むし。青むしを見た動物や人間はどのような対応をとるのでしょうか。
難しい言葉には、解説もついているので低学年の子どもでも楽しみながら読むことができますよ。カラフルで美しいイラストを見るだけでも楽しいです。
地球上のすべての生き物の命の尊さ、ともに生きていく大切さを教えてくれる1冊です。
- 税込価格
- 1,760円
王さまライオンのケーキ
SDGsの「社会」と「経済」面がわかる絵本です。王さまライオンのケーキを、ゾウ、カエル、インコなどのたくさんの動物でわけることになりました。
ケーキを分ける上で、自分だけではなく王さまの気持ちも考える謙虚なアリの姿が胸をうちます。
貧困は、互いの思いやりと知恵で分かち合うことで、格差を小さくできることを教えてくれますよ。
SDGsだけではなく数の概念も教えてくれる絵本なので、特に低学年におすすめです。
- 税込価格
- 1,760円
SDGsの絵本を読んで子どもと話し合おう
SDGsはスケールが大きいため、子どもにとってはイメージしにくい部分があるかもしれません。低学年では絵本で大まかな内容について理解できるといいですね。
絵本を読んだあとは、身近な環境問題のようなことを子どもと話し合ってみるといいですよ。
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※1 外務省『SDGsとは?』