体が必要とする「五大栄養素」のひとつであるたんぱく質。たんぱく質には、血液・筋肉・臓器・髪・皮膚などをつくる働きがあります(※1)。子どもの健康的な体作りには欠かせない栄養素なので、幼児食にも積極的に取り入れたいですね。
そこで今回は、たんぱく質を含む食材を使った、幼児食の主食レシピを紹介します。
たんぱく質の多い食材は?
人の体をつくるたんぱく質は、20種類のアミノ酸で作られていて、そのうちの9種類は食品からしか摂取することができません。
この9種類を必須アミノ酸といい、必須アミノ酸を摂るためには、動物性・植物性たんぱく質をバランスよく食事に取り入れることが大切です(※1)。
以下は、幼児食期に食べられる、たんぱく質を含む主な食材です。
● 肉類
(牛肉/鶏肉/豚肉)
● 魚介類
(しらす/鮭/サバ/エビ など)
● 大豆製品
(豆腐/納豆/きなこ/高野豆腐)
● 乳製品
( ヨーグルト/チーズ/牛乳)
● 穀物
(オートミール/小麦)
● 卵 など
子どもの体作りに欠かせない!
たんぱく質が豊富な幼児食の主食レシピ
ロールパンのスライスサンドイッチ
(かぼちゃ&ツナ)
材料
- 1かぼちゃはゆでて皮をむき、フォークの背などでつぶす。
- 21に汁をきったツナを混ぜ、牛乳を少しずつ加えてぬりやすいかたさにする。
- 3ロールパンを1〜1.5cm厚さの輪切りにして間に切り込みを入れ、2をはさむ。
納豆入り野菜ごはんおやき
材料
※キャベツ、小松菜、にんじんなど
- 1ボウルに納豆、野菜、ごはん、薄力粉、塩、青のりを入れてよく混ぜ、野菜のゆで汁を少量ずつ加えてまとめる。
- 2熱したフライパンにサラダ油を薄くしき、スプーンで1を入れて3cmの大きさに平らに伸ばす。色づいたら裏返し、ふたをして焼く。
きな粉トーストスティック
材料
- 1室温でやわらかくしたバターを食パンにぬり、砂糖を混ぜたきな粉をふりかける
- 21を2cm幅の棒状に切り、オーブントースターで軽く色づくまで焼く
小松菜ヨーグルトスコーン
材料(約15個分)
- 1小松菜はやわらかくゆで、葉先の部分をみじん切りにしてすり鉢などですりつぶす。Bを加えて混ぜる。
- 2Aをボウルに入れて混ぜる。サラダ油を加え、両手でこすり合わせるようにしてなじませる。粉と油が均一に混ざってサラサラの状態になったら、1を混ぜ、ひとまとめにする。
- 3ラップで包んで1cm厚さの四角形に伸ばし、包丁で1×3cmの棒状に切る。
- 4アルミホイルをしいて3を並べ、オーブントースターで約10分焼く。
高野豆腐そぼろのビビンパ風混ぜごはん
材料
- 1高野豆腐をぬるま湯に浸して戻し、みじん切りにする。小鍋に水、しょうゆ、砂糖を煮立たせ、高野豆腐を入れて弱火で煮汁がなくなるまで煮る。
- 2薄切りにしたにんじんを水からゆで、やわらかくなったらほうれんそうを入れて、ほうれんそうがやわらかくなるまでゆでる。ザルにあげて軽く水洗いし、にんじんは短いせん切り、ほうれんそうはみじん切りにする。
- 31に2とごま油、塩、白すりごま、ごはんを混ぜる。
シラスと青菜のふりかけ和風パスタ
材料
※早ゆでねじりパスタ、マカロニなど
- 1フライパンにサラダ油を熱し、シラスとみじん切りのかぶの葉を入れて炒める。しんなりしたらしょうゆ、塩を混ぜる。
- 2沸騰した湯にパスタを入れてやわらかくゆで、ザルにあげて1に加える。ゆで汁少量(分量外)を加えて軽く炒め合わせる。
あんかけ焼きそば
材料
- 1豚薄切り肉、ピーマン、赤ピーマン、玉ねぎは繊維を断つように1cm長さのせん切りにする。焼きそば用中華麺はザルに入れて熱湯をかけ、水気を切って4cm長さに切る。
- 2フライパンにごま油とにんにくを入れて火にかけ、1の肉と野菜を炒める。ピーマンがしんなりしたら麺を加え、だし汁、しょうゆ、塩を入れて。水溶き片栗粉でとろみをつける。
いろいろな食材をバランス良く取り入れよう
たんぱく質を含む食材は、普段から食べ慣れている食材にも多く含まれているので、「特別に用意しなくては」と身構える必要はありません。大切なのは、できるだけ肉・魚・乳製品など、いろいろな食材をバランス良く取り入れることです。
たんぱく質は肉や魚に多く含まれていますが、肉や魚の食感が苦手な子もいるかもしれません。そんなときは、細かく刻んだり、あんかけに混ぜたりするなど、子どもが食べやすい工夫をしてみてくださいね。
● 食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
● 具材が大きい場合は、食材のサイズを調整してください。
● レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません。(ただし、この時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
レシピ・記事提供:「まいにちの手を動かす食事で、すくすく育つ 1〜3歳発達を促す子どもごはん」(中村美穂著、日東書院本社)