この時期の子どもは成長がめまぐるしく、体を作るために多くの栄養を必要としています。カルシウムもそのなかのひとつ。
そこで今回は、カルシウムを含む食材で作る、幼児食におすすめのおかずとおやつのレシピを紹介します。
カルシウムが不足するとどうなる?
カルシウムが不足すると、骨の密度が低下して歯や顎の発達に影響したり、イライラしやすくなったりするといわれています。
骨の密度を高めるためには、20歳までの食事や運動が重要です(※1)。子どもの健康的な成長のためにも、カルシウムを含む栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
幼児食期に食べられるカルシウムを含む食材
幼児食期に食べられる、カルシウムを含む主な食材は以下です。
● モロヘイヤ
● 大根の葉
● 菜の花
● 小松菜
● つるむらさき
● 干しエビ
● 煮干し
● シラス
● 海藻類(ひじき、わかめなど)
● 大豆製品(豆腐、納豆、高野豆腐など)
上記の食材を取り入れながら、栄養バランスのとれた幼児食を作ってあげましょう。
カルシウムを含む食材で作る
幼児食のおかず&おやつレシピ
野菜のシラス煮
材料
- 1大根、にんじんは1cm厚さのいちょう切りや棒状にする。ブロッコリーは1.5cm大の小房に分ける。
- 2鍋に水とだし昆布を入れ、大根とにんじんを入れてふたをしてやわらかくなるまで煮る。ブロッコリーとシラス、しょうゆを加えてさらに煮る。
ごはん入りほうれんそうチーズオムレツ
材料
- 1ほうれんそうは沸騰した湯でやわらかくゆで、水にさらして絞り、粗みじん切りにする。
- 2溶いた卵に1とごはん、粉チーズ、塩を加え混ぜる。
- 3サラダ油を熱したフライパンに2を丸く流し入れ、箸で混ぜながら1cm厚さにまとめる。ふたをして両面が薄く色づくまで焼き、食べやすい大きさに切る。
シーフード入りクリームシチュー
材料
※アサリ、エビなど
- 1耐熱容器にバターと薄力粉を入れ、電子レンジで約30秒加熱して溶かす。牛乳を少しずつ加え混ぜ、さらに約50秒加熱してとろみをつける。
- 2小鍋に分量の水と1cm角に切ったじゃがいもを入れて火にかけ、やわらかくなったら解凍して細かく刻んだシーフードミックス、ミックスベジタブルを加える。1と塩を加えて弱火で煮て、沸騰直前で火を止める。
冷麦入り豆腐と野菜のスープ
材料
- 1絹ごし豆腐は1.5cm角に、チンゲンサイとにんじんは1.5cm長さの細切りにする。
- 2分量の水ににんじんを入れて煮る。沸騰したら1.5cm長さに折った冷麦を入れ、柔らかくなったらだし汁、豆腐、チンゲンサイを入れる。煮汁の味をみてしょうゆを加える。
ほうれんそうの肉団子甘酢あん
材料
- 1ほうれんそうは沸騰した湯でやわらかくゆで、水にさらして絞り、みじん切りにする。
- 2ポリ袋にパン粉と牛乳、塩を混ぜ、豚ひき肉、1のほうれんそうの水気を絞って加え、よく混ぜる。
- 3フライパンにサラダ油を熱し、2を5等分して丸め、並べる。転がしながら焼き、混ぜ合わせたAを回し入れ、とろみがつくまで混ぜながら煮る。
タラとかぶのみぞれ鍋
材料
- 1だし汁を火にかけ、煮立ったら骨と皮を取ってひと口大に切った真ダラと角切りの絹ごし豆腐、みじん切りのかぶの葉を入れて煮る。
- 2しょうゆを加え、すりおろしたかぶを入れて火を止める。
ビタミンDを含む食材と食べると◎
ビタミンDには、カルシウムの吸収を助ける働きがあります(※1)。そのため、ビタミンDを含むきのこ類や卵類、鮭などの魚介類と一緒に摂るのがおすすめですよ。食材をうまく組み合わせながら、子どもの成長をサポートしてあげてくださいね。
● 食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
● 具材が大きい場合は、食べやすいサイズに調整してください。
● レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません。(ただし、この時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
レシピ・記事提供:「まいにちの手を動かす食事で、すくすく育つ 1〜3歳発達を促す子どもごはん」(中村美穂著、日東書院本社)