4歳のおねしょはどう対応すればいい?卒業の目安は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギ... 監修記事一覧へ

昼間のトイレトレーニングが完了するのは、一般的に3歳頃が多いといわれています。夜のおしっこのコツを掴むのはそれからなので、子供が4歳くらいになると「子供のおねしょに毎日悩んでいる」というママが多くなってきます。今回は、4歳のおねしょについて、どう対応すればいいのか、卒業の目安やおねしょの対策なども含めてご紹介します。

おねしょはいつまで続くの?卒業の目安は?

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おねしょが続くのは、一般的に4~5歳くらいまでです。昼のトイレと違って、夜のトイレの感覚を掴むのは難しく、小学校入学前の6歳頃まで続く場合もあります。

小さな子供がおねしょをしてしまう原因には、下記のようなものがあります。

・ 膀胱が小さくて、夜の尿量と膀胱のバランスがとれていない
・ 今まで夜におむつをしていた感覚で、自然とおしっこが出てしまう
・ 寝ていて尿意に気づけない

4歳頃のおねしょは、成長過程にみられる生理的なものなので、過剰に心配する必要はありません(※1)。成長とともに、自然と治ることがほとんどです。

4歳のおねしょはどう対応すればいい?

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4歳頃のおねしょは生理的なものですが、おねしょが続くと、つい叱ってしまうこともありますよね。

しかし、おねしょを長引かせないためには、「怒らない・責めない・他の子と比べない」ことが大切です。

「どうして毎日おねしょするの?」と責めるのは逆効果。怒られないようにと子供が緊張し、失敗してしまうこともあります。「●●ちゃんはできているよ!」と、周りの子と比べられたら、子供のプライドが傷ついてしまうこともあります。

「次は頑張ってみよう」「服が濡れて気持ち悪いね」と、前向きな言葉をかけたり、おねしょをしたときの不快感を覚えさせたりすることで、早めにコツを掴めるようサポートしてあげてくださいね。

4歳で毎日おねしょをするときの対策は?

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前述のとおり、4歳頃のおねしょはある程度しょうがないものですが、毎日続くと夜中の片付けが大変ですよね。

ママやパパの片付けの手間を省くために、以下を参考に、おねしょ対策をしておきましょう。

夜だけおむつにする

昼間のトイレトレーニングが終わったばかりであれば、夜間にすぐ普通のパンツに切り替えるのは早いかもしれません。

しばらくは、夜だけおむつをつけて「昼間みたいに、夜もおむつを外すようにしようね」と、少しずつ心構えをさせてあげましょう。

寝る前に必ずトイレに行く

寝る前にトイレに行く習慣をつけるだけでも、おねしょの頻度が変わります。

「行きたくない」「出ない」というかもしれませんが、「おねしょしないためだよ」と、しっかり説明をして、毎日根気よく続けてみてください。

夕食後や寝る前は水分を控える

寝る前の1~2時間は、頻繁に水分を摂るのは控えましょう。ただし、夏場の暑い夜は、熱中症にならない程度に水やお茶などを100~200mlは摂ってくださいね。

神経質になりすぎず、「必要以上に摂らない」ことを意識してください。

おねしょパンツ・ズボンを履く

昼間におむつがとれると、夜もおむつを履きたくないという子もいます。そこで便利なのが、「おねしょパンツ」や「おねしょズボン」です。

おねしょパンツやおねしょズボンは、通常のパンツやズボンに比べて吸水性が高く、消臭素材を使用していることから、おねしょの臭いが気になりません。

可愛い柄付きのものもあるので、普通のパンツやズボンと同じ感覚で履くことができます。

おねしょ・防水シーツを敷く

敷布団におねしょが浸み込まないよう、防水シーツやおねしょシーツを敷いておくのもおすすめです。パイル地などの肌触りが良いものもあるので、子供も気持ち良く寝ることができますよ。

使い捨てタイプは、その場で処理できて便利です。様々な種類が販売されているので、使いやすいものを選びましょう。

4歳のおねしょは家族で乗り越えよう

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おしっこやうんちのコツを掴むまでの時間は、個人差が大きいもの。4歳で、昼間のトイレトレーニングをしている子も珍しくありません。

少しゆっくりに感じても「この子のペース」と思って子供の成長に寄り添うと、ママやパパのイライラも軽減されますよ。

それでも、夜中の対応でママが寝不足になってしまうのはよくありません。疲れを感じたら、パパと交代で片付けをするようにしたり、家事を少なめにして体を休めたりするなど、子供の成長に寄り添いながら、家族でこの時期を乗り越えていけるといいですね。

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