昼間のトイレトレーニングが完了するのは、一般的に3歳頃が多いといわれています。夜のおしっこのコツを掴むのはそれからなので、子供が4歳くらいになると「子供のおねしょに毎日悩んでいる」というママが多くなってきます。今回は、4歳のおねしょについて、どう対応すればいいのか、卒業の目安やおねしょの対策なども含めてご紹介します。
おねしょはいつまで続くの?卒業の目安は?
おねしょが続くのは、一般的に4~5歳くらいまでです。昼のトイレと違って、夜のトイレの感覚を掴むのは難しく、小学校入学前の6歳頃まで続く場合もあります。
小さな子供がおねしょをしてしまう原因には、下記のようなものがあります。
・ 膀胱が小さくて、夜の尿量と膀胱のバランスがとれていない
・ 今まで夜におむつをしていた感覚で、自然とおしっこが出てしまう
・ 寝ていて尿意に気づけない
4歳頃のおねしょは、成長過程にみられる生理的なものなので、過剰に心配する必要はありません(※1)。成長とともに、自然と治ることがほとんどです。
4歳のおねしょはどう対応すればいい?
4歳頃のおねしょは生理的なものですが、おねしょが続くと、つい叱ってしまうこともありますよね。
しかし、おねしょを長引かせないためには、「怒らない・責めない・他の子と比べない」ことが大切です。
「どうして毎日おねしょするの?」と責めるのは逆効果。怒られないようにと子供が緊張し、失敗してしまうこともあります。「●●ちゃんはできているよ!」と、周りの子と比べられたら、子供のプライドが傷ついてしまうこともあります。
「次は頑張ってみよう」「服が濡れて気持ち悪いね」と、前向きな言葉をかけたり、おねしょをしたときの不快感を覚えさせたりすることで、早めにコツを掴めるようサポートしてあげてくださいね。
4歳で毎日おねしょをするときの対策は?
前述のとおり、4歳頃のおねしょはある程度しょうがないものですが、毎日続くと夜中の片付けが大変ですよね。
ママやパパの片付けの手間を省くために、以下を参考に、おねしょ対策をしておきましょう。
夜だけおむつにする
昼間のトイレトレーニングが終わったばかりであれば、夜間にすぐ普通のパンツに切り替えるのは早いかもしれません。
しばらくは、夜だけおむつをつけて「昼間みたいに、夜もおむつを外すようにしようね」と、少しずつ心構えをさせてあげましょう。
寝る前に必ずトイレに行く
寝る前にトイレに行く習慣をつけるだけでも、おねしょの頻度が変わります。
「行きたくない」「出ない」というかもしれませんが、「おねしょしないためだよ」と、しっかり説明をして、毎日根気よく続けてみてください。
夕食後や寝る前は水分を控える
寝る前の1~2時間は、頻繁に水分を摂るのは控えましょう。ただし、夏場の暑い夜は、熱中症にならない程度に水やお茶などを100~200mlは摂ってくださいね。
神経質になりすぎず、「必要以上に摂らない」ことを意識してください。
おねしょパンツ・ズボンを履く
昼間におむつがとれると、夜もおむつを履きたくないという子もいます。そこで便利なのが、「おねしょパンツ」や「おねしょズボン」です。
おねしょパンツやおねしょズボンは、通常のパンツやズボンに比べて吸水性が高く、消臭素材を使用していることから、おねしょの臭いが気になりません。
可愛い柄付きのものもあるので、普通のパンツやズボンと同じ感覚で履くことができます。
おねしょ・防水シーツを敷く
敷布団におねしょが浸み込まないよう、防水シーツやおねしょシーツを敷いておくのもおすすめです。パイル地などの肌触りが良いものもあるので、子供も気持ち良く寝ることができますよ。
使い捨てタイプは、その場で処理できて便利です。様々な種類が販売されているので、使いやすいものを選びましょう。
4歳のおねしょは家族で乗り越えよう
おしっこやうんちのコツを掴むまでの時間は、個人差が大きいもの。4歳で、昼間のトイレトレーニングをしている子も珍しくありません。
少しゆっくりに感じても「この子のペース」と思って子供の成長に寄り添うと、ママやパパのイライラも軽減されますよ。
それでも、夜中の対応でママが寝不足になってしまうのはよくありません。疲れを感じたら、パパと交代で片付けをするようにしたり、家事を少なめにして体を休めたりするなど、子供の成長に寄り添いながら、家族でこの時期を乗り越えていけるといいですね。