妊娠してお腹が大きくなるにつれ、お腹にヒビが入ったように現れる妊娠線。一度できると消えないこともある妊娠線だからこそ、双子を妊娠してお腹が大きくなった場合、どうなるのか気になりますよね。そこで今回は、双子だと妊娠線ができやすいのか、予防はいつから始めるべきかなどについてご紹介します。
妊娠線とは?
妊娠線とは、皮膚線状や線状皮膚萎縮とも呼ばれ、皮膚の表面に亀裂が入ったように現れる赤みを帯びた線のことです。妊娠によって急激にお腹周りの脂肪が増えますが、皮膚の伸びがそれに追いつかず、真皮の組織が断裂してしまうのが原因です(※1)。
お腹以外にも、太ももやおしりなど、脂肪が厚くつきやすい所にできやすいのが特徴です。妊娠8ヶ月頃からできる人が多いものの、早い人では妊娠3ヶ月頃からできる場合もあります(※1)。
出産後は線が薄くなり、色も徐々に赤みが消え白っぽくなっていきますが、完全に消えることはありません(※2)。
妊娠線は、妊娠後期には約90%の妊婦さんに現れるといわれています(※2)。しかし、出産を経験した人でも全くできなかったという人もいれば、10本以上できたという人もいて、その太さや本数には個人差があります。
双子は妊娠線ができやすい?
双子などの多胎妊娠をしている人は、妊娠線ができやすいのでしょうか。
お腹の赤ちゃんが1人のとき、臨月のお腹の大きさが子宮底長で32cmほどであるのに対し、双子のときは子宮底長で38cmほど、人によっては40cm以上になることもあります(※3,4)。
このように、お腹の赤ちゃんの人数が多い分だけお腹が大きくなるので、皮下組織の真皮が引っ張られて妊娠線ができやすくなります。
また、双子かどうかに関わらず、乾燥肌の人も皮膚が伸びにくいため妊娠線ができやすく、小柄な人も皮膚面積が小さく妊娠線ができやすい傾向にあります。急激に体重が増加することも、妊娠線ができやすくなる原因の一つです。
双子の妊娠線予防はいつから何をする?
先輩双子ママのなかには、妊娠6ヶ月頃から急激にお腹が大きくなった、という人も多くみられます。そのため、双子を妊娠した場合の妊娠線予防は、その前から始めておくのがおすすめです。
双子であるかどうかに関わらず、妊娠線を完全に予防することは、体型や体重の増え方などの影響もあり難しい側面があります。できるだけ最小限に抑えるために、次の3つを心がけましょう。
1. 適度な運動を心がける
急激な体重増加を抑えるため、軽いストレッチや散歩をしましょう。妊娠中期の安定期に入れば、マタニティスイミングやマタニティヨガもおすすめです。ただし、体調が良い日だけにし、お腹の張りを感じたら、すぐに中断しましょう。
また、双子を妊娠していると、赤ちゃんが一人の場合よりも体重が重くなるため、散歩などをする際にはバランスを崩して転ぶことがないように注意しましょう(※5)。
2. バランスのよい食事を取る
体重管理には、バランスのよい食事を取ることも大切です。
双子を妊娠した場合、ママが摂るエネルギー量は、赤ちゃんが一人のときよりも、1日あたり300kcal多く必要だと考えられています(※5)。だからといって、食べ過ぎは禁物。
特に、臨月ともなると「もうすぐ出産だし…」と気を抜いてしまいがちですが、臨月はお腹がぐんと大きくなり、妊娠線が一番できやすい頃でもあります。脂肪を付け過ぎないよう食事内容に注意しましょう。
3. マッサージをする
お風呂あがりに優しくお腹をマッサージするのもおすすめです。お腹の皮膚がしなやかになり、妊娠線ができにくくなります。乾燥を防ぐため、保湿成分の入った妊娠線予防クリームを使うと効果的です。
双子の妊娠線ケアは毎日コツコツと
双子を妊娠した場合、妊娠後期に差し掛かると一人を妊娠しているときよりも急激にお腹が大きくなるため、妊娠線ができやすい傾向があります。そのため、双子の妊娠がわかったら、早い時期から妊娠線予防を始めるのがおすすめです。
妊娠線は大きなお腹を抱えて頑張ったママの勲章ともいえますが、できれば作りたくないものですよね。
双子の妊娠は赤ちゃんが一人の場合よりもいろいろと心配なことも多いため、美容どころじゃないというママもいるかもしれませんが、マッサージなどを怠らず、体重管理にも気をつけながら、出産後も綺麗なママでいられるように、日々のこまめなケアを頑張りましょう。
もし一人でケアを続けることに自信がない場合は、パパと一緒に続けると、夫婦間の絆も深まりますよ。