日差しが強い日や身が凍るほど寒い日に外出するとき、赤ちゃんや子供に帽子を被らせるか迷うことってありますよね。いざ購入しようと思っても、帽子のサイズに迷うママやパパは多いようです。そこで今回は、子供の年齢別の帽子サイズや、子供が帽子を嫌がるときにうまく被らせるコツをご紹介します。
子供に帽子は必要?
子供が帽子を被ることは、体を守るために大切なことです。
太陽から地球に届く紫外線は、慢性的に浴びすぎると白内障や皮膚がんなどの病気の原因になると考えられています(※1)。
帽子を被ることは、この紫外線が目に届くのを防ぐために有効な手段です。つばの大きい帽子を被ることで、目に届く紫外線は20%程度減ると考えられています。
また、子供の頭皮などの皮膚は大人よりとてもデリケート。特に赤ちゃんは直射日光に当たると刺激が強過ぎて、やけどや水ぶくれを引き起こしてしまうこともあります。
紫外線がピークを迎えるのは7月、8月といった夏の時期ですが、春や秋といった季節も実は多くの紫外線が地表に届いています。(※2)。そのため、春から秋にかけてのお出かけのときは必ず帽子を着用すると安心ですね。
冬の場合は紫外線対策ではなく、防寒対策として帽子を使うと、帽子が頭頂部の熱が逃げていくのを防いでくれますよ。ニット帽やどんぐり帽子など、可愛らしい帽子がたくさんあるのも魅力ですね。
子供の帽子のサイズの測り方は?
赤ちゃんの帽子のサイズの測り方は、メジャーを使って、額の中央部から耳のつけ根(指2本分上あたり)を通り、後頭部の少し下がった位置を通った円周の長さを測ります。
被ったときに締めつけがきつくならないよう、頭のサイズに1~2センチほど足したサイズの帽子を選ぶのがおすすめ。赤ちゃんや子供の頭の大きさには個人差があるので、サイズ表を参考にしながら、実際の頭のサイズも測っておきましょう。
ニット帽やキャップ系など、帽子の種類によっても仕様が異なります。ギリギリのサイズを買うとサイズアウトしていることも珍しくありません。一緒に外出できるときは試着して購入しましょう。
それでは、赤ちゃんの時期と幼児期に分けて、具体的なサイズをご紹介します。
赤ちゃんの帽子のサイズ(月齢別)と選び方
新生児期から1歳あたりまでの赤ちゃんは、40cmをベースに、3ヶ月ごとに約2cmずつ大きくなるのが目安です。
生後しばらくは寝ていることが多いのであまり帽子を使うことはありませんが、出産後の退院や1ヶ月健診が冬場にあたる場合は、防寒対策として被らせてあげると良いですね。
冬場は、ニットやガーゼ素材、パイル地など柔らかいものを選んであげましょう。夏場に紫外線対策で帽子を被らせる場合は、通気性が良いもの、汗の吸水性が良いものを選び、蒸れないよう注意してくださいね。
赤ちゃんの帽子の場合は、伸縮性の高い素材を使用しているものが多く、表記されているサイズも幅広い場合があるので、タグなどをよく見て購入しましょう。
月齢別帽子サイズ表
赤ちゃんの月齢別の帽子のサイズはおよそ次のようになります。ただし、赤ちゃんの発育には個人差があるため、もし可能であれば、お店で試着をしてから購入することをおすすめします。
赤ちゃんの月齢 | 帽子のサイズ |
0~3ヶ月 | 40~42cm |
3~6ヶ月 | 42~44cm |
6ヶ月~1歳 | 44~46cm |
1歳~1歳半 | 46~48cm |
子供の帽子のサイズ(年齢別)と選び方
1歳を過ぎた子供の帽子のサイズは、48cmをベースに1〜2年かけて約2cmずつ大きくなっていくのが目安です。
歩行が安定すると、一緒に歩いて散歩することが増えたり、公園で日中遊ぶ機会が増えたりするので、日差しや気温の程度に合わせて被らせてあげましょう。
曇りの日でも紫外線は意外と強いもの。なるべく外遊びのときは帽子を被せてあげると良いですね。
赤ちゃんのときと同様、帽子を選ぶときは、季節に合わせて素材を変えてあげてください。夏場は通気性がよい素材で、襟足に日差し除けがついているものを選ぶと、熱中症予防になります。
冬場は柔らかいニット帽もかわいいですが、子供は動き回って体温がすぐに上がるので、暖かくなりすぎない素材選びをしてあげましょう。
年齢別帽子サイズ表
子供の帽子のサイズは、赤ちゃんのころに比べて大きくなるペースが緩やかになります。そのため、サイズ調整が可能な帽子を選べば、何シーズンか同じ帽子を被ることも可能です。
子供の年齢 | 帽子のサイズ |
1歳半~2歳 | 48~50cm |
2歳~3歳 | 50~52cm |
3歳~4歳 | 50~52cm |
4歳~5歳 | 52~54cm |
5歳~6歳 | 52~54cm |
赤ちゃん・子供が帽子を嫌がるときは?
子供は気分によって帽子を嫌がることがあります。頭に触れる違和感や、蒸れなどの不快感もあり、「知らぬ間に帽子を脱いでなくしてしまった」ということも珍しくありません。
特に赤ちゃんの頃は嫌がりやすいので、帽子を被らせるための工夫が必要になりますよね。
嫌がる赤ちゃんには、まず、優しく被らせてあげることから始めましょう。サイズが小さくて締め付けがきついとすぐに嫌がるので、ちょうど良いサイズを事前に選んでおくのがコツですよ。
2歳を過ぎて幼児期になると、なかなか被ってくれずにママやパパがイライラしてしまうこともありますが、怒るのは逆効果。
「帽子を被るとかっこいいね」「お洋服に合ってるよ」と気分を乗せてあげたり、夏場は「暑いと熱中症という怖い病気になるから、嫌だけど被ろうね」と、説明してあげたりするのも効果的です。
赤ちゃん・子供に帽子を被らせるコツ
● 帽子を被ったときに、「かっこいい」「かわいい」「すてき」とほめてあげる
● 「帽子を被ったらお外に出かける合図」という決まりを作る
● ママやパパとおそろいの帽子にしてみる
● 泣くほど嫌がるときは、一度諦めて気分が落ち着くまで待ってみる
● ほしい帽子を子供に選ばせてみる
子供の帽子はサイズが合ったものを選ぼう
赤ちゃんや子供は、不快なものに対してはっきりと態度で示します。嫌がったときはまず何が不快なのか見極めてあげましょう。
性格もありますが、帽子のサイズが違ったり、肌に合っていなかったりと、ママやパパが気づかないことで嫌がっている場合もあるので、本人に合ったものを選んであげると良いですね。
また、初めて被らせるときは、ご機嫌なときがおすすめです。初めから機嫌が悪いときに被らせると、嫌なイメージがついてしまうこともあります。初めての場合は、使う当日より前に遊び感覚で慣れさせておくのが、スムーズに被らせるためのコツですよ。