冬休み中のお家遊びに迷ったら、伝統的なお正月遊びをするのがおすすめ!「風習を学ぶために」といった理由だけではなく、実は子どもの能力を引き出す遊びがいっぱいあるからです。
今回は、お正月遊びを通して期待できる、子どもたちへの効果などについて紹介します。親子で楽しめるものばかりなので、ぜひ一緒にやってみてください。
子どもの能力を引き出すお正月遊び!
お正月の伝統的な遊びには、運動能力をはじめ、さまざまな感覚を養う遊びも多く、知育の面からも非常に役立つと考えられています(※1)。
代表的なお正月遊びは以下のようなものです。
● 凧あげ
● 羽根つき
● けん玉
● こま回し
● かるた
● 福笑い
● すごろく
● お手玉
次からは、上記のお正月遊びにどのような効果が期待できるのかを詳しく説明します。
一度に色んな動作・判断をする凧あげ!
凧あげに必要なのは、風、重さ、走力です。風の向きや吹くタイミングに合わせて走るスピードや糸を引く力を考えるなど、さまざまな条件を察知し、判断しなければ成り立たない難しい遊びかもしれません。
ただし、コツをつかめばおもしろいほどに凧はあがり達成感を感じられます。このコツとは物理的な感覚を理解できることでもあります。
体力・判断力・創意工夫する力
俊敏さと力加減が試される羽根つき
羽根つきの基本ルールは長くラリーをすること。持ち慣れない羽子板を使って、バドミントンなどと同様の動きや力を必要とする遊びです。
落ちてくる羽根の方向に向かう俊敏性や動体視力、羽子板で羽根をつくための操作力などが鍛えられます。
体力・俊敏性・動体視力・操作力
全身を使って操作するけん玉!
けん玉は手でするものと考えがちですが、実は全身運動に近い動きを必要とし、有酸素運動の効果があります。のんびり過ごす冬の運動不足解消にも役立ちます。
さまざまな技の中から、ひとつでもできるようになるために、集中力が鍛えられる遊びでもあります。
体力・集中力・創意工夫の力
手首のしなやかさはこま回しで磨ける!
こまにひもを巻いて投げるなかで、手先や手首を器用に使って回すために必要な感覚が身につきます。
回せるようになったら、次はより長く回るようにどう工夫するといいか…というふうに、思考する能力も養えます。
手先の器用さ・手首の柔軟性・創意工夫の力・集中力
集中力がぐーんと伸びる!かるた
集中して読み札を聞き、札を早く取る瞬発力が鍛えられるのがかるたです。置いてある札の位置を覚えられるようになると、強くなります。
かるたに慣れてきたら、おもしろかるたや知育かるたを楽しんだり百人一首や花札に挑戦してみても!
集中力・瞬発力・反応力・記憶力
手先の感覚が研ぎ澄まされる福笑い!
人の顔を思い浮かべた状態で、目、鼻、口などのパーツを手先で確かめながら置いていくので、手先の感覚が鋭くなります。
ヒントを出す側になると、目隠しをした人への的確な指示を出すため、説明が上手になるというメリットがあります。
手先の感覚・集中力・記憶力
社会性を育むすごろく!
すごろくには、「サイコロの目の数だけ進める」「1回休み」などのルールがあります。複数人で遊ぶからこそ、ルールを守ることが大切になります。
すごろくで遊びながら、ルールを守ることの大切さや一緒に楽しむことを感じ、社会性が育まれます。
社会性・協調性・集中力
脳トレできるお手玉!
片手で投げて、もう一方の手で受け取って投げた手に戻す…という一連の動作を、タイミングを図りながら体と頭をフル回転させる遊びです。
バランス感覚やリズム感を必要として、体と脳の活性化に繋がります。
2つが成功したら3つ回すことに挑戦してみよう!
伝統的なお正月遊びで子どもの能力を伸ばそう
お正月遊びは簡単そうに見えて、実際にやってみると難しさを感じるものが多いかもしれません。普段とは違う体の部位を使ったり、深く思考して判断したりするお正月遊びで、子どものさまざまな能力を刺激してみてくださいね。