「魔の6ヶ月」という言葉を知っていますか?「魔の3週目」という言葉を聞いたことのあるママは多いと思いますが、生後6ヶ月頃にも、ママ・パパにとって困る行動を起こす赤ちゃんが多いようです。
今回は、生後6ヶ月頃に起こる赤ちゃんの困った行動と、その原因として考えられることをご紹介します。
魔の6ヶ月とは?
一般的に「魔の6ヶ月」とは、生後6ヶ月頃になるとママやパパを困らせる行動が増えることをさします。魔の6ヶ月の特徴としては、以下のようなものがあります。
・急にぐずることが増える
・嫌なことがあるとギャン泣きする
・ママから離れると泣いてしまう
・常に抱っこを求めてくる
ただし「魔の6ヶ月」という言葉は医学的な用語ではなく、ママやパパの経験から生み出された言葉です。6ヶ月になったら必ず始まるわけではなく、タイミングや程度には個人差があるようです。
魔の6ヶ月はなぜ起こる?
魔の6ヶ月が起こる原因はさまざまですが、ひとつ考えられるのは「メンタルリープ」という赤ちゃんの知能や心が飛躍的に発達する特定の時期の影響です。
生後6ヶ月頃になると「関係の世界のリープ」という時期に突入します。このリープに突入するのは生後26週頃といわれていますが、生後23週頃から自身の変化に戸惑いを感じ始めるようです。
この時期の赤ちゃんは、物体同士の物理的な距離が分かるように。これまで平面にみえていた世界を、とても広い空間と捉えるようになります。
距離を認識することで、ママが遠く離れていく様子も分かり始めます。そのためママが少し離れるだけでも、置いていかれたことに不安に感じる子が増えてきます。
さらに生後6ヶ月になるとおすわりができる子も増えてきて、赤ちゃんから見える世界は一変します。こうした変化に戸惑い、ぐずりが増えるようになると考えられます。
ただしこの時期を乗り越えると、赤ちゃんの能力は急激に成長し、今までできなかったことができるようになるとされています。
魔の6ヶ月は具体的になにが起こる?
生後6ヶ月頃は赤ちゃんがぐんぐんと成長する時期。次のような変化も、魔の6ヶ月の原因となっているかもしれません。
歯の生え始めの違和感
● 急に授乳を拒否するようになる
● 離乳食を嫌がる
● 夜泣きが増える
こうしたイヤイヤが増えるのは、「歯ぐずり」かもしれません。
生後6ヶ月頃になると、最初の乳歯が生え始める子がでてきます。乳歯が生える前は歯茎のかゆみや違和感を感じることがあり、ぐずぐずと不機嫌になる赤ちゃんも。
赤ちゃんがむずがゆそうにしているときは、歯固めを与えたり、口を少し冷やしてあげたりしてみてください。
心の成長により意思表示が増える
● ママ以外の人を嫌がるようになる
● ずりばいや寝返りがうまくできないと泣く
● 欲しいものが手に入らないと泣く
生後6ヶ月頃の赤ちゃんは心が成長し、自分の気持ちを行動に示すようになってきます。
体の成長に伴い、ずりばいや寝返り、欲しいものに手を伸ばすことができるようになるものの、まだうまくいかないこともしばしば。ギャン泣きするのは、泣くことでしか自分の気持ちを表現できないからかもしれません。
また生後6ヶ月頃から、人見知りをし始める子もいます。ママを特別な存在だと認識し始め、見知らぬ人を嫌がることも。
見分けるのは難しいかもしれませんが、赤ちゃんが気持ちを訴えるために泣いているかもと思ったときは、ぎゅっと抱きしめて落ち着かせてあげましょう。
魔の6ヶ月後の赤ちゃんの変化
魔の6ヶ月を乗り越えると、赤ちゃんは物や人との間には物理的な距離があることに気づき始めます。
さらに「玄関で鍵を開ける音がしたら、パパが帰ってきたということ」のように、人や物、音と周りの状況は互いに連動していることも理解し始めますよ。
具体的には次のような成長がみられます。