離乳食を終えると幼児食にすすみますが、まだまだ大人よりも薄味での調理が必要です。そんな幼児食期にはやさしい味付けの和食がおすすめ。少量の調味料で素材のうま味を引き立てる和風の味付けで、栄養たっぷりな幼児食を作ってあげましょう。
今回は、和食の主菜&副菜の幼児食レシピ7品をご紹介します。
食材のうま味を楽しめる幼児食!
和食の主菜&副菜のレシピ
ミニおでん
材料(4食分)
- 1にんじん、大根は厚さ1cmの輪切りにし、いちょう切りにするか、抜き型で抜き、残りは刻む。揚げボールとこんにゃくはさっとゆでて油やアクを抜く。こんにゃくは2cm角程度の薄切りに。焼きちくわは1cm幅に切る。だし昆布はハサミで短い細切りにする。
- 2小鍋にだし汁、昆布、大根、にんじんを入れてふたをして煮る。野菜に火が通ったらしょうゆ、みりん、塩を入れ、揚げボール、こんにゃく、焼きちくわ、うずらの卵を入れて弱火で約20分煮る。火を止めて味を含ませる。
※揚げボール、うずらの卵も食べにくい場合は刻む。
カルシウムたっぷりお好み焼き
材料
- 1キャベツはさっとゆでて冷まし、短いせん切りに、ニラはみじん切りにする。
- 2ボウルに溶き卵、長いも、牛乳、塩を入れて混ぜ、薄力粉とベーキングパウダーをザルでふるいながら加え、混ぜる。1と、5mm角に切ったチーズ、シラスを混ぜる。
- 3サラダ油を熱したフライパンに2を入れて丸く伸ばす。ふたをして両面がこんがり色づくまで焼く。食べやすく切って皿に盛り、ソースとケチャップを混ぜて少量ぬり、青のりをふる。
野菜ときのこの肉巻きソテー
材料
- 1にんじんは5mm角×8cm長さに切り、さやいんげんは両端を切り落としてゆでる。えのきだけはほぐす。
- 2ラップの上に牛もも薄切り肉を広げ、塩をふり、片栗粉を茶こしで 全体にふりかける。1を芯にして巻く。
- 3フライパンにサラダ油を熱し、2の巻き終わりを下にして焼く。転がしながら全面を焼き、Aを混ぜて加え、全体にからめて火を止める。食べやすい大きさに切る。
ほうれんそうの肉団子甘酢あん
材料
- 1ほうれんそうは沸騰した湯でやわらかくゆで、水にさらして絞り、みじん切りにする。
- 2ポリ袋にパン粉と牛乳、塩を混ぜ、豚ひき肉、1のほうれんそうの水気を絞って加え、よく混ぜる。
- 3フライパンにサラダ油を熱し、2を5等分して丸め、並べる。転がしながら焼き、混ぜ合わせたAを回し入れ、とろみがつくまで混ぜながら煮る。
野菜のシラス煮
材料
- 1大根、にんじんは1cm厚さのいちょう切りや棒状 にする。ブロッコリーは1.5cm大の小房に分ける。
- 2鍋に水とだし昆布を入れ、大根とにんじんを入れてふたをしてやわらかくなるまで煮る。ブロッコリーとシラス、しょうゆを加えてさらに煮る。
白花豆とりんご煮
材料(4食分)
- 1鍋に白花豆と、皮と芯を取って厚めのいちょう切りにしたりんご、砂糖、塩を入れて約10分煮る。※豆の皮が食べにくい場合はむく。
※乾燥豆のゆで方
豆は水に約4時間浸す。水をきり、鍋に豆とたっぷりの水を入れてふたをし、強火にかける。沸騰したら火を弱め、やわらかくなるまで約20分(圧力鍋の場合は約7分)ゆでる。
※保存方法
密閉容器にゆで汁少しと一緒に入れ、乾燥を防ぐ。冷蔵庫で2週間程度保存可能。食べる際は加熱する。
かぶとパプリカの即席漬け
材料(1〜2食分)
- 1 かぶはいちょう切りにし、葉はみじん切りにする。赤パプリカは短いせん切りにする。刻み昆布は短く切る。耐熱容器に入れて水小さじ1(分量外)をふり、ラップをして電子レンジで約50秒加熱する。
- 2ポリ袋に塩、酢、砂糖を入れて混ぜ、1も入れて混ぜる。空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫に入れて約30分おく。
家族みんなで楽しめる和食を食卓に
今回紹介した和食のおかずは、大人も一緒においしく食べられるメニューばかり。子どもの分を先に取り分けてから、大人用に味付けを加えるだけで、家族みんなで食べられるおかずが完成しますよ。
まだ大人とまったく同じものを食べられるようになるまで手間はかかりますが、上手に調理の負担を減らしながら、おいしい幼児食を作ってあげてくださいね。
● 食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
● 具材が大きい場合は、食べやすいサイズに調整してください。
● レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません。(ただし、この時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
レシピ・記事提供:「まいにちの手を動かす食事で、すくすく育つ 1〜3歳発達を促す子どもごはん」(中村美穂著、日東書院本社)