根菜は、食べる部分として使う根や茎が地下部にある野菜のことをいい、かぶ、ごぼう、だいこん、にんじんなどがそれにあたります(※1)。根菜にはビタミン・ミネラル・食物繊維を含むものが多く、栄養がたっぷり摂れるので幼児食にもぜひ取り入れましょう。
今回は、栄養たっぷりな根菜を使った、幼児食レシピ8品をご紹介します。
根菜類を使った幼児食レシピ
根菜ときのこのけんちん汁
材料
- 1にんじん、大根は2cm大のいちょう切り、ごぼう、長ねぎは半月切りにし、しめじは1〜2cmに刻む。
- 2鍋にだし汁、にんじん、大根、ごぼう、しめじを入れて煮る。野菜がやわらかくなったら2cm角に切った木綿豆腐、長ねぎ、しょうゆを加え、軽く煮て火を止める。
型抜き野菜の豆乳ドリア
材料
- 1にんじんは3mm厚さの薄切りにしてゆで、ハムもさっと湯通しする。好みの型で抜き、端切れは刻んでごはんに混ぜる。
- 2小鍋にAを入れ、とろみがつくまでヘラで混ぜながら煮る。
- 3サラダ油(分量外)を薄くしいた耐熱容器に1のごはんをしき詰め、2のソースを広げる。粉チーズとパン粉をふり、刻んだグリーンアスパラガス、コーン、1のにんじんとハムを飾る。オーブントースターで焼き色がつくまで焼く。
野菜のシラス煮
材料
- 1大根、にんじんは1cm厚さのいちょう切りや棒状にする。ブロッコリーは1.5cm大の小房に分ける。
- 2鍋に水とだし昆布を入れ、大根とにんじんを入れてふたをしてやわらかくなるまで煮る。ブロッコリーとシラス、しょうゆを加えてさらに煮る。
枝豆と野菜のかき揚げ丼
材料(4食分)
- 1ゆでた枝豆は薄皮をむいて粗く刻む。さつまいもは8mm角に切り、水にさらしてザルにあげる。にんじん、玉ねぎは短いせん切りにする。
- 2薄力粉とベーキングパウダーをボウルにザルでふるい入れ、水と塩を加えて混ぜ、かための天ぷら衣を作る。1とシラスも加え混ぜる。
- 3フライパンに高さ1〜2cmの油を入れて熱し、箸先を入れると泡が多く出るくらい(中温)になったら、生地をスプーン一杯ずつそっと流し入れる。底がかたまったら裏返し、全体がカリッとするまで揚げる。
- 4Aを鍋に合わせてひと煮立ちさせる。器にごはんを盛ってかき揚げ(食べやすく切ってもよい)をのせ、タレをかけ、ちぎった焼きのりを散らす。
野菜入りチキンナゲット
材料
- 1れんこん、玉ねぎ、にんじんはすりおろしてポリ袋に入れ、鶏ひき肉、Aを加えて袋をもんでよく混ぜる。2×3cmの小判形に丸める。
- 2フライパンに高さ1cmのサラダ油を入れて温める。箸を入れて泡が出るくらい(中温)になったら1を入れ、裏返しながらきつね色になるまで揚げる。紙の上に取り、余分な油をきる。好みでケチャップを少量添える。
にんじんフレンチトースト
材料
- 1よく混ぜたAに6等分に切った食パンを浸し、全体に液を含ませる。
- 2熱したフライパンにバターを薄くしき、1を並べて両面が薄く色づくまで焼く。
かぶとパプリカの即席漬け
材料(1〜2食分)
- 1 かぶはいちょう切りにし、葉はみじん切りにする。赤パプリカは短いせん切りにする。刻み昆布は短く切る。耐熱容器に入れて水小さじ1(分量外)をふり、ラップをして電子レンジで約50秒加熱する。
- 2ポリ袋に塩、酢、砂糖を入れて混ぜ、1も入れて混ぜる。空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫に入れて約30分おく。
にんじんと豆のポタージュ
材料(6食分程度)
※湯にだし昆布2cm角程度を浸して冷ましたもの
- 1にんじん、玉ねぎ、エリンギは薄切りにし、サラダ油を熱した鍋に入れ、しんなりとするまで炒める。ひよこ豆とだし汁を加え、ふたをしてやわらかくなるまで煮る。
- 2豆乳、塩を加えてミキサーで撹拌し、なめらかにする。
食物繊維はお腹の調子を整えるのに◎
ごぼうに含まれる不溶性食物繊維には、便の排出を促す作用があります(※2)。子どものお腹がスッキリしないときは、食事にも取り入れてみてくださいね。ただ、ごぼうの食感や独特の味が苦手な子もいるので、今回紹介したレシピのように、けんちん汁やかき揚げなどにも混ぜると食べやすくなりますよ。参考にしてみてくださいね。
● 食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
● 具材が大きい場合は、食べやすいサイズに調整してください。
● レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません。(ただし、この時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
レシピ・記事提供:「まいにちの手を動かす食事で、すくすく育つ 1〜3歳発達を促す子どもごはん」(中村美穂著、日東書院本社)