離乳食をはじめてしばらくすると、赤ちゃんが離乳食をあまり食べない…なんてことも。そんなときは、赤ちゃんの気分を変えるために調味料を少量使うのもいいかもしれません。
そこで今回は、離乳食期に使ってもいい調味料を時期ごとにご紹介します。
調味料はいつから使っていいの?
![調味料 料理 砂糖 塩 バター 料理](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2015/07/24144837/shutterstock_609438221-480x321.jpg)
離乳食中期の後半〜後期(生後9ヶ月以降)を目安に一部の調味料を使うことができます。無添加で良質なものを選び、赤ちゃんの体に負担がかかりにくいものから試してください。
離乳食期はいろいろな食材に親しみ、食材そのものの味や美味しさを覚えることが大切です。調味料は風味づけ程度にごく少量をたまに使う程度にとどめましょう。
次からは、離乳食で使ってもいい調味料を時期ごとにご紹介します。初めて食べさせるときや、成分に「特定原材料等28品目」が含まれるものは、アレルギー症状が出た場合や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。
1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
離乳食中期から使ってもいい調味料
離乳食中期に使っていい調味料は、砂糖・三温糖・てんさい糖・バター・コンソメ・ホワイトソースです。
砂糖・三温糖・てんさい糖
![離乳食リスト 砂糖](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2022/03/16131030/f86761151d19288b97620891aef9f003_1647436225-480x320.jpg)
砂糖・三温糖・てんさい糖は、どれも赤ちゃんにとって甘みが強く糖度も高いため、使う頻度や量は最小限にしましょう。
かぼちゃやさつまいも、果汁などでも甘みは十分に出せますよ。
バター
![離乳食リスト バター](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2022/03/16151507/7d38603e20641eb0bb749a5c97349e8c_1647443701-480x268.jpg)
バターは脂質や塩分が多いため、少量であれば離乳食中期から使えます。離乳食に使うときは、なるべく無塩のものを選ぶようにしましょう。
※バターの原材料である「乳成分」はアレルギー反応がでやすい「特定原材料」にあたります。
コンソメ
![コンソメ キューブ 1716441](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2022/10/03135700/2afcbcfae1fc6cbf2bfcb60481e22a38_1664805420-480x320.jpg)
コンソメは塩分や添加物が含まれているため、市販されている赤ちゃん用コンソメ、ベビーフード、手作りのものであれば、離乳食中期を目安に与えられます。
牛肉を使っているコンソメの場合は、手作りでも念の為アレルギーがないかを確認してください。ただし、コンソメを中期食で積極的に取り入れる必要はありませんよ。
大人用のコンソメは離乳食後期以降であれば与えられますが、薄めたものを少量にしましょう。
※コンソメの原材料に含まれる「鶏肉」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」のひとつです。
ホワイトソース
![ホワイトソース 離乳食](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2015/08/10112937/b8eeebc25a8eae174d9417474e9e0dae-480x320.jpg)
ホワイトソースは、赤ちゃん用のホワイトソースやベビーフード、手作りであれば、離乳食中期の後半を目安に与えることができます。
ヨーグルトや牛乳、小麦粉が含まれる食パンやうどんに慣れ、アレルギーがないことを確認できてから使うようにしてください。
缶詰などに入った大人用のホワイトソースは、塩分や脂肪分が多く、スパイスが使われているため、離乳食では使わないようにしましょう。
※ホワイトソースの原材料である「小麦」「牛乳」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料」にあたります。
離乳食後期から使ってもいい調味料
離乳食後期に使ってもいい調味料は、味噌、塩、醤油、マーガリン、マヨネーズ、みりんの4種類です。ただし塩分の高い調味料を組み合わせて一緒に使わないようにしましょう。
味噌
![味噌 調味料](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2020/04/30161139/4074f1b1f0f323438af8ce6da92ee446_1588263094-480x360.jpg)
味噌は離乳食後期から使えますが、風味づけ程度として0.8g以下にとどめましょう。だし入りでない無添加のものを選んでください。
大人用の味噌汁を取り分ける場合は、2~4倍に薄めて与えるようにしましょう。
※味噌の原材料である「大豆」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」のひとつです。また、原材料になることがある「米」は小児期の5大アレルゲンの一つといわれています(※1)。
塩
![塩 調味料](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2020/04/30161442/c35e31a67b93fa76cbee4af439ba3f1d_1588263277-480x320.jpg)
塩は使っても良いのですが、腎臓に負担がかかるのでなるべく控えめにしたい調味料です。食材や母乳・ミルクにも塩分が含まれているため、過剰摂取にならないよう、塩を使った味付けには注意しましょう。
もし塩を使う場合は、1食0.1g以下にとどめるようにしましょう。
醤油
![醤油 調味料](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2020/04/30162339/ed30854cf87f0f249ed0653bd4f3f741_1588263814-480x320.jpg)
醤油は、塩分を多く含み赤ちゃんの負担になりやすいため、少量であれば離乳食後期から使えます。減塩のものや鮮度が良いものを選ぶようにしましょう。
もし使う場合は離乳食後期で0.7mL以下が目安です。風味づけとしてごく少量と考えましょう。
※醤油の原材料である「小麦」はアレルギー反応がでやすい「特定原材料」、「大豆」は「特定原材料等28品目」にあたります。
マーガリン
![離乳食リスト マーガリン](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2022/03/16145953/cd2f8fd17e66ddf00f0b6bd843f4482d_1647442788-480x314.jpg)
マーガリンは植物性由来・動物性由来のものがあり、脂質が多いほか添加物を含むものもあるため、少量であれば離乳食後期から使えます。
ショートニングなどトランス脂肪酸が多く含まれるマーガリンは離乳食には向いていません。離乳食には、添加物が少ないマーガリンを選ぶようにしましょう。
※マーガリンの原材料である「乳成分」はアレルギー反応がでやすい「特定原材料」にあたります。また商品によって使われることがある「大豆」は「特定原材料等28品目」にあたります。
マヨネーズ
![マヨネーズ 調味料](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2020/04/30162842/30f6515120eb82543968844df58d3d56_1588264117-480x318.jpg)
マヨネーズはほぼ油脂でできているほか、味が濃く塩分も含まれているため、少量であれば離乳食後期から使えます。
全卵の生卵で作られているため、1歳までは必ず加熱してから使うようにしてください。
味付けをしたほうがより食べやすいものに、風味を生かすくらいで少量ずつ使いましょう。
※マヨネーズの原材料である「卵」はアレルギー反応がでやすい「特定原材料」にあたります。
みりん
![離乳食リスト みりん](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2022/03/16154846/5cdbdc41c5afcdab1b836020bdc04b64_1647445720-480x320.jpg)
みりんは糖分や塩分を含み赤ちゃんの体に負担になるため、少量であれば離乳食後期の後半から使えますが、積極的に使う必要はありません。
みりんにはアルコールが含まれているため、必ずよく加熱してアルコールを飛ばしてください。大人が食べる料理から取り分ける場合は、出来上がった料理を薄めてから取り分けましょう。
調味料は風味づけ程度に
離乳食はできれば味付けをせず、食材そのままの味を赤ちゃんに楽しんでもらうのがおすすめです。
しかし、調味料で味付けをすることで食が進むこともあるので、なかなか食が進まないときは風味づけ程度にごく少量使用してみるのもひとつの手ですよ。
アレルギーなど赤ちゃんの様子に注意しながら使用するようにしましょう。