妊娠・出産体験は、十人十色。奇跡の出産には、それぞれ違ったドラマがあります。今回は、25歳で第二子である男の子を出産したCさんの体験談です。
二人目の妊娠判明は上の子が1歳になる直前
一人目を出産してもうすぐ1年が経とうとしていたときに、二人目の妊娠が判明。つわりなどの妊娠兆候が全く現れず、妊娠3ヶ月頃までお腹の中に赤ちゃんがいることに気づいていませんでした。
二人目は早生まれだったため年子にはなりませんでしたが、まさか1学年差で下の子を出産するとは予想もしていなかったので、妊娠検査薬で陽性反応が出たときは、ただただ、びっくり…。
でも、不安な気持ちなど抱くことなく、妊娠生活がスタートしました。
上の子の抱っこと夜泣きが大変!
順調に安定期に入りましたが、妊娠中に一番大変だったのは上の子の抱っこでした。ママの抱っこが大好きな子で、常に抱っこしていないとだめな状態。
お腹はどんどん大きくなり、上の子の体重も増えていくので、特に外出先での抱っこは体に負担がかかりました。
さらに、上の子は生まれてからずっと夜泣きがひどく、妊娠中も続いていたため、慢性的な寝不足に悩まされました。
ただでさえ寝つきにくい妊娠中に寝られない夜が続いて、疲れも溜まるように。結局、上の子の夜泣きは下の子を出産してから1歳になる頃まで続きました。
ただ、一人目はおっぱい離れが早く、妊娠がわかったときにはすでに卒乳していたため、「妊娠中の授乳が大変」ということはありませんでした。
体重増加と自覚症状のない貧血、便秘に悩まされて…
安定期に入ってしばらくして、体重増加に悩まされました。妊娠5ヶ月頃から妊婦健診でも指摘されるようになり、結局、出産までトータルで17kg増加。ちなみに、一人目のときは20kg増でした。
さらに、妊娠8ヶ月頃の血液検査では貧血と診断されました。でも、私自身、貧血の自覚症状がなかったため、鉄剤を処方されても、ちゃんと飲まず…。これが後々、大変なことになります。
また、妊娠後期に入ってからは便秘も続き、つらかったです。
※個人の体験談として掲載しています。医師から処方された薬は自己判断で中止せず指示にしたがって服用しましょう。気になることがある場合はかかりつけ医に相談してください。
性別がわからない!なかなか準備ができず
一人目のときは、妊娠6ヶ月頃に女の子だとわかりましたが、二人目のときは性別がなかなかわからず、出産準備も進められず困りました。
結局、性別を教えてもらったのは出産の2ヶ月前、妊娠8ヶ月のとき。男の子でした。上の子が女の子だったこともあり男の子が欲しいと思っていたので、嬉しい気持ちでいっぱいになったのを覚えています。
妊娠中に二度の引っ越し!2回目は出産直前
二人目の妊娠がわかってから、夫の実家で同居することに決め、妊娠6ヶ月の終わりに引っ越しをしました。でも、出産が近づくにつれて、やはり夫と娘、生まれてくる赤ちゃんの4人で住むほうがいいということになり、急いで物件を探し、なんと出産3日前に再び引っ越しをしたのです。
出産直前の引越しでは、お腹がパンパンで体も思うように動かず大変でしたが、どうにか出産前に新居での生活をスタートすることができました。
陣痛中に貧血で気を失う
陣痛が始まったのは予定日の1週間ほど前。一人目の出産も同じく陣痛からでしたが、そのときは病院に到着後に破水。二人目のときは、病院へ行く前に自宅でちょろちょろと破水したので、ちょっとびっくりしました。
陣痛が5分間隔になったところで、夫に付き添われて病院へ。
陣痛が強まるにつれて、貧血の症状がひどくなりました。ここにきて、病院から処方されていた貧血の薬を飲まなかったツケが回ってきたのか、トイレに行こうとしたら気を失ってしまったのです。
その後、今度は陣痛がなかなか進まなくなり、急遽、陣痛促進剤を使うことに。ようやく子宮口も開き、いよいよ分娩台へ。でも、貧血で歩けなかったため車椅子で移動しました。
分娩室に入って40分!最後は吸引で
分娩台に上がって何度もいきんだものの、なかなか赤ちゃんが出てきません。子宮口の出口近くで止まってしまったそうで、最後は吸引分娩となりました。
私の感覚では分娩台に上がってから2時間くらいに感じましたが、夫の話では、分娩室に入ってから赤ちゃんの泣き声が聞こえるまで40分程度だったそうです。
二人目の出産にかかる時間は短いというのは本当で、一人目のときは陣痛が約24時間でしたが、二人目は、その1/3の8時間でした。
二人目の出産にして、初のカンガルーケア
上の子の出産のときは、産声が聞こえず肺の中の羊水を吸引する処置などをしたため、出産後すぐに抱っこができませんでした。そのため、二人目の出産でカンガルーケアができたときには、とても感動しました。
分娩室から病室へ戻っても、無事に生まれてきてくれた喜びと興奮でなかなか寝付けなかったのをよく覚えています。
娘は、まだわずか1歳でしたが、弟ができたことで急にお姉ちゃんらしくなり、家族の絆もより一層強くなりました。
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