兄弟喧嘩を解決する方法は?親はどう対処したらいい?仲裁すべき?

子供が2人以上いれば、些細なことが原因で兄弟喧嘩に発展するなんてことは日常茶飯事。喧嘩によって刺激し合える関係はいいことですが、あまりに喧嘩が頻繁で、度が過ぎている場合は、どう解決すれば良いのでしょうか?今回は、兄弟喧嘩について、解決する方法や親の対処方法などをご紹介します。

兄弟喧嘩は良くないこと?

疑問 はてな クエスチョン

兄弟喧嘩は、必ずしも悪いというわけではありません。

喧嘩を通して、怒りや悔しさ、仲直りしたいと思う気持ち、仲直りしたときの喜びを感じることは、子供の情緒を豊かにするためにいい機会でもあります。

また、子供同士の関係は、甘えられる存在である親との関係とは異なり、「仲間」や「ライバル」といった意識が芽生えるきっかけに繋がります。

これから多くの人と人間関係を築いていくための第一ステップとして、必要な経験でもあるのです。

兄弟喧嘩で親が仲裁するのはどんなとき?

兄弟 喧嘩

兄弟喧嘩をしていても、じゃれ合っているような雰囲気であれば、すぐに「喧嘩はダメ」と止めるのではなく、親は一歩引いて様子を見てあげてもいいでしょう。

ただし、兄弟喧嘩が激しくなり過ぎて、お互い止めどきが分からなくなっている場合や、暴力をふるっている場合は、親が仲裁に入る必要があります。

兄弟に叩かれて痛みを知り、「叩かれると痛い」という学びを得ることや、叩かれて泣いている姿を見て罪悪感を覚えることも、経験として大切なことではあります。

しかし、子供同士の場合は、加減がわからずに怪我を負わせてしまうことも少なくありません。怪我に繋がりそうな状態であれば、止めてあげましょう。

また、相手に向かって暴言を吐いているときにも止めに入ったほうがいいでしょう。

子供は言葉の良し悪しがまだよくわかっていません。相手に言うべきではない言葉を言ってしまったときは、親がしっかりと教えてあげましょう。

兄弟喧嘩を解決するための対処法は?

子供 手 手をつなぐ

ここでは、兄弟喧嘩を解決するための対処法をご紹介します。以下を参考にしてみてください。

双方に喧嘩の理由を聞く

思い込みでどちらが悪いと決めず、双方に喧嘩の理由を聞いてみましょう。「うんうん」と、ただ話す内容を聞くだけで、子供の気持ちが落ち着くこともあります。

子供が少し落ち着いたら、「どうしたらいいと思う?」などと聞き、仲直りする方法を子供自身に考えてもらうのも良いですね。

気持ちを代弁してお互いに聞かせる

それぞれに、喧嘩の理由や思っていることを聞いたら、お互いの気持ちをママやパパが代弁してあげるのもの一つの方法です。

子供は、目の前のことしか判断できず、相手の気持ちを察することができません。

「本当は一緒に遊びたかったんだって」「●●されるのが嫌だったんだって」と、気持ちを伝えてあげることで、次に同じようなシチュエーションになったときに、相手の気持を意識できるようになることもありますよ。

「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから」といわない

兄弟喧嘩は、上の子を立てることも忘れないでおきましょう。普段の何気ない会話のなかで、ママやパパが下の子をかばうような言葉が多くなり、上の子が下の子に嫉妬していることもあります。

「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」と比べず、まずは本人の話を聞き、「嫌だったね」「おもちゃで遊びたかったね」と、上の子の気持ちに寄り添ってあげてください。

また、普段から下の子に対しても「お兄ちゃん・お姉ちゃんがおもちゃ貸してくれるって。嬉しいね」と、上の子がしてくれたことを言葉で伝えてあげましょう。

少しずつ、下の子が上の子を、「お兄ちゃん・お姉ちゃん」と認めるようになってきますよ。

別のことで気分を切り替える

特に理由もなく、勢いだけで兄弟喧嘩が激しくなることもあります。喧嘩の理由がじゃれ合いの延長にあると感じたら「おやつ食べる人!」など、別のことで気持ちを切り替えてあげるのもおすすめです。

喧嘩をしていたのが嘘のように、仲良くおやつを食べだしたり、再び遊びだしたりすることもあります。

インターネット掲示板で相談する

子育ての話題を中心にしているインターネット掲示板には、同じ悩みを持つママたちが多くいます。自分で書き込まなくても、同じ境遇のママたちの相談を見るなかで、解決法の糸口が見つかるということもあります。

ただし、インターネット掲示板といっても様々です。書き込みのなかに批判などが多い場所は、できるだけ避けた方が良いでしょう。

兄弟喧嘩で親がストレスを感じたら?

女性 困る 悩む

兄弟喧嘩が頻繁にあることで、親がストレスを感じてしまうこともよくあります。「毎日言ってるのに何でやめてくれないの…」と、思い悩んでしまう場合は、見守りすぎずに一旦喧嘩を止めるのも良いでしょう。

大人の会話がわかる年齢なら、「毎日、兄弟喧嘩を見ているのがつらいんだ」と、正直に親の気持ちを子供に伝えてみるのもおすすめです。親が感じている気持ちを知ることで、子供同士が冷静になることもあります。

どうしても喧嘩が続いて悩むときは、地域や企業が開設している、子育ての電話相談を活用しましょう。育児の専門家が対応してくれるので、喧嘩の解決方法はもちろん、ママの気の持ち方も聞いてみると良いですね。

子育てホットライン ママさん110番(※1)

電話番号:03-3222-2120
受付時間:月~金 10~16時
運営:日本保育協会

エンゼル110番(※2)

電話番号:0800-5555-110
(または、046-259-8951)
受付時間:月~土 10~14時(日祝・年末年始除く)
運営:森乳コミュニケーション株式会社

兄弟喧嘩が増えたら日常生活にも目を向けて

家族 公園 旅行 

兄弟喧嘩の理由は様々ですが、喧嘩とは直接関係のないことで子供がストレスを溜めていて、些細なことがきっかけで兄弟喧嘩をしてしまうこともあります。

いつもと様子が異なり、兄弟喧嘩が増えたと感じた場合は、園や学校で嫌なことがなかったかなど、日常生活の様子に目を向けてみましょう。

毎日数分でも、1日にあったことや感じたことを、それぞれに聞く時間を作れると良いですね。親が知らなかった外でのできごとや、兄弟間のほころびを知ることで、早めに対応してあげることもできますよ。

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう