【夏の3大感染症から赤ちゃんを守ろう】症状や予防法を今すぐチェック

現在、新型コロナウイルスをはじめ、夏の3大感染症も拡大してきています(※1)。現時点でも例年と比べて感染者数は多く、引き続き増加が予想されています。

感染の状況とともに、症状や予防法を今から確認しておきましょう。

夏の3大感染症とは?症状は?

小児科 病院 赤ちゃん 日本人

夏の3大感染症とは、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)のこと。例年、夏になると乳幼児を中心に感染が広がる病気です。

いずれもいわゆる夏風邪の一種で、ウイルスの感染が原因で発症します。現在の感染状況と症状をチェックしておきましょう。

手足口病

現在の状況は?
昨年の流行拡大に比べると少ないものの、6月初旬からじわじわと感染者数の増加が続いています。引き続き注意が必要です。

● 口の中、手のひら、足の裏、足の甲などに、水疱を伴った赤い発疹ができる

発疹の大きさは2〜3mmほどで、それほど大きくはありません。

熱が出ても38度以下がほとんどで、基本的に1週間ほどすれば症状は自然に治まっていきます。

ただし、感染するウイルスの種類によっては髄膜炎や脳炎を引き起こすことも(※2)。

手足口病の症状に加えて、高熱が出る、頭痛や嘔吐などの異変があればすぐに受診しましょう。

ヘルパンギーナ

現在の状況は?
5月初旬から10週連続で増加中です。今後さらに感染者数が増えることが予想されるため、今後の動向に、一層注意しましょう。

● 突然の38度以上の高熱
● 喉が痛み、腫れる
● 上あごの奥に赤い水疱ができる

水疱が破れると痛みがあるため、食事をしなくなったり機嫌が悪くなったりします。

発熱が2〜4日ほど続き、解熱後に少し遅れて水疱等はおさまりますが、まれに合併症で髄膜炎を引き起こすことがあります(※3)。

発熱のほかに、頭痛や嘔吐の症状がある場合は、早めに受診しましょう。

咽頭結膜熱(プール熱)

現在の状況は?
感染者数は減少傾向にありますが、過去5年間の同時期の平均と比較してもやや多くなっています。

● 38〜39度の高熱
● 喉の痛み
● 結膜炎による目の痛み、かゆみ

咽頭結膜熱は高熱が出る期間が長いのが特徴で、5日前後続くことがあります。上記に加え、頭痛や全身倦怠感などの症状を伴うこともあります(※4)。

基本的にこれらの症状は3〜5日程度で落ち着きますが、喉や目の痛みが激しい場合は、早めに受診しましょう。

手洗い、消毒を徹底して予防しましょう

手洗い 洗面所

ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱は、いずれも残念ながら予防接種も特効薬もありません。そのため日常生活のなかでの感染予防が大切です。

感染経路は、主に咳やくしゃみなどによる飛沫感染と接触感染です。

すでに気をつけているご家庭も多いと思いますが、感染予防のために、手洗いや手指の消毒マスクの適切な使用を家族で改めて徹底しましょう。

また夏の3大感染症は、パパやママに二次感染することがあります。

手を洗ってもタオルにウイルスや細菌が残ってしまうこともあるので、できればタオルは家族で共用せず、個人用タオルを使うと安心ですよ。

便を介した感染を防ぐために、おむつ替え後はすぐ手洗いと消毒をしてくださいね。

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