生後4〜5ヶ月の【睡眠退行】とは?原因や対処法とママたちの体験談!

生後4〜5ヶ月頃の赤ちゃんが、急に昼寝の時間が短くなったり、夜中に何度も起きるようになったり、寝つきが悪くなったりすること、ありませんか?これは、赤ちゃんの「睡眠退行」によるものかもしれません。

今回は、ママたちを悩ませる「睡眠退行」について、他のママの体験談を交えながら、この時期の「睡眠退行」の特徴や解決方法を紹介します。

「睡眠退行」ってなに?

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「睡眠退行」という言葉をSNSや書籍などで目にしたことがあるママもいるかもしれませんね。「睡眠退行」とは、赤ちゃんや子どもの成長に伴う睡眠の変化のことをいいます。

日本人初の乳幼児睡眠コンサルタントである愛波 文さんの著書『ママと赤ちゃんのぐっずり本』によると、「睡眠退行」は、早いと生後3ヶ月半頃からという場合もありますが、主に生後4ヶ月頃から1歳半頃までにみられ、赤ちゃんの五感や脳の成長などの影響により、各時期で「睡眠退行」の特徴や理由が異なるといいます。

この記事では、生後4〜5ヶ月の「睡眠退行」の特徴や解決方法を『ママと赤ちゃんのぐっずり本』を参考に紹介していきます。

生後4~5ヶ月頃にみられる
「睡眠退行」の理由や特徴は?

赤ちゃん 生後3ヶ月 ねんね オリジナル画像

生後4~5ヶ月頃の「睡眠退行」では、今ままでよく寝ていた赤ちゃんが、急に夜中に何度も起きる・昼寝が短くなる・寝つきが悪くなる、という現象がみられます。

この時期の赤ちゃんは、成長により五感が特に敏感になることに加え、睡眠サイクルが少しずつできあがってきたり、体内で睡眠ホルモンの生成と分泌をし始めたりすることが「睡眠退行」の原因といわれています。

生後4~5ヶ月頃になると、今まで以上に目が見えるようになったり、聞こえるようになったりするため、周りの変化などにも敏感になり、不安に感じることがあります。

実際に、編集部に寄せられた体験談のなかにも、「睡眠退行」を経験したママたちが多くみられました。どんな様子だったのか、次の章でみてみましょう。

ママたちに起こった!
生後4~5ヶ月頃の「睡眠退行」体験談

体験談画像(utmr_daysさん)https://www.instagram.com/p/BvNg-WtlRzE/

睡眠退行?噂の黄昏泣き?授乳も頻回に逆戻り

○4m9d○
最近、もしかして睡眠退行かなと思っています。

夕方からのグズリが以前よりも激しく、これはもしかして噂の黄昏泣きかな?

そしてここ1週間ほど、夜中もすっかり頻回授乳に後戻り。
寝かしつけにもとーっても時間がかかるようになりました。

上手に眠れなくてかわいそうなので、まずは朝寝とお昼寝だけゆるーくネントレ始めてみようかと。
すんなり眠れたらお互いストレスないもんね!

(utmr_daysさん)

昨日からいきなり夜寝なくなった…これが睡眠退行ってやつ?

息子、昨日からいきなり夜寝なくなったんですが、これが睡眠退行かなぁ。
1h~1.5h毎に起きて、いつもは授乳したらコテって寝るのに寝ないから、腕枕交互にしながら母休む。

休んだらまた起きるから、熟睡の時間なかったな。

朝までに3回も授乳したの新生児ぶりかも。
今日も夜が怖いけど、成長の証なら嬉しいことですよね!

夜泣きもないし、全く泣かなかったんですが、最近は寝起きも声だして唸るようになったり、前までなかった感情起伏もでてきて赤ちゃんっぽいなぁ~って感じています✨

(w_fam0922babyさん)

夜中に起きると寝られないように…

夜はわりとしっかり寝ていましたが、4ヶ月を過ぎてすぐから、夜中に一旦起きるとなかなか寝つけなくなり、睡眠退行が起きているようで大変です。

(あきちゃんさん)

何をやってもギャン泣きです

4ヶ月なったぐらいからお昼寝は30分で必ず起きるように戻り、16時以降はどれだけ起きてても絶対寝ず、ついに夜まですんなり寝なくなってしまいました。

今までは、ミルク飲んだらそのまま寝落ちするか、起きててもおやすみとベッドの上に置いたら自分で静かに寝てくれてたのが…

今週に入ってからは、ベッド置いて10分ぐらいしたらこの世の終わりぐらいギャン泣き開始!

お散歩多めに行ったり、逆に行かなかったり、お昼寝時間を調整したり室温管理したり…

思いつく限りのことをやっても必ず毎日ギャン泣き。

寝泣きかと思って10分ぐらい放置したらそのまま寝てくれる日もあるけど。

今日はそのまま泣き続け、また寝かしつけ、時間が経ったらまたギャン泣きを繰り返し、寝てくれるまで2時間半かかりました…

今まで夜はすぐ寝てくれてたのでつらい…
新生児の頃に戻ったみたい☹️

今までがお利口さんだったんだと思うけど、これが噂の睡眠退行?

早く終わってほしいー
(ラッコ抱きなら何時間でも寝る不思議)

(tem2gramさん)

ねんねトラブル発生。睡眠後退かと思うと少し気持ちが楽に…

あれ?

なんか今月なってから、ちょくちょく睡眠トラブルが多いな〜と思ってた。

どうやら、睡眠退行かな。

割と順調に21時〜0時、0時〜8時までぐっすり寝てくれていたのに。

23時台によく泣いて起きるし、0時以降もミルクタイムでない時間にギャー!っと泣き出したり。

いろいろなトラブルが数日ありました。

何で?今まで寝てたのに〜って体調とか不安だったけど、睡眠退行なのかなと思うと少し気持ちが楽に。

とはいえ、今日はどうだろ〜って毎日ヒヤヒヤしながら寝ています。

youtubeを見まくり、前頭葉を刺激!触れ合うことを意識して手遊びしたり、絵本やTV見せてても話しかけたりとコミュニケーションを意識し始めました!

たまたまかもしれないけど、今のところ0時以降は寝てくれている✨良かった。

身体の中でめまぐるしい発達を遂げて、自分の力で生きていく準備をしてて頭の中が忙しいんだね〜

あとは落ち着いていたはずの寝相がまた悪くなって、せっかく吐き戻し防止枕買ったのに全く意味をなさず。

90度回転したり、下方へ移動したり…と朝、様子見るたびに笑ってるよ☺️

(m___t___1117さん)

これが『睡眠退行』!マイナスなことではないのね✨

うちの息子は生後1ヶ月半くらいから夜8時間ぶっ通しで寝るようになって、なんて素晴らしい!と思ってたら、4ヶ月半くらいから夜2時間ごとに起きるようになりました。

あー、夜泣きってやつが始まったのか。と思ってんだけど…

『睡眠退行』ってやつですね!この言葉、昨日知りました。

これは、脳が大人の脳に近づいてきてる証拠で、喜ばしいことなんですね!

そして、スリープトレーニングのチャンスなんですね!ママ、一緒に頑張ります!

(ma_petite_patateさん)

生後4~5ヶ月頃の「睡眠退行」解決方法

体験談画像(m___t___1117さん)https://www.instagram.com/p/CKVbw7VpcPQ/

「睡眠退行=成長のひとつ」とはいえ、短期間で終わることもあれば、長く続くこともあり、ママたちを悩ませることも。

五感が敏感になるという成長が引き起こす、この時期の「睡眠退行」にどう対応すればよいのでしょうか。

『ママと赤ちゃんのぐっすり本』によると、「睡眠退行」には、赤ちゃんが自らぐっすり、すんなり眠れるようになるための「睡眠の土台」を作ることが大切とあります。

「睡眠の土台」とは、睡眠のタイミング・睡眠環境・幸福度・ねんねルーティンのことをいいます。

下記をチェックしてみましょう。

寝かしつけのタイミング

□ 子どもが疲れすぎる前に寝かしつける

生後3~4ヶ月頃の赤ちゃんは、1回に1時間20分ほどが活動時間の目安です。これ以上は疲れすぎて眠れなくなることがあるので、その前にお昼寝などをしましょう。

睡眠の環境

□ 朝、起きたらカーテンを開けて日光浴
□ 寝る1時間前にはテレビ、携帯電話、タブレットの電源オフ
□ 寝るときは真っ暗、もしくは「おやすみライト」を
□ 雑音や生活音が気になるなら「ぐっすりノイズ」を一晩中オン
□ 寝室の温度は大人が肌寒く感じる程度
□ 寝室の湿度は40~60%を目安に
□ 寝るときの服装は着せすぎ注意
□ 布団やベッドは十分に安全を考える
□ 寝ついた時と起きた時の状況を同じにする

「おやすみライト」は、足元だけをうっすら照らす暖色系ものが良いでしょう。天井の常夜灯は明るすぎてしまうことも。

早く起きすぎてしまう場合は、カーテンの隙間からさす日差しに反応していることもあるので、寝るときは隙間なくカーテンを閉めるのがおすすめです。

また、赤ちゃんは無音だと不安に感じる子もいます。テレビやラジオなどの「シャー」という砂嵐の音や、波の音、小川のせせらぎなどゆらぎのある自然音など「ぐっすりノイズ」があると寝つきやすくなります。換気扇の音も効果的です。

幸福度

□ ママの心が満たされていて、余裕がある
□ 子どもの不安が取り除かれている
□ 純粋な1対1の親子の触れ合い時間をとっている

赤ちゃんは、保育者を通して感情を学びます。ゆえに、ママ(パパ)の幸福度が高いと赤ちゃんの機嫌が良くなってぐずりが減り、寝かしつけもスムーズになることがあります。

また、純粋で真剣な1対1の時間を取ることも大切です。テレビ、スマホは使わず、料理をしながら、洗濯をしながらの「ながら遊び」ではなく、赤ちゃんのやりたいことに集中して一緒にやる時間を作ってみてください。その時間は1日20〜30分くらいが理想です。

ねんねルーティン

□ 「ねんねルーティン」を行っている
□ ルールにのっとり甘やかしすぎていない

ねんねルーティンとはその名の通り、寝るまでの流れをルーティン化することです。赤ちゃんは次に何をするかがわかると安心し、その流れに体も慣れてきてリズムができます。

夜寝る前の流れは、それぞれの家庭にあったものでOKです。なにより大切なのは、一貫性をもって同じルーティンを続けることです。

赤ちゃんのねんねをサポートしよう!

赤ちゃんが急に寝なくなったり、夜中に何度も起きたりすると、ママたちの睡眠もその分少なくなって負担も大きくなります。ただ、理由がわかれば対応策も考えられるので、気持ちは幾分かラクになりますよね。

「睡眠退行」は赤ちゃんの成長過程のひとつ。おおごとに捉えすぎず、また無理しすぎることなく、睡眠環境や生活を整えたりして、赤ちゃんが寝られるようサポートしながら乗り越えましょう。


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ママと赤ちゃんのぐっすり本「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド

要出典  『ママと赤ちゃんのぐっすり本「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』書影 出典: bookclub.kodansha.co.jp

今回、参考にした書籍『ママと赤ちゃんのぐっずり本』には、月齢別の睡眠の特徴や、夜泣き・寝かしつけ・早朝起きなどの睡眠トラブル解決法のほか、赤ちゃんがぐっすり眠れるヒントが満載です。ぜひチェックしてみてくださいね。

最新刊「マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方」では、赤ちゃんがぐっすり眠る方法をマンガを交えてわかりやすく紹介していますよ。こちらも是非参考にしてください。



監修・書籍著者:愛波 文

監修・書籍著者:愛波 文

あいば あや


日本人初乳幼児睡眠コンサルタント。
IPHI日本代表。Sleeping Smart Japan株式会社代表取締役。米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得した乳幼児睡眠コンサルタントの先駆者。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングやサロンの運営、LIVE配信を行っているほか、IPHI妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。著書に「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)「マンガでよむ ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方」(主婦の友社)がある。
● 愛波文のHP:https://aya-aiba.com/
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