暑い日が続くと、ビニールプールや浴槽など、おうちで水遊びをすることもあるかもしれません。しかし、毎年夏は子どもが溺れる事故が多発していて、家庭でも起こり得るため注意が必要です。
そこで今回は、子どもと安全に水遊びを楽しむために注意すべきことを紹介します。
水深3cmでも溺れる危険あり!
小さな子どもは大人よりも転びやすく、すぐに立ち上がることができないため、わずか3cm程度の水深でも溺れる可能性があります(※1)。
また、人は溺れそうになったら手足をバタバタさせてもがくイメージがあるかもしれませんが、実は大人も子どもも静かに溺れていくケースも意外と多くみられるそうです。
未就学児のお風呂での溺水トラブルについて保護者を対象に行った調査では、悲鳴や助けを求める声や、水しぶきを上げるなどの音を立てずに溺れていたという回答が多かったことがわかりました(※2)。
そのため悲鳴や溺れる音によって危険に気づくことが難しく、事故の多発につながっていると考えられます。
水遊びの事故を防ぐ3つの注意点は?
楽しいはずの水遊びで溺れる事故を防ぐために、以下の点に注意してください。
1. 子どもから目を離さない
1〜2分だけ目を離した“スキ”に溺れる事故も起きています。ビニールプールや浴槽で水遊びをする際は必ず大人が付き添い、子どもから目を離さないようにしましょう。
2. 大人が移動する際は子どもも一緒に
大人がトイレなどで一時的に水遊びをしている場所から離れる場合は、子どもも一緒に連れて行くなどして、必ず水の近くから離れた安全な場所に移動させましょう。
ほかの大人がいる場合は、交代して見守ってもらってください。
3. 水遊びが終わったらすぐに水を抜く
ママやパパが気づかない間に子どもがプールや浴槽に近づいて溺れないように、水遊びが終わったらすぐに水を抜くことも忘れないようにしましょう。
「水が少ないから大丈夫だろう」「溺れてもすぐに気がつくだろう」と思わずに、水遊びでは事故が起こる可能性があると意識しておくことが大切です。
子どもが溺れたときの対応方法は?
どんなに気をつけていても、事故が起きてしまうこともあります。もしも子どもが溺れてしまったら、すぐに水から引きあげ、大きな声で呼びかけます。反応や呼吸の様子を確認してから、以下の対処をしましょう(※1,3,4)。
呼吸がある・普段どおりに呼吸している場合
呼吸や顔色が正常でも、安全な場所でしばらく経過をみてください。
呼びかけても反応がはっきりしない場合は、肩や足の裏を軽くたたいて刺激を与えます。
このとき体を揺さぶるのはNG。反動で吐いてしまった水が気道に入り、かえって危ないことがあります。
泣き出したら、慌てず体を拭いて服を着せ、病院を受診しましょう。
呼びかけに反応せず、呼吸がない・普段どおりの呼吸でない場合
呼吸がない、または普段どおりの呼吸でない場合は、周囲に助けを求めてすぐに救急車を呼んでください。
救急車を待つ間に、心肺蘇生(胸骨圧迫と人工呼吸)を始めます。まずは胸骨圧迫を行いましょう。
子どもの胸の真ん中を圧迫してください。1歳未満の乳児は指2本、1歳以上の幼児は手のひらの根元を使って胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行います(※5)。
その際「強く(胸の厚さの1/3以上沈むくらい)」「速く(1分間に100〜120回)」「絶え間なく」を心がけましょう(※5)。
人工呼吸ができる場合は、次の方法で行ってみてください。
子どもをあお向けにして、頭を後ろに反らし、顎の先を上に持ち上げて気道を確保したあと、胸が軽く上がる程度に息を吹き込みます(※6)。
胸骨圧迫を30回行ったら、人工呼吸を2回行います(※6)。これを繰り返しましょう。
事故に気をつけて安全に水遊びを楽しもう!
ビニールプールや浴槽は滑りやすく、転倒するおそれがあります。ほんのわずかな水深で溺れる危険性もあるので、水遊び中は決して子どもから目を離さず、安全に楽しんでくださいね。
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