「読む力」「書く力」「話す・聞く力」を伸ばす、小学校の国語。2年生では、1年生に引き続きこれらの基礎を固めることが大きな目標になりますよ。
今回は、小学2年生で習う国語の学習内容をはじめ、つまずきやすいポイントやその対策方法について紹介します。
小学2年生の国語は何を習うの?
小学2年生では、1年生で習ったことを土台に、次のようなことを学習します。
文字の読み書き
2年生の国語は、ひらがな・カタカナの読み書きができることを前提に進みます。
また、1年生で習った漢字を復習しつつ問題なく使えることに加え、新たに160字の漢字の読み書きをします。2年生のうちに、最低限の漢字が読めるようになることを目指します。
伝えたいことを文章にする
2年生では、1年生で習った文章の書き方をもとに、自分の経験や考えたことから文章にしたいことを選んで、わかりやすく表現する学習が増えます。
自分の考えを人に話す
自分の考えを人にわかりやすく伝えるのは意外と難しいもの。2年生では、1年生のときよりも「どうしたら相手にわかりやすく伝わるか」を考えながら話す授業が多くなります。
幅広いジャンルの文章を読み解く
2年生の教科書で読む物語や説明文は、1年生よりジャンルが広がり、文章量も多くなります。
だれがなにをしたか、なにがどうして起きたのかなど、文章を理解する力が必要になってきますよ。
また、文章を読んで感じたことと自分の体験を結びつけて、感想を持つことも重要です。
2年生の国語のつまずきポイント&対策
2年生の国語の学習内容のなかでも、1年生の内容と大きく変わることでつまずきやすくなるものがあります。
つまずきポイントを知って、以下のような対策を立てておくと良いですよ。
漢字が160字に増えて、覚えられない
前述のとおり、2年生で習う漢字は1年生の倍の160字に増えることによって、覚えるのが一段と難しくなります。
部首や形が同じ漢字同士で仲間分けをしたり、「木の上に立って見るのが『親』」のように語呂合わせをしたりなど、子どもが覚えやすい工夫をしてみましょう。
対策
● 「生き物」「色」「動作」など、テーマごとに関連付けて漢字を覚える
● 部首に注目して、同じ部首の漢字ごとに仲間分けをして覚える
● 語呂合わせで覚える など
順序立てて説明することができない
低学年の子は、思いついたことから順番に話すことが多いですが、2年生では物事を時系列や事柄の順序に気を付けて話すことが求められます。
相手によりわかりやすく伝えられるよう、家庭でも子どもが説明する機会を積極的に作ってあげてくださいね。
対策
● 学校で友達としたこと・休みの日に経験したことなどを時系列で話してもらう
● 子どもの好きなものや興味のあることを説明してもらう
● 親が説明する時に、「まず最初に」「次に」など順序を表す言葉を使ったり、「1日目は」「2つ目に」など数字を使ったりしてお手本を見せる など
読書感想文や作文などの長い文章が書けない
2年生では「始め・なか・終わり」といった文章の作りを習います。作文や読書感想文など長い文章を書く機会が増えますが、ここでつまずく子はかなり多いようです。
まずは、書く内容を浮かびやすくするために、短い文章を書く機会や、感想を言葉にする機会を意識的に作りましょう。
対策
● 1日1行日記をつける
● 家族で交換日記をする
● 寝る前に絵本の読み聞かせをして、感想を聞く など
小学2年生で国語の基礎を磨いておこう
国語で学習する内容は、算数の文章題や生活科の発表など、他の教科でも必要になります。国語の基礎を磨けるよう、家庭でもつまずきポイントを確認しながら、子どもにあったサポートができるといいですね。