子どもが成長すると、仕事や用事の都合、長期休み中など、一人で留守番をさせる機会も出てきます。
これから初めて子どもが留守番をする場合、「どんな約束事を決めておいたらいいんだろう」と迷いますよね。
そこで今回は、子どもの留守番中によくあるトラブルや、決めておきたい約束事、留守番中の環境づくりについてご紹介します。
子どもの留守番中によくあるトラブルは?
留守番中は、子どもを狙った犯罪に巻き込まれる可能性があるだけでなく、子どもの思いもよらない行動から、予想外の事故につながってしまうこともあります。
起こりうるトラブルの例
● 不審者や空き巣の侵入
● 知らない人や宅配の訪問
● 知らない人からの電話
● 火やお湯を扱うことによる火災・火傷
● ベランダやロフト、二段ベッドからの落下
● 刃物による怪我
● 浴槽での溺水
● 子どもの体調不良 など
先輩ママパパのトラブル体験談
子どもの留守番中、実際にあったトラブルやヒヤリとした出来事について、編集部のママパパに聞いてみました。
友達と勝手に外出していた
「留守番中は外出しない」と約束していたにもかかわらず、同じマンションの友達とコンビニにお菓子を買いに行っていました…。
Sさん
不審電話に出てしまい…
子どもが留守番中、ママの友達を名乗る人から、「今すぐママに連絡したいんだけど、ママの電話番号を忘れてしまったから教えてほしい」と電話が来て、まんまと番号を教えてしまったことがありました…。
Aさん
窓を開けっぱなしにしていた
子どもに留守番をさせて帰宅すると、窓が開けっぱなしに。話を聞くと、家の前を友達が通ったらしく、窓を開けて手を振ってからそのままにしていたようです…。
Mさん
ママパパの体験談から、実際に事件・事故には至っていなくとも、大きなトラブルにつながりうることがよく起こっていることが分かります。
またこれらの体験談は親が把握できているケースですが、親の知らないところで上記のようなことが起こる可能性もあります。
小学生の留守番で決めておきたい約束事!
留守番中のトラブルを防ぐためにも、事前に約束事を決めておくことが大切です。
以下を参考に、「命を守るための約束だから、しっかり守ってほしいな」などと話しながら、子どもに伝えてみましょう。
家に入る時
□ 家に誰もいなくても、大きな声で「ただいま」と言う
□ 鍵をドアにさしっぱなしにしない
□ 家に入ったらすぐに鍵を閉める
家の中にいる時
□ 留守番中は友達であっても家に入れない
□ 誰であっても、インターホンに出ない
□ ママ、パパ以外からの電話に出ない
□ 火を使わない
□ 包丁やカッターなどの刃物を使わない
□ 一人でお風呂に入らない
□ 洗濯機の中に隠れない
□ 何かあったらすぐにママやパパに連絡をする
上記の約束事をしていたとしても、留守番中は子どもが約束を忘れていたり、破ってしまったりすることもありえます。
約束事は繰り返し伝えつつ、思いもよらないことが起こることを常に頭にいれておくことが大切です。
留守番中のトラブルを防ぐ環境づくりとは?
留守番中のトラブルを防ぐには、約束事とともに、事故が起きにくい環境づくりが大切です。
以下のチェックリストを参考に、できる限りの対策をしておきましょう(※1)。
□ ガスの元栓を閉める(IHの場合はロックをかける)
□ 電子ケトルのお湯を抜いて収納しておく
□ 包丁やジューサーなどの刃物は手の届かないところに収納しておく
【浴室・洗面所】
□ お風呂の水を空にしておく
□ ドラム式洗濯機はチャイルドロックをかける
【リビング・子ども部屋】
□ 家具を固定する
□ カッター、アイロン、ライターなど危険なものは片付ける
【ベランダ】
□ ベランダに通じる窓やドアを施錠する
□ 足場になるものを撤去する
万全の準備で留守番中のトラブルを防ごう
留守番中は不安なことも多いですが、しっかりと約束事を決めて、安心・安全な環境づくりをしておくことでトラブルを未然に防ぎましょう。
何かあった時の駆け込み先や、災害時の集合場所なども決めておけるとより安心ですよ。