小学校に入学すると、一人で登下校することになります。防犯面でどんなことをしておくと安心か知っておきたい人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、登下校中に巻き込まれやすい事件や防犯対策、おすすめの防犯グッズをご紹介します。
子どもが巻き込まれやすい事件って?
それでは、どういった事件がどういうところで起きているのでしょうか。警察庁の統計から調査しました。
どんな事件が多いの?
令和2年度の子供(13歳未満)の被害件数及び罪種別被害状況は以下の通りです。
● 傷害:948件
● 強制わいせつ:708件
● 強制性交等:176件
● 略取誘拐:114件
● 殺人:63件
● 公然わいせつ:59件
平成23年度と比べると、「強制わいせつ」「公然わいせつ」は減少しているものの発生件数は多く、「暴行」「傷害」は増えています(※1)。
どこで起きやすいの?
犯罪が発生しやすい場所は道路上が最多ですが、共同住宅や駐車場での被害も多いです(※2)。
犯罪者に好まれやすいのは「入りやすく見えにくい場所」です。通学路や習い事までの道は、下記のサイトで犯罪の発生状況を確認しておくのがおすすめです。
子供に教えたい!
防犯対策の「いかのおすし」って?
防犯対策としてわかりやすいのが「いかのおすし」。子どもを犯罪から守るための対策をまとめた言葉です(※3)。ぜひ子どもに繰り返し教えてください。
ついて「いか」ない
たとえ顔見知りであっても、安易についていかないように教えましょう。「いやです」「いきません」と言えるように練習してくださいね。
子どもが断わりにくいような「道を教えて」「ペットを探すのを手伝って」といった悪質な声掛けもあるため、いざというときには「警察にいきます」と毅然と言えるように教えるといいですね。
車に「の」らない
「お父さんがケガをしたから病院に送っていくよ」「職場に連れてくるよう頼まれた」などと子どもを惑わせて車に乗せようとする犯罪者も。家族以外の車には絶対に乗らないように教えましょう。
「お」おごえをだす
少しでも怖い・嫌だと思ったら、ためらわずに大声で「助けて」と言うように教えましょう。恐怖で声を出せなくなることもあるので、防犯ブザーやホイッスルをもたせておくのもいいですね。
「す」ぐにげる
通学路や習い事までの道を子どもと一緒に歩いて、何かあったらすぐに駆け込める場所の確認をしておきましょう。「こども110番の家」のマークについても教えてあげてくださいね。
おとなの人に「し」らせる
「いやだな」「こわいな」と思うことがあったら、親や学校の先生などに話すようにするよう教えましょう。羞恥心や恐怖心から言い出せないこともあるので、いつもと違う様子があればやさしく声をかけて聞き出してあげてくださいね。
「不審者に見える人が最近家の周りにいる」など、気になることがあれば警察へ報告しておくと安心です。
えほんで学べる「いかのおすし」
絵本で「いかのおすし」の大切さを学べるのがこの1冊。子ども自身が読んでも、親が子どもに読み聞かせても◎!
まほうのことばでつよいこになあれ
- 税込価格
- 1,210円
「いかのおすし」以外に親が気をつけること
家の外においてある傘などの物品から子どもの名前を知られてしまった事例も。家の周りに子どもの名前の手がかりとなるようなものを置かないようにしましょう。
小学生になる前から防犯について教え込み、防犯グッズなどを使って自分の身を守る方法を伝えておくことが大切です。
子どもに持たせたいおすすめの防犯グッズ!
学校にも持っていけるおすすめの防犯グッズをご紹介します。購入したら子どもと一緒に使う練習をしてくださいね。
LEDライト付き 大音量 防犯ブザー
- 税込価格
- 1,000円
キーホルダーがついた大音量の防犯ブザーです。LEDライトがついているので、暗いときにも使えますよ。
アニマルレスキューホイッスル
- 税込価格
- 103円
かわいい動物がモチーフのホイッスルです。ランドセルにつけておくと、何かあったときにもすぐに吹けるので安心ですね。
デビカ くるっと名札留め
- 税込価格
- 257円〜
名前を見て声をかけてくる不審者対策におすすめです。服に穴を開けずに挟むタイプで子どもでもつけやすいですよ。
リフレクター付きキーケース
- 税込価格
- 1,078円
自宅の前で鍵を出すのを手間取っている間に不審者が近寄ってくる可能性もあります。リフレクター付きのキーケースがあれば、すぐに鍵を取り出して自宅に入れますよ。
mixi みてねみまもりGPS 第2世代
- 税込価格
- 5,280円
子どもの居場所をみまもりできるGPSです。月額使用料として528円かかりますが、高精度で現在地がわかり、出発・到着をお知らせしてくれる機能がついているので、持たせておくと安心ですね。
防犯意識を持てるようになろう
小学生になると、親から離れて過ごすことが多くなるもの。安全に過ごせるように日頃から防犯について子どもに教えておきましょう。
子どもも親も安心して小学校に通えるようにできるといいですね。