国語の読解や算数の文章問題が苦手…という子どもは多いですよね。順序立てて計算したり、文章を読み解いたりするためには、「論理的思考」が重要になってきます。
今回は、論理的思考がなぜ算数や国語に良いのかをはじめ、自宅で簡単にできる論理的思考を伸ばす方法について紹介します。
論理的思考とは?国語や算数にどう役立つ?
論理的思考とは、なぜそうなったかの「理由」を探って「結果」を導き出し、「筋道を立てて考えることができる力」のことです。
ものごとの全体像を捉えて整理して考えられるようになるため、学習面はもちろん、日常生活でも役立つことがたくさんありますよ。
特に小学校1年生の2学期以降は複雑な問題が増えていきます。問題の意図がつかみにくかったり、要素が複雑に絡まって答えを導きにくくなったりするなかで、論理的思考が役立ちます。
将来、仕事に就いたときにも必要な一種のスキルともいえるので、早い段階で身につけておけるといいですね。
論理的思考を身につけるとどうなるの?
論理的思考を身につけることで、以下のようなたくさんのメリットがありますよ。
問題解決力が身につく
論理的思考ができるようになると、なぜ問題なのか、どういう解決策があるのか、と道筋を立てて考えらるようになります。
国語や算数の複雑な問題でも、問題を整理して考えたり、複数の視点から考えたりしながら、解決の糸口を見つけられるようになります。
学びが楽しくなる
分からないところを自分で調べたり、興味のあることについて自分で考える力がつくので、得意・不得意に限らず楽しみながら学べるようになります。
説得力がつく
話す内容の要点をまとめて、順序立てて説明ができるようになるため、感情に任せて話すよりも説得力があります。
コミュニケーション能力があがる
相手が何を言いたいのかをじっくりと聞き「つまりこういうことだ!」と分かるようになってコミュニケーション能力も上がります。
また、大事なことを先に伝えるようになるため、コミュニケーションエラーが起こりにくくなります。
子どもの論理的思考能力を伸ばす方法は?
自宅でも簡単に子どもの論理的思考を伸ばすことができますよ。以下の参考にしてみてくださいね。
会話を工夫する
子どもと会話するときに、以下のような質問を意識してみましょう。
「例えばどんなことかな?」
「他にはなにがあるかな?」
「どうしてどうなったの?」
「どうすればいいかな?」
子どもは、内容について考え直したり、わかりやすく説明できるように考えたりするようになって、論理的思考能力を伸ばせますよ。
ありえないことを想像させる
例えば、「無人島で一人で過ごさなければならなくなったら、どうすればいいと思う?」といった現実世界ではありえないような質問をしてみると、子どもの思考能力を鍛えられます。
自分で調べさせる
子どもがなにか疑問に思ったことは、なるべく子ども主体で調べさせるようにしましょう。「この本に答えのヒントがあるかもしれないよ」と調べやすいようにサポートするといいですよ。
カードゲームや将棋をする
UNOや大富豪などのカードゲームや将棋といった遊びは、相手の考えを読みながら自分の手を考える必要があり、論理的思考を伸ばせます。
大人が無理に負ける必要はありません。終わってから、子どもはどうしていたら勝てたのか、道筋をアドバイスするのも◯。
論理的思考を鍛える例題にチャレンジ!
小1の子ども向けの論理的思考を鍛える例題です。順序立てて考えて答えられるか試してみましょう。
仲間に分けてみよう!
しっぽが長い、しましま模様がある、耳が丸いなどなんでも構いません。色々な視点から共通点を見つける練習をしましょう。
残っているのは誰?
前提をもとに結論を導き出す練習ができる例題です。情報を関連付けてまとめる練習にもなりますよ。
間違っているのはどれ?
状況を読み取り、正しいものを選択する練習ができる例題です。絵本の読み聞かせをしているときにも取り入れてみてもいいですね。
僕の家族はどれ?
条件から、正しいものを選択する練習ができる例題です。やや難しいですが、どれが条件に当てはまるか1つずつ試してみてくださいね。
論理的思考を身につけよう
子どものうちから論理的思考を鍛えておくと、学習面や人間関係にプラスに働きます。日々の会話に少し工夫してみるだけでも身につきやすくなるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。