子どもの考える力を伸ばしてあげたい!そんな人には、人気ボードゲーム「カタン」がおすすめです。ルールは複雑ですが、小1から始めると様々な力を伸ばせますよ。
そこで今回は、ボードゲーム「カタン」で伸びる力、小1から始めた親子の体験談をご紹介します!
カタンってどんなボードゲーム?
世界中で2000万個以上販売されている、ボードゲームの代表格「カタン」。
無人島を舞台に、2つのサイコロを振りながら資源を集め、それをもとに自分の陣地を開拓し、誰が一番早く街を発展させられるかを競うゲームです。
戦略と運のバランスがちょうどよく、ルールさえ覚えれば、子どもも大人も互角に勝負できますよ。
▼ カタンの詳しいルールはこちら
カタンで子どもがこんなに伸びた!体験談
「そうは言っても、カタンはまだ小1には難しいのでは」「親もやったことないし、一緒にできるか不安…」というママ・パパもいるのではないでしょうか。
そこで次は、小1から親子でカタンをしている二人の先輩ママに、実際にカタンで遊んだ体験談を聞いてみましょう。
ー 小1からカタンを楽しむのは難易度が高いのではと思うのですが、教える時に工夫した点はありますか?
Yママ
言葉で説明してもわからない(聞かない)ので、とにかく手を動かして実際にやってみました。
ルール自体は複雑ですが、説明しながら2〜3回やったら覚えてしまいました。息子は勉強は苦手なタイプなんですが、まさかの飲み込みの早さにびっくり(笑)。
本来のルールでは持っている資源の手札は隠してやるけど、最初のうちは全員手札をオープンにしてやったほうがルールを教えやすかったですね。
Tママ
「楽しい」と思ってもらうために、ルールを覚えるまでは子どもが有利になるように都度アドバイスをして導いていました。
ある程度覚えてからは、手加減せずにやっています。親が優しくしていると、それが伝わって子どもも変に優しくしてくれて、ゲーム自体のおもしろさが半減しちゃうと思ったからです。
ルールや戦略の立て方を理解するまでは正直親の根気勝負ですが、考える楽しさを知ってからはどっぷりハマって、今ではたまに娘に負けています(笑)。
ー お子さんとカタンをしていて、成長を感じた瞬間はありますか?
Yママ
息子は、1年生の時は自分の点数しか見えていなかったけど、2年生になってからは「自分はあと何点であがりだから、あの人より先にこうすれば勝てる」とか、「相手が何点だから妨害しよう」などがわかるようになっていきました。
視野を広がり全体を見て考えられるようになったのはすごい成長ですね。
Tママ
1年生のときルール通りにゲームができる程度でしたが、2年生で交渉ができるようになった時は成長を感じました。
「自分のやりたいことをするためには交渉が必要だ」→「何を誰からもらったら開拓できるぞ」→「あの人はこの資源がほしいだろうから交渉してみよう」といった思考ができるようになりました。
大人よりは短い先読みですが、「交渉をする」という選択ができるようになったことがすごいなと思います。
カタンで伸びる4つの力!
もちろん子どもによって向き不向きはあるものの、カタンで遊ぶハードルは案外高くないようです。
小学1年生でカタンを始めることで、以下の力を伸ばすことが期待できそうです。
①理解力
カタンは、大人でも1回で完璧に理解するのが難しいほどルールが複雑です。
ルールを覚えて実行するには、物事の内容や仕組みを正しく把握し判断する力=「理解力」が必要。
1度で分からなくても、手を動かしながら丁寧に説明してあげれば、小1でもだんだんと理解することができますよ。
②数学的センス
カタンでは、2つのサイコロの目の合計値でもらえる資源が決まるため、数字の出やすさを考えながらゲームを進める必要があります。
「6や8は出やすいからここに土地を作ろう」「2や12は出にくいから避けよう」といったように、確率の感覚が自然と身につきます。
③交渉力
カタンでは、他のプレイヤーと交渉して資源を交換できます。しかし、自分だけが有利になる交渉ではうまくいきません。
自分と相手の状況を考え、いかにwin-winな交渉ができるかがポイントになるため、コミュニケーションの練習になりますよ。
④戦略を立てる力
ゲームを繰り返してレベルがあがっていくと、戦略を考えられるようになっていきます。
カタンでは攻め方に多くの選択肢があるので、「この状況ならどう攻めれば勝てるか」をその都度考えて実行する練習になりますよ。
親子でカタンを楽しもう!
親子で夢中になりながら様々な力を伸ばせるカタン。ハマればハマるほどどんどんおもしろくなるので、ぜひトライしてみてくださいね!