【親が知っておきたいこと】小学校を出席停止になる病気は?治療証明は必要?

子どもがかかる病気のなかには「出席停止」になるものがあり、休む期間の基準が定められてます。実際にかかった場合に、いつ学校へ行っていいのか気になりますよね。

今回は、出席停止になる病気の種類と、出席停止の基準などについて詳しくご説明します。

出席停止になる病気って?

小学生 男の子 マスク 発熱 3803882

出席停止となる病気は「学校保健安全法」で決められていて、第1種〜第3種に分けられています。ここに含まれる病気は、学校やクラスでの伝染を防ぐために休むので、欠席扱いにはなりません(※1)。

主に小学生の子どもにみられるのは、第2種と第3種に含まれる病気です。

第1種:危険性は高いがまず見かけない

第1種は、感染症予防法で指定された危険性の高い一部の病気です。国内では2014年から1例も報告はありません(※2)。

【例】エボラ出血熱、ジフテリア、南米出血熱、急性灰白髄炎、重症急性呼吸器症候群(SARS)、鳥インフルエンザなど

第2種:子どもがかかりやすく学校で流行を広げる可能性が高い

第2種は、会話や咳、くしゃみをしたときに口から細かい水滴が、口や鼻、目などの粘膜に付いて感染するような病気です。

子どもがかかることが多く、学校で流行を広げる可能性が高い感染症とも言えます。

【例】インフルエンザ、百日咳、麻疹、風疹、水ぼうそう、おたふくかぜ、結核、髄膜炎菌生髄膜炎、プール熱など

第3種:学校活動を通して流行を広げる可能性がある

第3種は、学校活動を通して流行を広げる可能性のある感染症です。よく見かける病気が多いですが、稀に起こるものも含まれています。

【例】流行性角結膜炎、手足口病、マイコプラズマ、ヘルパンギーナ、感染性胃腸炎、水いぼ、とびひ、溶連菌など

出席停止の日数は?

小学生 マスク 体温計 23389719

ここでは、第1種〜3種までの出席停止の基準をそれぞれ説明します(※1)。

第1種

基本的に入院で管理されるような病気ばかりなので、すべて「治癒するまで」と決まっています。

第2種

第2種は、病気によって出席停止となる日数が異なり、以下のようになっています。

学校感染症 第2種 出席停止基準

インフルエンザや百日咳、麻疹、おたふくかぜ、風疹はワクチンである程度予防することもできます。

特に百日咳は、小学校入学前に追加のワクチン接種をしていない場合、抗体が少なくなっている可能性がありますよ。

第3種

第3種も、病気によって出席停止となる日数が異なります。

あまり見かけない、「コレラ・細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌感染症・腸チフス・パラチフス・流行性角結膜炎・急性出血性結膜炎」は、医師が感染の恐れがないと認めるまで出席停止となります。

その他の小学校でよく見かける感染症の出席停止となる日数は、以下のようになっています。

学校感染症 第3種 出席停止基準

出席停止や発症日からの日数の数え方は?

カレンダー

出席停止や発症日からの日数の数え方は、間違いやすいので注意が必要です。

解熱して◯日経つまで

例えば「解熱して3日経つまで」の場合、解熱した翌日を1日目とします。

例えば、解熱を確認した日が月曜日であったなら、翌日火曜日を解熱して1日目と数えて木曜日までの3日間を休む必要があります。

出席停止 数え方

発症後◯日

インフルエンザなどにおける「発症後5日」の場合の発症は、「発熱」の症状が現れたことを指します。日数を数える際は、発熱が始まった翌日から1日目と数えます。

例えば、水曜日までに解熱している場合は、土曜日から登校が可能となりますよ。

インフルエンザ 数え方

治癒証明書って何?絶対必要なの?

小学生 医者 問診 24237697

学校によっては、出席停止となる病気にかかって再登校する場合「治癒証明書」の提出を義務付けています。

治癒証明書とは、医師が病気の登校基準(出席停止の基準)を考慮して記載する書類です。治癒証明書の発行には、文書料が発生する場合があります。

公費負担の自治体もありますが、多くの場合は保護者負担で、料金も医療機関によって異なるので、受診したときに確認しておくと良いでしょう。

出席停止の基準があることを知っておこう

出席停止となる病気には、学校に感染を広げないため、そして、子どもの休養のために必要とされた日数が定められています。

今回ご紹介したのは、あくまで基準であって、全ての場合においてこの期間が適応されるわけではありません。子どもの体調や学校の流行の状態などによって変わる可能性があることを知っておいてくださいね。

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