小学校に入ると自分で登下校をするようになりますが、親としては不安なことが多いですよね。
そこで今回は、登下校中によくあるトラブルや、先輩ママパパが実際にひやっとした体験談、入学前にすべき登下校準備についてご紹介します。
小学生の登下校事情は?
文部科学省によると、1年間で集団登下校を実施した小学校は全体の63.1%(※1)。
ただ、集団登下校は1年生の最初の頃だけ実施するところもあり、学校や自治体によって差があります。
5〜6月頃から各自で登下校をする学校も多いので、心構えをしておきましょう。
基本的に放課後や学童の帰りは、同じ方向の人とまとまって帰り、家の近くで分かれていくよう先生から指導されますよ。
登下校中に多いトラブル&体験談
1年生は登下校中に様々なトラブルに遭遇する可能性があります。ここからは、編集部の先輩ママパパに聞いた、実際にひやっとした体験談とともにご紹介します。
1. 交通事故に遭う
警視庁の調査によると、歩行中の事故による死傷者数は7歳が最も多く、事故が多い時期は、日没が早くなる9〜11月と、登下校に慣れ始める5〜6月です(※2)。
また歩行中の死傷者が多いシーンは、「飛び出し」が圧倒的に多くなっています。
「飛び出し」が心配…
親と一緒に歩いている時に、道路で後ろを確認せずに渡っていて注意をしました。通学路でもやっているかもと思うと心配です。
Kさん・小2ママ
登下校中に遊びながら歩いている…
友達と横に並んで帰ったり、走って帰ったりしているようです。今のところ事故にあっていませんが、車を確認しているのか、自転車にぶつからないかが不安です…。
Oさん・小1パパ
2. 犯罪に巻き込まれる
誘拐や性被害などの子どもを狙った犯罪は登下校中に発生しやすく、特に15〜18時頃の下校時に集中しています(※3)。
駐車場や駐輪場、木の多い公園などの人目につきにくい場所で犯罪が起きやすくなっています(※4)。
いつもの時間に帰ってこなくて…
友達と二人でいつも帰っていますが、本来20分で帰るはずが40分以上経っても帰ってこなかったため大捜索しました。結果、普段と違うルートで帰る「冒険ごっこ」をしていたようですが、何かあったのではないかと心配でした。
Tさん・小2ママ
学童に行かずに帰ってきてしまい…
学童のみんなとの集団下校で帰ってくるように伝えたのに、間違って授業後の集団下校で昼過ぎに帰ってきました。私が在宅勤務をしていたからよかったものの、家に人がいなかったらと思うと怖くなりました。
Aさん・小1ママ
3. 人や物に危害を加える
友達と登下校中に遊んだりふざけたりしていると、興奮して周りが見えなくなることも。歩行中の周りの人にぶつかったり、停車中の車を傷つけてしまったりすることもあるようです。
いつも傘を振り回している…
集団登下校中に傘を振り回したり、別の友達と出会うとワーッと走り出したりして、何度も上級生に注意されてもなおらないようで困ってます…。
Sさん・小1パパ
周りに気づかないほど大騒ぎで危険…
友達と帰ってくるととにかく大騒ぎで、車や自転車が来てもギリギリでよけているのがとても危ないので心配です。
Mさん・小2ママ
安心して登下校するための入学前準備は?
前述のように、小学1年生の登下校は心配なことがたくさん。少しでも不安を減らすためにも、入学前から以下の準備をしておきましょう。
登下校のルート&交通ルールを確認する
登下校の時間にあわせて、子どもと一緒に通学路を何回か歩いておきましょう。歩きながら、以下のことを子どもと確認してくださいね。
一緒に歩いたあとは、子どもを一人で歩かせてみて、親は後ろからついていくのもおすすめ。子どもがどこまで交通ルールを守れているか確認できますよ。
登下校時の約束を決める
入学前に、以下のような登下校時の約束を決めておきましょう。
● 寄り道はせずまっすぐ帰る
● 登下校中は危ないのでふざけない
● 知らない人に声をかけられてもついていかない
● 知らない人に何かされたら大声を出す
● 危険な目にあった時は子ども110番の家に助けを求める
● 登下校中に事故や体調不良、地震などがあった場合は、近くの人に助けを求め、学校が近ければ戻る など
約束事は、入学後も定期的におさらいできるといいですね。
入学前に登下校の不安を減らしておこう
子どもが安心・安全に登下校をするには、事前の準備が肝心です。
今回ご紹介した準備のほかにも、帰ってきて誰もいなかった時の連絡先を決めたり、キッズ携帯や防犯ブザーを持たせたりなど、家庭にあった対策をして入学に備えましょう。