育児グッズとしてベビー布団を用意する家庭は多くありますが、大きさ的にも、機能的にも、一体いつまで使えるものなのでしょうか。「大人用の布団にしてもいいかな?」と考えるママやパパもいますが、ベビー用と大人用では何が違うのかいまいちわからないもの。そこで今回は、ベビー布団はいつまで使うのか、使うことのメリット・デメリットや、大人用の布団を使うときの注意点などを含めまとめました。
ベビー布団を使うのはなぜ?
赤ちゃんは大人と違って寝ている時間が圧倒的に長いという特徴があります。ベビー布団は、サイズはもちろん、素材や使いやすさの点でも赤ちゃんに配慮されています。
たとえば、大人はある程度、自分の寝心地の好みを理解していて、心地よさや質感を重視して布団選びをしますが、ベビー布団は安全面や清潔感が重視されます。
赤ちゃんの場合、柔らかい布団で体が沈んでしまったり、寝返りを打てるようになると顔が埋もれてしまったりすることもあり、窒息しないように注意が必要です。
そのため、柔らかい赤ちゃんの体を支える硬めの敷布団、体を圧迫せず、足の力だけで動かせる軽めの掛け布団で、どちらも汚れたらすぐに洗ったり干せたりできる素材で作られていることがほとんどです。
ベビー布団はいつまで使えるの?
ベビー布団を使うのはいつまで、と決まっているものではありません。布団と赤ちゃんの身長が合っていれば使い続けることもありますし、お世話の仕方によっては早く切り上げてしまうこともあります。
布団のサイズでみると、ミニのベビー布団で60×90cm、通常のベビー布団で70×120cmが一般的です。年齢でいえば、ミニサイズが1~2歳、通常サイズが7歳くらいの身長と同等です。身長と同じサイズの布団では小さいため、個人差はありますが、就学前までがひとつの目安になります。
しかし、多くの場合がお世話の都合上、ベビー布団と大人用の布団を使い分けていることがほとんど。添い乳で寝かしつけている場合や、寝返りがうてるようになる生後5~6ヶ月を目安に、ママと同じ布団や大きめサイズの布団に切り替えるケースが多いようです。
ベビー布団を使うメリット・デメリットは?
ベビー布団を使うのは、家庭ごとのお世話に仕方によって、メリット・デメリットに感じる部分が異なります。
ここでは、ベビー布団のサイズをはじめ、赤ちゃんやママにとっての使いやすさからみたメリット・デメリットをご紹介します。
ベビー布団を使うメリット
・リビングや寝室など、簡単に移動して使える
・通気性が良い、敷布団が硬い、掛け布団が軽いなど赤ちゃんの体に合っている
・よだれや母乳・ミルクで汚れても洗いやすいから清潔
・軽くて手軽に干せる
ベビー布団を使うデメリット
・寝返りを始めた時期に布団から出ることが増える
・赤ちゃんの足の動きだけでも掛布団がめくれてしまう
・だいたい就学前くらいでサイズオーバーする
・使わなくなったときの処分が面倒
ベビー布団以外を赤ちゃんに使うときの注意点は?
普通の布団を赤ちゃんに使うときや、ベビー布団を卒業した場合でも、子供の成長に合わせて布団を選ぶ必要があります。
ママと同じ布団で寝るときや大人用に切り替えるときは、硬めの敷布団を選びましょう。赤ちゃんのうちに添い乳でママと一緒に寝るときは、掛け布団を分けるのがおすすめです。ママと兼用すると隙間が空いて寒いほか、布団の重さで圧迫されてしまうことも。
また、ベビー布団を卒業した場合、大人よりもこぶりな「ジュニア布団」を購入するママもいますよ。まだ就学したばかりの頃は、おねしょをしてしまうケースも少なくありません。洗いやすく乾かしやすい素材や大きさを選ぶと便利です。
ベビー布団は赤ちゃんの体の影響を考えて選ぼう
ベビー布団は、赤ちゃんがいる家庭で必ず使用しているものとは限りませんが、できれば赤ちゃんの体の影響を考えて、ベビー布団、または赤ちゃんの体に合った布団を選んであげましょう。
就学してある程度骨格がしっかりしていれば、あまり気にする必要はありませんが、それでも柔らかすぎるものは、体が不自然な姿勢になってしまうこともあります。
体にしっかりとフィットする布団や、弾力のある硬めのマットなど、安心して寝られる寝具を使ってくださいね。