子育てをしていると、子供の行動にイライラして叱ったり、育児に自信がもてなかったりすることもありますよね。誰にも相談できず、一人で悩みを抱え込んでしまうママも少なくありません。
そんなときに頼りなるのが「育児セラピスト」です。育児の専門家として、悩めるママやパパの力になってくれますよ。今回は、育児セラピストについて、どんな資格なのか、ママも資格が取れるのか、資格の取り方についてご紹介します。
育児セラピストとは?
「育児セラピスト」とは、一般社団法人日本アタッチメント育児協会が認定する資格です。
育児の専門家として、子育ての悩みに直面するママやパパをサポートします(※1)。育児セラピストになるためには、養成講座を受けて試験に合格する必要があります。
育児セラピストの資格を取って、ベビーマッサージ教室や子育てサロンを始める人もいれば、現在の仕事のキャリアアップに活かす人もいます。自分の周りに育児セラピストの資格を持っている人がいたら、ぜひ育児の悩みや疑問を相談してみましょう。
日本アタッチメント育児協会では、育児セラピスト以外にもいくつかの講座を主催しています。マタニティヨガ、食育、親子体操など、様々なメソッドを使って良好な親子関係を作る人材を育成しています。
育児セラピストの資格はママでも取れるの?
育児セラピストの養成講座を受けるための特別な条件ありません。保育士や看護師、助産師、児童館のスタッフのような専門家だけでなく、子育て中のママや妊婦さんも資格を取って育児やキャリアアップに役立てています。
育児セラピストは、日本アタッチメント育児協会オリジナルの資格です。他によく似た名称の資格もありますが、日本アタッチメント育児協会では独自のカリキュラムを組み、差別化をはかっています。
育児セラピストの資格取得方法は?
育児セラピストの養成講座は、「育児セラピスト前期課程(2級)」と「育児セラピスト後期課程(1級)」の2つのカリキュラムで構成されています。
前期課程(2級)だけを受講することもできますが、育児セラピストとしての資格を取得するためには、後期課程(1級)も受講して試験に合格する必要があります(※2)。
さらに、後期課程(1級)を修了すると、育児セラピストの最高位となる「育児セラピストシニアマスター養成講座」を受講することができます。
養成講座は全国の主要都市で定期的に行われていて、会場に出向いて受講します。インターネット講座や通信講座は開講されていません。申し込みは、一般社団法人日本アタッチメント育児協会のウェブサイトから行うことができます。
育児セラピスト前期課程(2級)の内容は?
前期課程は、育児セラピストの基礎を学ぶ6時間の講座で、講義と実践ワークで構成されています。
講義では、アタッチメント(赤ちゃんや子供が感じる強い心の結び付き)や子供の発達心理学の基礎を学びます。実践ワークでは、初対面の人との関係をつくるプロセスや心理セラピーワークによる癒しの体験をします。試験はありません。
日本アタッチメント育児協会が主催する「アタッチメント・ベビーマッサージ インストラクター養成講座」や「アタッチメント・食育 インストラクター養成講座」といった講座を受講すると、育児セラピスト前期課程(2級)を同時に修了することができます。
育児セラピスト後期課程(1級)の内容は?
後期課程は、2日間に渡って行われる計12時間の講座です。
発達心理学の応用やアタッチメント理論の応用、母性・父性などを学び、最終日には筆記試験があり、後日レポートを提出します。
合否は受講から約1ヶ月後に郵送で届き、その後に認定申請書を提出すれば資格認定となります。
育児セラピストの資格を取るための費用はどれくらい?
育児セラピストの受講料は以下の通りです(※2)。
● 前期課程(2級):77,000円(税込み)
● 後期課程(1級):143,000円(税込み)
※試験に合格し認定証を申請する際には、別途22,000円(税込み)が必要。
試験に合格しなかった場合は、レポートなどを提出して再受験することも可能です。
育児セラピストは子育て中のママの強い味方
育児セラピストという言葉を知って、相談してみたいと思った人もいれば、自分も資格を取ってみたいと思った人もいるのではないでしょうか。
近所で育児セラピストを探したいときには、ネットで検索したり児童館や子育て支援センターに足を運んだりしましょう。ベビーマッサージやリトミックの教室を開いている人もいれば、保育所で保育士をしている人もいるので、自分にあった育児セラピストを見つけてみてくださいね。
ママ自身が育児セラピストの資格を取得する場合は、まずはパパや家族に相談して、講座の開催日や場所を確認しましょう。講座は朝から夕方まで行われるため、子供の預け先も確保する必要があります。
育児セラピストは、子育て中ママの強い味方です。いざというときに頼れるように、信頼できるセラピストを見つけておくと安心ですね。