中高一貫校が増えてるってホント?公立・国立・私立の違いは?倍率は高い?

中学から高校まで同じ学校に通う「中高一貫校」。なかでも、近年は公立の中高一貫校が増えてきているのをご存知でしょうか。

今回は、中高一貫校が増えている理由をはじめ、タイプ別の特徴や、偏差値・倍率の違いなどを詳しく紹介します。

どうして中高一貫校が増えてきているの?

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中高一貫校は、中等教育の多様化を進めて、子ども一人ひとりの個性をより重視した教育を実現するために、平成11年より増え続けています。

特に、親世代のときには少なかった公立の中高一貫校が増え、年々人気を集めています。

令和3年度の中高一貫校の数は以下のとおりです(※1)。

中高一貫校 令和3年

全国の中学校の数は約1万校のため、中高一貫校は約7%程度になります。まだまだ数は少ないですが、進学実績の高い公立高校と公立中学校が連携して、中高一貫校となるケースが増えてきていますよ。

中高一貫校はどんなタイプがある?

中高一貫校には、以下の3タイプがあります(※2)。

中高一貫校 設置形態

● 高校からの編入がない「中等教育学校」
● 入試を受けずに高校に進める「併設型」
● 中学→高校で試験のある「連携型」

中高一貫教育と聞くと、高校受験が免除されるような印象がありますが、それだけに限りません。学校によってタイプが異なるので、中学校を検討するときに確認してみてくださいね。

中高一貫校の公立・国立・私立の違いは?

上記に加え、公立・国立・私立によっても特徴が異なります。

公立中高一貫校の特徴

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最近増えてきているのが公立の中高一貫校です。学費を抑えながらも高い進学実績があるため人気です。

● カリキュラムが独特
● 入試には思考力や表現力を問われる
● 学費が安い
● 生徒の個性や創造性を伸ばすことに重きを置いている
● 入試は作文、適性試験、面接などを行う

国立中高一貫校の特徴

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国立の中高一貫校は、大学の教育学部に附属しています。全国的にもかなり数が少なく、狭き門となっています。

● 先進的な教育環境
● 入学金が不要
● 学費が安い
● 大学は別に受験が必要
● 中学校によって受験方法が異なる

私立中高一貫校の特徴

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私立の中高一貫校には、いわゆる「進学校」と大学に附属している「附属校」などがあります。

● 独自のカリキュラムを持つ学校が多い
● 学費が公立に比べて高い
● 学力や校風が中学校によって大きく異なる
● 附属校は内部進学で大学まで行けることも

倍率や偏差値、費用はどれくらい違うの?

人気の中高一貫校ですが、倍率や偏差値、費用はどれくらいになるのでしょうか。

公立中高一貫校

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● 倍率
首都圏では4〜6倍超の狭き門です。地方の場合でも1倍を超えているところが多いですよ。

● 偏差値
偏差値は45〜70までと幅広いですが、ほとんどの中高一貫校が50を超えています。

● 学費
所得制限はありますが、学費は国からの就学支援金により無償となります。

国立中高一貫校

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● 倍率
倍率は、公立と同じくらいで2〜6倍超になります。

● 偏差値
偏差値は54〜79と高いレベルの中学校ばかりですよ。

● 学費
所得制限はありますが、学費は国からの就学支援金により無償となります。ただ、学校行事や海外修学旅行、語学研修などの費用が公立よりもかかることが多いので注意しましょう。

私立中高一貫校

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● 倍率
1倍以下〜30倍を超えるような中高一貫校も。学校によって大きな差がありますが、いわゆる進学校は公立と同様の6倍程度のところが多いですよ。

● 偏差値
スポーツに重きをおいている中高一貫校などもあるため、偏差値は45〜78とかなり差があります。

● 学費
学費は公立並で無償となるところから、年間200万以上かかるところまで様々です。進学校では、年間で約80万円程度はかかるとみておくといいでしょう。

中高一貫校も視野に入れてみよう

6年間落ち着いた環境で過ごせる中高一貫校。私立だけではなく、費用面の負担が小さい公立や国立もあるため、選択肢の1つとして視野に入れてみるといいですよ。

最寄りの中学校のカリキュラムや教育理念、学校の雰囲気などを確認しておいて、子どもがどのような進路を選んでもサポートできるようにしておくといいですね。

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