STEAM教育って?低学年の授業ではどんなことをするの?

小学校教育で取り入れられているSTEAM教育。聞いたことはあっても、実際にどういう教育で、なぜ行うかまで知っている人は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は、STEAM教育が小学校でどのように取り入れられているかをはじめ、自宅でもできるSTEAM教育の方法について紹介します。

STEAM教育ってどういう教育方法なの?

STEAM教育

STEAM教育とは、理系や文系といった教科の枠にとらわれず、横断的な学びを通して「問題を見つける力」「解決する力」を育てる教育方法のことです(※1)。

AIやロボットなどが生活に密着しはじめているなかで、将来必要になるのが、技術だけでなく「人間としての強み」や「未知の状況にも対応できる力」を持ち、社会を引っ張ることができる人です(※2)。

STEAM教育では、子どもたちの「なぜ?」「どうして?」といった好奇心に基づきながら、実社会での問題発見・解決に活かせる応用力を身に着けます。

小学校ではどんなことをするの?

ロボット 掃除

STEAM教育では小さい頃から以下に触れていることが重要とされています。

● ものづくり
● 科学的な体験
● 教科をまたがった学習
● 探究的な学習
● プログラミング教育

教科書や特別な授業があるわけではなく、普段の授業にSTEAM教育が取り入れられています。例えば、タブレットを使って以下のような授業をするのもそうです。

・ 写真を撮って、動画を作る
・ お絵かきをして、物語を作る
・ 観察日記を書いて、発表する

小学校低学年では、作ったもの・やってみたことを通して、「次はこうしてみよう」と前向きにチャレンジする気持ちを育んだり、失敗してイライラするといった負の感情をコントロールする力をつけたりすることも重視します。

小学校でのSTEAM教育の実例

公式 Music Blocks
出典: gakken-steam.jp

横浜市立梅林小学校では、プログラミングソフト「Music Blocks」を利用して、「プログラミング」「算数」「音楽」をかけ合わせた授業を実施(※3)。

授業を通して、子どもたちは以下のようなポジティブな意見を持つようになったそうです。

「音楽の授業は好きじゃないけど楽しくなった」
「図形に興味を持つようになった」
「プログラミングはやったことがなかったけど楽しくて家でもしたい」

子どもたちは、自分の好き・得意な面から見つめ直し、積極的に取り組んでチャレンジする姿勢を身に付けたといいます。

自宅で実践できるSTEAM教育って?

自宅でも簡単にSTEAM教育を実践できます。親子でぜひ取り組んでみてくださいね。

単語ゲームをする

単語 こども ワードパズル

「りんご・森・りす」といった3つの単語をお題として出して「森でりすがりんごを食べている」といった意味が繋がる文章を作ってみましょう。

慣れてきたら、3つの言葉を作った1分程度の物語を作ったり、「りすさんは何色のりんごを食べていたの?」というような質問をしたりして学びを深めてあげましょう。

お絵かきをもとに工作する

粘土遊び 子ども

身近な動物などをスケッチさせて、それを見ながら粘土や紙などで工作して再現するのも◯。

はじめに図鑑などを見せて描かせたスケッチと、動物園や水族館で実物を見ながら描かせたスケッチの違いを考えてもらうのもいいですね。

無料のプログラミングソフトを使う

男の子 笑顔 パソコン 小学校

前述の「Music Blocks」や人気の「スクラッチ」といった、小1でも楽しみながらできるプログラミングをするのもおすすめです。

作品の公開機能もあるので、他の人の作品の良さや、自分の作品の強みなども聞いてみましょう。

実験をしてみる

楽天 わくわく科学実験図鑑
出典: 楽天

上記のようなSTEAM教育用の本を使って、自宅で実験するのもおすすめです。子どもの好奇心をくすぐる実験ばかり。小学生全学年向けなので長く楽しめますよ。

身近なものからSTEAM教育を取り入れてみよう

STEAM教育と聞くと難しく感じるかも知れませんが、遊びのなかに取り入れられるものばかりです。教科書に沿って勉強するよりも、様々な視点から物事を見られるようになり、楽しみながら勉強ができますよ。

今回の記事を参考に、できることから取り入れてみてくださいね。

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