小学1年生の「道徳」は何を習うの?どうやって評価される?宿題はある?

小学校で学ぶ道徳とは、自分を見つめ、物事を多角的にとらえることを学んだり、人間としての生き方の考えを深めたりする教科です。

今回は、小学1年生で習う道徳について、具体的な学習内容や評価の仕方、必要な親のサポートについてご紹介します。

小学1年生の道徳は何を習うの?

小学生 道徳 教科

週に1コマある道徳の授業では、教科書のお話を読み、自分の行動を振り返って考えたことをプリントやノートに書き、発表するのが基本的な流れです。

授業のあとは、日常生活で自分の行動を変えていくことを目指しますよ。

学習テーマは、「自分のこと」「人との関わりに関すること」「集団や社会に関すること」「命や自然、美しいものに関すること」の大きく4つに分かれます(※1)。

使用する教科書によって詳細は異なることがありますが、各テーマごとに以下のような内容を学びます。

自分のこと

● 善悪の判断
● 正直さ、誠実さ
● 物を大切にすること
● 規則正しい生活をすること
● 自分の特徴に気づくこと など

人との関わりに関すること

● あいさつをすること
● 人を思いやること、親切にすること
● 友達と仲良くすること、助け合うこと など

集団や社会に関すること

● 約束やきまりを守ること
● 人の役に立つこと、誰かのために働くこと
● 住んでいる町や国のいいところ
● 他の国の人と仲良くすること など

命や自然、美しいものに関すること

● 命の誕生、大切さ
● 動物や植物に優しくすること
● 美しいものを見て心が動くこと など

道徳はどうやって評価されるの?

小学生 通知表 あゆみ 通信簿

2015年の学習指導要領の改訂により「特別の教科」となった道徳。教科になったことで、道徳でも評価が行われ、他の教科のように通知表に成績がつくようになりました。

道徳は、他の子と比較をしない個人内評価という方法で評価がされます。

国語や算数など他の教科のように「到達すべき目標にどれくらい到達しているか」を評価するわけではないため、あくまで個人の中でどう成長したかを評価しますよ。

また道徳は、数値による評価は行わないことになっています(※1)。

そのため、通知表への記入内容は先生や学校によって異なりますが、「◯◯の授業をとおして、普段の生活でこのように変化しましたよ」など先生のコメントを記入する学校が多いようです。

道徳で宿題は出る?必要な親のサポートは?

小学生 女の子 親子

道徳では基本的に、毎回の授業で出る宿題はありません。

ただ道徳は、自分のことを振り返り、日常生活の中で行動を変えていくことが主な学習内容なので、「今度からこんな風にしようね」など授業のまとめとして先生から伝えられることがあります。

「今日はどんなことを習ったの?」と授業の内容を子どもに聞いてみて、普段の生活で変化したことがあったら褒めてあげるようにすると、子どもの意欲がさらに高まることが期待できますよ。

子どもの気持ちや考えを聞く機会を作ろう

道徳で学ぶことは、人格の基盤や人としての生き方の基礎になるもの。学校だけでなく家庭でも、子どもの気持ちや、自分や周りの人について考えたことを言葉にする機会を多く作れるといいですね。

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