小学校入学前に行われる就学時健診。実施されることは知っていても、具体的に何をするのか詳しく知らない方は多いのではないでしょうか?
今回は、就学時健診の流れや、事前に準備しておきたいものについてご説明します。
就学時健診(就学時健康診断)とは?
「就学時健診」とは、翌年4月に小学校へ入学する子どもを対象に行う健康診断のことをいい、就学予定の学校で行われます。
就学予定の子どもの心身の健康状態を確認するのはもちろん、学校での集団生活に備えることを目的とした面談や、知能検査などを行うこともあります。
一般的に、年長の9月頃に住んでいる市区町村から自宅へ通知書が届き、10〜11月頃に実施されることが多いでしょう。
実施される日にどうしても行けない・体調不良で急に行けなくなった場合は、資料に記載されている場所に連絡してくださいね。
就学時健診当日の流れや具体的な内容は?
学校により異なりますが、一般的には以下のような流れと内容です。
①受付
● 名前を確認
● 問診票や資料をもらう
子どもと一緒に受付をしたら、受付の案内にそって次に移動する場所へ向かいましょう。
②健診
● 内科
● 耳鼻咽喉科
● 眼科(眼の検査・視力検査)
● 歯科
上記の内容で専門医による診察を受けます。内科では聴診器を使って診察することがあるので、サッと対応できる上下わかれた服が良いでしょう。
健診は、学校によって親が付きそう場合と、子どもだけで周る場合があります。子どもだけで周る場合、親は体育館などで説明会に参加します。
③説明会
● PTAの概要
● 学童について
● 今後提出が必要になる書類について
主に上記のような内容で、親に向けた学校生活についての簡単な説明会が行われます。大切な情報はその場でメモしておくと良いですよ。
④知能検査
● 数や図形のテスト
● 簡単な会話をして発音や言語を確認
親が説明を受けている間に、子どもは別室で知能検査を受けます。
数や図形のテストでは、紙に描かれた絵を見て、間違いを探したり、数の違いを見つけりします。
知能検査では、集中して椅子に座っていられるか、先生の話が聞けるかをチェックする役割もあるようです。
⑤面談
子どもと合流し、最後に先生と面談をします。任意の場合もあるので確認しましょう。
入学前に聞いておきたいこと、小学校生活への不安がある場合は、質問内容を今のうちから整理しておくと安心ですよ。
当日までに準備・練習しておくと良いことは?
当日の持ち物
● 通知書
● 健康診断票
● 室内履きシューズ(親用・子ども用)
● 外履きの靴を入れる袋(親用・子ども用)
● 母子手帳(予防接種確認用)
● 筆記用具
子ども用の室内履きシューズは、保育園や幼稚園で使っている上履きを利用したり、ない場合は100均などで購入したりしましょう。学校の階段を上り下りすることがあるので、脱げにくい履きものを用意してあげると安心です。
また、当日は資料や書類が配布されるため、A4サイズが入るバッグがあると重宝しますよ。実際の持ち物は、必ず手元に届く資料を確認してくださいね。
事前に練習しておくと良いこと
● 自分の名前を答える練習
● 自分の名前を書く練習
特別な練習をする必要はありませんが、知能検査や面談に備えて、上記を普段から練習しておいても良いでしょう。
「先生から名前を聞かれることもあるよ」と、事前に子どもへ説明しておくと心の準備がしやすいかもしれません。
就学時健診で見ておくと良いポイント
就学時健診は、一緒に通う子や学校の様子を知ることができる機会でもあります。ぜひ以下のこともチェックしておきましょう。
● トイレが使いやすいか
● 校内・校庭の環境
● どんな先生がいるか
● 学童の場所
● 通学路のルート
● 子どもの反応
子どもがはじめての学校に不安を感じていたら、どんなことに不安を感じたか聞いてあげると良いですね。
また、行き帰りで、通学路のルートや子どものスピードでどれくらい時間が必要かを見ておくと、今後の参考になるのでおすすめですよ。
実際に就学時健診へ行った先輩ママは、以下のことをチェックしていたようです。
トイレが洋式か和式か、使いやすいかはチェックしました。また、廊下や階段の広さ、校内にケガをしそうな危ない場所はないかなどを入学前に知れて安心できました。(小2男児のママ)
春から子どもがお世話になるので、どんな先生がいるのかは気になっていました。面談のときに熱心に話を聞いてくれる先生がいることを知れて心強かったです(小1女児のママ)
就学時健診のことを子どもにも話しておこう
就学時健診では子どもと別行動をする学校もあるため、事前にどんなことをするか話しておくと安心ですよ。
また、健診や知能検査等で気になることがあった場合は、当日、あるいは後日にお知らせが届きます。当日の体調が影響することもあるので、神経質になりすぎず、不安な点があればかかりつけ医に相談してみましょう。