給食時間で困らないために、入学までに練習しておきたいことは?

小学校に入学すると、自分のことは自分でするのはもちろん、集団で行うことも増えます。家ではいろいろなことができていても、学校生活のなかで子どもが大変と感じるシーンは実は多いようです。

今回は、小学校入学までに確認しておきたいことのなかでも【食事】にフォーカスして、チェックしたいポイントや練習方法を紹介します。

給食のときにできているといいことは?

給食 小学校

小学校の給食は、楽しく食事をすることはもちろん、給食の段取りを学んだり、食事のマナーを身につけたりする目的もあります。

給食の段取りでは、当番制で食事を盛りつけたり、給食を自分の席に持ち運んだり、食べ終えた食器を片付けたりしますが、子どもがこれまで経験していない作業があることも少なくありません。

どんなことができていると安心か、覚えておきたいマナーとはどんなことか、以下のリストを参考にチェックしてみましょう。

食べ方

□ お箸で食材を挟んで食べられる
□ 食べていないときにお箸をなめない
□ お茶碗を持って食べられる
□ 片手を下げずお皿に手を添えて食べられる
□ お皿をなめない
□ 食べ散らかさない
□ 果物の皮をむいて食べられる
□ 集中して食べられる

盛りつけ〜片付け

□ しゃもじでご飯をよそえる
□ おたまで汁物を入れられる
□ トングで食材をはさめる
□ トレイにのせて食事を運べる
□ 食器を正しい場所に片付けられる

上記の内容をくまなくクリアしておく必要はありません。現時点でどれくらいのことができるのかをまず親が認識して、少しずつ練習しておけると安心ですね。

食事マナーや盛りつけ方を身につける練習方法は?

給食 小学校

ここからは、食事マナー、盛りつけ、配膳、片付けの方法を身につけるための練習方法を紹介します。

お箸の正しい持ち方・使い方を教える

まずは正しいお箸の持ち方を知ることが大切です。正しいお箸の持ち方や使い方は、以下を参考にしてください。

手の動きもなめらかになってきたとはいえ、大人でも難しいと感じるお箸の持ち方と使い方。なかなかうまく持てず親子で歯がゆい思いをするかもしれませんが、やさしくサポートしてあげましょう。

お手本を見せる・声掛けをする

食べ方のマナーは、親が子どもにお手本を見せてあげながら、根気強く声を掛けることが大切です。怒るのは逆効果なので、気長に取り組みましょう。

お箸をなめたり、片手を下げたまま食事をしたりと、すでにクセになっている場合は1度言っただけでは難しいことも。「食器が倒れたらこぼれて汚れるよ」と、理由を添えても良いでしょう。

くちゃくちゃ音を立てて食べるときは、まず口を閉じてモグモグできるか確認してみてください。

皮付きの果物を食事に出す

給食では、みかんやカットオレンジなど皮付きの状態で出ることもあります。皮付きのままくし切りにしたり、皮付きのままのみかんを出して、皮と果実を分けて食べる練習をしましょう。

食事中はテレビ・動画は控える

普段からテレビや動画などを見ながら食事をしていると、テレビや動画がない状態では落ち着いて食べられないということも。また、こぼしていることに気づきにくかったり、食事のマナーに意識が向かなかったりすることもあります。

リラックスした状態で食事をするのはいいことですが、食事中はできるだけテレビや動画は控えましょう。

家族の食事を盛りつける

しゃもじやおたまを使った経験があると、給食での盛りつけもスムーズにできますよ。親が隣で見ながら子どもに家族の食事を盛りつけてもらい、しゃもじ、おたま、トングなどの調理道具に触れる機会を増やしてみましょう。

均等にわけられるか、手に負担がかからない持ち方ができるかを見てあげるといいですね。熱いものはやけどに注意してください。

食事をトレイで運ぶ&片付ける練習をする

給食のメニューは3〜5品ほどあり、トレイで運ぶと重くて不安定になりやすいもの。こぼさないよう手元ばかり見ていると、つまずいてしまう恐れもあります。

家族分のお茶碗をお盆にのせてキッチンから食卓まで運んだり、片付けたりすることをお手伝いの一環でできるといいですね。慣れると周りに目を配る余裕もできて、思わぬ転倒を防げますよ。

小学校入学まで、少しずつできることを増やしていこいう!

食事びマナーや盛りつけ、正しい道具の使い方は、子どもにとっては難しいことばかり。最初からできることのほうが少ないものです。今回の練習方法を参考にサポートしながら、少しずつ子どもができることを増やしていけるといいですね。

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