「赤ちゃんの脳の発達にいいことをしてあげたい」と思うママやパパは多いでしょう。そこで今回は、「育脳」についてご紹介します。
「育脳」とは、赤ちゃんに適切な刺激を与えることで脳の発達を促すことで、0歳から始めるのが良いと言われています。
0歳の赤ちゃんへの育脳で大切なこと、育脳につながるおすすめの遊びとは、どんなものでしょうか?
0〜3歳で脳は約80%完成する
日々できることが増えていく赤ちゃん。そのめざましい成長には、脳の発達が関係しています。
このグラフは子どもの臓器・器官がそれぞれどのようなスピードで発育するのかを表すもの。脳の発達は「神経型」の曲線が示しています。
グラフからも分かるように、人間の脳は0〜1歳で飛躍的に成長し、3歳頃には約80%完成すると言われています(※1)。
脳の発達を促す「育脳」とは?
「育脳」とは、脳の神経回路が育つ0歳の時期に適切な刺激を与えてあげることで、赤ちゃんの脳の発達を促すこと。医学用語ではなく、育児書などで使われている造語です。
人間の脳は、それぞれ司る機能が異なるいくつかの領域に分かれています。しかしすべての領域がいっぺんに発達するわけではなく、それぞれ発達のピークを迎える時期が異なります。
0歳はまず、寝る・食べる・体を動かすなど、生きるための機能を司る部分が発達。1歳以降から、言語や細かい動き、思考など、人間ならではの機能を司る部分の発達が始まります。
生きるための機能を司る部分は脳の発達の土台であり、その後の発達にも影響するとされています。
そのため0歳の育脳では、主に視覚や聴覚、触覚、運動能力などを司る部分の発達をサポートしましょう。
0歳の「育脳」で大切な3つのこと
それでは具体的に、0歳の育脳ではどのようなことをすればよいのでしょうか?
人間の脳は、脳細胞同士がつながりを増やし、複雑な構造になることで育っていきます。脳細胞同士のつながりは、五感から入る刺激を繰り返し受けることで増えると言われています。
「脳の発達」と聞くと、言語や数学といった勉強をイメージする人がいるかもしれませんが、0歳のときに大切なのは次の3つです。
②赤ちゃんにたくさんの言葉をかける
③早寝早起きをする
赤ちゃんは、ママやパパの声のトーンや表情、触れた肌の柔らかさ、匂いなど、五感を通して多くの情報を読み取っています。
笑顔で赤ちゃんの顔をみて、抱っこをして、たくさん言葉をかけてあげるだけでも、赤ちゃんにとっては十分な刺激になりますよ。
また、毎朝太陽の光を浴びて、夜は日が沈んだら寝るという生活を繰り返すことも、脳の発達を促す刺激になります(※2)。
0歳のうちはまだ生活リズムが整ってはいませんが、できるだけ早寝早起きで規則正しい生活を送れるように心がけてみてください。
知育おもちゃはNG?
脳の発達を促すおすすめの遊び
この他にも、0歳の赤ちゃんの五感を刺激する遊びをすることもおすすめです。
手遊び歌
手遊び歌とは、歌やリズムに合わせて手や体を動かす遊びです。
ママやパパが赤ちゃんの体に触れたり、目の前で手を動かしたりして手遊び歌を楽しむことで、親子のスキンシップができますよ。
絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせでは自然と親子のやりとりが生まれるので、赤ちゃんへの声かけが苦手な人にもおすすめです。
ゆっくりと優しい声で、赤ちゃんの反応をみながら読んであげてくださいね。
知育おもちゃ
赤ちゃんは遊びを通して、物の大きさや重力、距離感などを学んでいきます。赤ちゃんの発達を促す知育おもちゃを使うのも1つの方法です。
ただし赤ちゃんが興味をもっていない時は、無理に遊ばせないようにしましょう。また知育おもちゃを説明書通りに遊んでいなくても気にせずに。
脳の発達において大切なのは、赤ちゃんがやりたがることを自由にやらせてあげることですよ。
0歳の育脳には親子の関わりが大切!
「育脳」と聞くと早期教育のようなものをイメージするかもしれませんが、0歳の時に大切なのは、赤ちゃんとのやり取りを楽しむことです。
無理に何かをさせようとせず、毎日の赤ちゃんのお世話を通して、スキンシップやコミュニケーションを楽しめるといいですね。