離乳食も後半になると、次第に「自分で食べたい」という気持ちが芽生え、手づかみ食べをするようになります。 そこからスプーン・フォーク、箸へとステップアップしていく段階を解説します。
どの段階においても、「手づかみ食べもするけどスプーンも使う」など、複数の食べ方を平行しながら進んでいきます。
手づかみ食べ(9ヶ月頃〜2歳半頃)
離乳食後期から、幼児食へ移行する頃が「手づかみ食べ」の期間。「手全体で握る→指でつまんでひと口分ずつ食べる」という流れで、スプーンなどと平行して進んでいきます。
1. 手の平全体で握る
最初は手でぎゅっと握り、つぶすだけ。その後、手を横にして口に押し込んだり、手の平で押し込むことも。
2. 指先でつまむ
指3本で上手につまめるように。正面から口に入れ、前歯で噛んでひっぱり、 ひと口量にできるようにも。
スプーン&フォークで食べる(1歳頃〜)
1歳代後半くらいから、つかみ食べと平行してスプーンを使います。スプーンにのせたひと口量を口を閉じて取り込みますが、最初は上手くできずに、ちゅっと吸ったり押し込んだりすることも。
フォークも持ち方は同じですが、のせる面積の大きいスプーンに慣れてから、麺類などのメニューで使いはじめましょう。
1. 上から握る
スプーンを上から握り、ひじや腕全体を使って動かす。最初はおうちのかたが手を添えて口へ誘導する。
2. つまみ持ち(2歳半頃〜)
だんだん人差し指と親指がスプーンの先に向くようになる。
3. 鉛筆のように持つ(2歳後半〜)
人差し指・親指・中指で軽く握る持ち方に変化する。
箸で食べる(3歳過ぎ〜)
スプーン・フォークが使え、箸に関心を示すようになったら子ども用の箸を使わせます。箸ではさんだ食べ物を口を閉じて取り込んだり、大きいものは前歯でひと口量かじったりして食べましょう。
最初は1本ずつ動かせず、すくったりかきこんだりすることもありますが、徐々に下の箸を固定し、上の箸を動かしてはさめるようになります。
その後、ひと口量をかじったり、ひと口量をかじったり、箸先で切り分けたりできるようになっていきます。最初は上手にできないので大人が見本を見せてあげてくださいね。
● 食べ方の目安と時期は、段階を大まかに示すためのものです。 時期には個人差がありますから、それぞれのお子さんのペースに合わせて進めてください。
レシピ・記事提供:「まいにちの手を動かす食事で、すくすく育つ 1〜3歳発達を促す子どもごはん」(中村美穂著、日東書院本社)