子供が入学式を迎えると、これまでの健やかな成長を嬉しく思って胸がいっぱいになりますよね。祖父母や親戚から、入学祝いをもらった人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、入学祝いのお返しや内祝いはどんな品物がよいのか、相場やのしについてご説明します。
入学祝いのお返し・内祝いは必要?
入学祝いは、子供にもらった贈り物なので、基本的にお返しは必要ないとされています。
しかし、入学内祝いという形でお返しをしたほうがよい場合もあるようです。
本来「内祝い」とは、お祝いごとがあった家庭が、その幸せを親戚やご近所などの親しい人たちと分かち合うために贈ることをさします。もともとは、内祝いにはお返しという意味はありませんでした。
しかし、時代の流れとともに、内祝いはお返しと同じ意味で使われるようになり、今ではお祝いをもらったらお返しをするべきという意見が増えています。
入学祝いのお返し・内祝いが必要なときは?
冠婚葬祭のルールは地域によって異なるので、その地域の風習や伝統に倣うのがベストです。
お祝いをくれた人に子供がいる場合は、その人の子供が入学する際に入学祝いを贈ることで、お返しとするケースもあります。
そのほか、やり取りの煩わしさを減らすために、お手紙や電話でお礼を伝えるのに留めるケースも少なくないようです。
子供が入学祝いをもらったら、年上の子供がいる親戚や近所の人に確認するとよいでしょう。親戚の間で、取り決めを作っているケースも多いようですね。
祖父母や親戚に人気の入学祝いの内祝い・お返しは?
入学祝いのお返しを贈る場合は、かさばらず、後に残らない品物がよく選ばれています。
● ギフトカード
● スイーツの詰め合わせ
● 紅茶やコーヒー、お茶
● カタログギフト
などが定番です。
商品券やカタログギフトは値段がわかってしまうので、祖父母など目上の人に贈るのは避けたほうがよいでしょう。
祖父母には品物だけでなく、電話をして子供にお礼を言わせたり、お礼のお手紙を書かせたりすると、子供の成長もわかってとても喜ばれますよ。
親戚には、家族みんなで楽しめるお菓子や飲み物の詰め合わせがおすすめです。
内祝いとはいっても贈り物なので、皆に同じものを贈るのではなく、相手との関係性や相手の好みに応じて選ぶとさらによいですね。
入学祝いのお返し・内祝いの相場は?いつまでに贈る?
一般的に、入学祝いのお返しの相場は、お祝いでもらった額の1/3程度が目安とされています。
品物の代金がわからない場合は、だいたいの金額で構いません。お返しが高価になると相手に気を使わせてしまうので、感謝の気持ちが伝わる程度と考えておけばよいでしょう。
入学祝いをもらったら、お返しの品物を贈る前に、電話か書面で迅速にお礼を伝えるようしましょう。
お返しの品物は、入学式が終わってから贈るのが一般的です。あまり日を空けないようにし、遅くとも4月中には届くようにしましょう。
入学祝いのお返し・内祝いののしは?
入学は、この先も中学、高校、大学と何度くり返しても嬉しいお祝いごとです。入学祝いのお返しや内祝いには、何度も結び直せる「結び切り」ののし紙を選びましょう。
のし紙の表書きは、水引の上側に「入学内祝」もしくは「内祝」と書きます。
年配の人の中には、入学内祝のように文字が4文字になることを不吉に思う人もいます。その場合は、「内祝」を大きく書き、その右上にひと回り小さく「入学」と書くようにしましょう。
水引の下には、子供の名前を書きます。
明確なルールはありませんが、小学生くらいまでは下の名前のみ、中学生以上はフルネームにすることが一般的です。
入学祝いのお返し・内祝いは感謝を込めて
入学式の内祝いというと、ついマナーに意識が向いてしまいますよね。
マナーはもちろん大切ですが、入学式の内祝いでは、子供の成長を一緒に見守ってくれてた祖父母や親戚へ、感謝を伝えるのを忘れないようにしましょう。
品物だけでなく、入学式に撮った写真や子供が書いたお礼の手紙を添えると、相手にも一層喜ばれますよ。