子供がやけどをした!水ぶくれに薬を塗っていい?応急処置の方法は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギ... 監修記事一覧へ

子供は大人が想像もしないような場面や場所でやけどをしますよね。やけどの程度は大きさだけでなく、深さによっても変わるため、小さなやけどだと思っていても意外と重症だったりすることがあるため注意が必要です。そこで今回は、子供がやけどをしたときの応急処置の方法や水ぶくれができたときに薬を塗っていいのか、病院に連れて行くべきなのかを説明します。

子供がやけどで水ぶくれ!重症かどうかの目安は?

子供 男の子 やけど

やけどの重さは、次のように深さと広さで決まります。

やけどの深さ

やけどの深さは1〜3度で表されます。

1度は皮膚の表面だけのやけどで、赤くなってヒリヒリします。強い痛みと水ぶくれができるやけどは2度のやけどです。3度のやけどは、皮膚の深いところまで熱が届くため血管や神経が傷つき、白っぽく固まって皮膚の感覚がなくなってしまうことがあります(※1)。

やけどの広さ

やけどの重症度合いは深さだけで決まるのではなく、やけどの広さによっても変わります。子供の場合、深さに関係なく体表面の10%以上の範囲をやけどすると命の危険があります。

とはいえ、体表面の10%と言われても難しいと思います。そこで、子供の手のひらの大きさを基準にしてください。子供の手のひらの大きさは、子供の体表面のほぼ1%に相当します。

子供がやけどをしたときは、子供の手のひらを基準にしてやけどの大まかな大きさを確認するといいでしょう(※1)。

子供がやけどをしたときの処置方法は?

シャワー 水

子供がやけどをして水ぶくれができたときの応急手当ては、とにかく冷やすことです。ただし、やけどの重さによって次のように手当の仕方が少し違うので注意が必要です(※1)。

軽いやけどのときの処置方法

子供が軽い(小さくて1度の)やけどをしたときは、すぐに冷たい水につけて冷やしてあげてください。水道の流水であれば 10〜20分程度冷やしてあげれば、やけどはある程度治ります。

重いやけどのときの処置方法

2度以上の重いやけどをしてしまったときも、とにかく冷やすことが重要です。

ただし軽いやけどのときとは違い、手のひらより大きい2度以上のやけどの場合は、服を着せたまま流水をかけたり水に入れたりしてあげましょう。

皮膚が服にくっついていることもあるため、慌てて服を脱がせてしまうと皮膚が剥がれてしまい、そこから細菌などが感染して感染症にかかってしまう恐れがあるからです。

また、大きさに関係なく2度以上のやけどでは、流水の勢いが強すぎると皮膚が剥がれてしまうので、蛇口から直接かけるのではなく、シャワーのように水圧が分散している状態の水をかけてあげましょう。あるいは風呂桶や浴槽などに水を張って、そこに入れてあげてください。

手のひらより大きいやけども深さに関係なく冷やすことが大切ですが、後述するように病院での治療が必要なので迅速に応急手当てを行いましょう。

子供のやけどに薬を塗ってもいいの?

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子供がやけどをしたら、かわいそうでつい薬を塗ってあげたくなりますよね。

しかし、自分の判断で薬などをつけてしまうとその後の治療に差し障りが出てしまうこともあります。医師の手当てを受けるまで、自分の判断でやけどに軟膏や油など塗らないようにしてください(※1)。

子供がやけどをしたら病院に行くべき?

病院 受付

子供がやけどをしたら、やけどの深さと広さを判断してください。

深さが2度以上、あるいは大きさが子供の手のひらよりも大きいやけどを顔面に負った場合は、すぐに病院で診てもらってください(※1)。軽いやけどだと思っていても、じつは重症で想像もしていなかったような傷跡や「ひきつれ」を残してしまうことがあるからです(※2)。

最近は治療効果の高い薬などがあるため、子供がやけどをしたときはすぐに病院で診てもらい、やけどの状態に応じた治療を受けることが重要です(※2)。

子供がやけどをしたら跡が残るの?

あざ 赤あざ 青あざ 皮膚

子供のやけどは、重さによって跡の残り方に違いがあります。

1度のやけどのとき

子供のやけどが1度だった場合、赤みが残ったり、色素沈着が起きて茶色くなったりすることがあります。色素沈着は紫外線に当たると起きるので、跡を残さないためには紫外線をさえぎることがポイントです(※3)。

2度以上のやけどのとき

子供のやけどが2度以上だった場合、傷跡が盛り上がってケロイドになったり、「ひきつれ」を起こしたりして、外見だけでなく日常生活にも支障が出ることがあります。

皮膚の移植が必要なレベルになってしまったら、入院して治療を受ける必要がありますが、その場合は移植用の皮膚をとる部位にも傷跡が残ってしまいます(※3)。

できてしまった傷跡を目立たなくする治療はあります。副腎皮質ステロイドの軟膏やクリーム、テープなどを使います。弾力のある包帯やサポーターなどで傷跡を圧迫することも効果があります。重症のケロイドや「ひきつれ」の場合、手術による治療が必要となることもあります(※3)。

子供がやけどをしても慌てずに

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子供の負ったやけどが重症なのかは見ただけでは判断できません。そのため、子供が手のひらより大きいやけどや2度以上のやけどをしたら、落ち着いて応急手当てを行って十分に患部を冷やし、急いで病院に行きましょう。

子供に傷跡が残らないよう、ママやパパが落ち着いて対処してあげてくださいね。

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