インフルエンザの流行や花粉症シーズンの到来により、いたるところで咳やくしゃみの音が聞こえるようなこの時期。
周りの人の「咳エチケット」が気になったことがある人は、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に、とある医師がSNSで投稿した内容が多くの反響を呼んでいます。
インフルエンザが流行中です。一つ注意して欲しいのが”くしゃみ”の仕方。大多数の日本人は急なくしゃみの時、手で口を押さえます。これは良くない。手にウイルスがつき、その手で周囲を触ることで、周りの人にうつしてしまいます。くしゃみは肘の内側にするのが国際的にやられている正しい方法です。 pic.twitter.com/kHePRE8rqD
— 大須賀 覚 / Satoru Osuka (@SatoruO) 2019年2月7日
また英語圏のとある絵本にも、「咳やくしゃみをするときは顔をそむけて肘の内側にむける」よう書かれているようです。
子どもが借りてきた絵本より:
咳やくしゃみをするときは顔をそむけて肘の内側にしましょうこれ、あまり日本では教えていない気がする。
手のひらでおさえない、というのが大事です。(その後べたべた周りを触ってますよね…)
ハンカチ等があればそれでもオッケー。 pic.twitter.com/RmQzfySCJ2— Hanako (@hana5298) 2019年2月6日
実は厚生労働省も、「手に付いたウイルスがドアノブなどを介して他の人に病気をうつす可能性がある」として、咳やくしゃみを手で抑えることを推奨していません。(※1)。
ほとんどのひとが「手で抑えている」
それでは実際に「手で抑えるのはよくない」というのがどれくらい浸透しているのか、早速社内のママ・パパに「咳エチケット」に関するアンケートを取りました。
その結果、78%のひとが『手で抑えるようにしている』と答え、さらに、92%のひとが『子供には手で抑えるようにしつけている』と回答しました。
今の親世代の人たちは「手で抑える」ようにしつけられて大きくなっているので、自分たちの子供に対してもそのように伝えているようです。
また、都内の保育園に子供を通わせている社員いわく「咳をするときは手で抑えるように」と先生が教えているところもあるようです。
一番効果があるのは「マスク」
厚生労働省は、以下3つの方法を咳エチケットとして提唱しています。
①マスクの着用
②ティッシュ・ハンカチで口・鼻を覆う
③袖で口・鼻を覆う
最も効果が期待できるのは「マスクの着用」ですが、息苦しかったりして苦手な子供もいます。
そういう場合は、ハンカチやティッシュを何枚か持たせるようにしたり、とっさの時は袖で覆う習慣をいまのうちから教えたりしていきましょう。
ただ、鼻炎持ちだったり、痰が絡んでいるときなどは、袖が汚れてしまうこともあるので、すぐにティッシュで拭ってあげたり、着替えさせたりしてあげてくださいね。
咳やくしゃみ、鼻水があまりに続くようでしたら、早めに医師にご相談ください。
※1 厚生労働省 咳エチケット