布団のダニ対策は万全?ダニから赤ちゃんを守るためのコツを伝授!

おうちのなかでも布団はダニが発生しやすい場所です。きちんと対策しておかないと、赤ちゃんのアレルギーを引き起こすなどのトラブルの原因にもなりかねません。でも、どうしたらダニを駆除できるのかわからない…という人も多いのでは。そこで今回は布団の正しいダニ対策についてご説明します。

布団はダニ対策をしたほうがいい?

布団

ダニはいたるところにいて、すみやすい場所を探しています。その「すみやすい環境」というのが、「高温多湿で、エサが多い場所」。具体的には温度25℃、湿度70%前後の環境でよく繁殖します。

布団のなかは常に人肌で温められ、汗で湿気が高くなり、しかもエサになるフケや皮脂などが豊富で、特にダニがすみやすい環境です。布団以外にも座布団やぬいぐるみといった、肌が接触しやすいものはどれもダニの格好のすみかといえます。

ダニは梅雨時期の6〜7月から急激に数が増えはじめ、そこから10月にかけてフンや死がいの量がピークを迎えます。このフンや死がいは吸い込むと「くしゃみが止まらない…」「目がかゆい…」といったアレルギーの原因に。

そのため、布団はきちんとダニ対策をしないといけません。赤ちゃんと添い寝している家庭では特に気をつけたいですね。

布団のダニ対策、間違ってない?

ダニによるアレルギーなどを最小限にするには、「ダニの数を減らす」ことが重要です。ただ、ダニは生命力が強く、駆除するのがやっかい。

ダニ対策といえば「天日干し」や「定期的な掃除機がけ」「洗濯」などを思いつくママも多いと思いますが、実は、どれも効果がいまいちなのです。

天日干しの効果がいまいちな理由

布団 天日干し

ダニ対策として有名なのが「天気のいい日に干す」「布団たたきで叩く」という方法ではないでしょうか。しかし、実はこの方法はあまり効果がありません。

天日干しではまんべんなく高温にできないため、太陽にあたっている面だけが高温になって、ダニが冷えている裏側に逃げていってしまいます。また、布団をたたくと死がいのまじった塵が舞ううえ、ダニもほとんど駆除できないんです。

掃除機がけがダニを減らせない理由

カーペット 絨毯 掃除機

はじめから掃除機で吸うだけじゃダメ?と思うかもしれませんが、生きているダニは繊維にしがみついてほとんど吸い取れません。

まずは死滅させることが最優先で、その後に掃除機、特に吸引力の強いもので吸うと効果があると覚えておきましょう。

洗濯がダニを減らせない理由

洗濯機 布団

ダニは酸素の少ない場所でも生きられるので、洗濯しても退治できるわけではありません。ただし、50℃ほどの温水で洗濯するのは一定の死滅効果があります。

とはいえ、毎回お湯を用意するのも面倒ですし、布団を洗濯機に入れるのも手間がかかるので、別の方法がおすすめです。

布団のダニ対策で効果があるのは「熱」

熱湯 鍋

布団のダニ対策として1番効果がある方法は熱を加えることです。ダニは熱が苦手で、50度以上の熱を20〜30分ほど加えれば死滅します

次からは、ダニ対策の具体的な方法をいくつかご紹介します。ダニと同時にカビの対策も兼ねられるのでぜひ覚えてくださいね。

正しい布団のダニ対策まとめ!

コインランドリー

ここでは、手軽にできる「布団をまんべんなく高温にする方法」を4つご紹介します。これでダニが死滅し、いっきに生息している数を減らせますよ。

① 衣類乾燥機を使う

家庭用衣類乾燥機のほとんどは50度以上になるので、布団のなかでも毛布やタオルケットといった薄い生地のものなら洗濯して乾燥機までかければ十分にダニを退治できます。

② 布団乾燥機を使う

布団乾燥機があるなら、それを使うと手軽です。掛け布団と敷き布団の間に温風が出るダクトを入れて乾燥させるもので、ボタンひとつで高温にしてくれます。敷布団に掛け布団と、どんな布団でも天気に関係なく使えるのでおすすめです。

③ コインランドリーの乾燥機を使う

衣類乾燥機や布団乾燥機がなければ、コインランドリーを利用するのもひとつの方法です。持ち運びの手間はかかりますが、布団用の大型乾燥機が設置されているので、しっかりとダニを退治できます。

④ 炎天下の車内に入れる

夏限定ではありますが、窓を締め切った車のなかに布団を入れ、昼間の炎天下に放置する方法があります。これで車内は50度以上の高温になるので、布団のダニも退治できます。

布団のダニ対策の仕上げは掃除機で!

掃除機 絨毯 カーペット

高温にして布団にいるダニを駆除したあとは、掃除機をかけましょう。せっかくダニを殺しても取り除かなければ意味がありません。
ここでは掃除機がけのコツをご紹介します。

片面1分を目安に掃除機をかける

長時間掃除機をかけたからといってその分キレイになるものということはありません。1㎡を20秒くらいのペースで、片面につき1分ほどを目安に掃除機をかけるのがポイントです。

角度をかえて掃除機をかける

縦・横・斜めとヘッドの向きをかえながら時間をかけて掃除機をかけることで、奥にあるダニのフンや死がいを吸い取ることができます。

特に枕を置く頭側が皮脂やフケが多く、ダニがいっぱいいます。丁寧に掃除機がけしてくださいね。

空気清浄機をまわす

掃除機は空気の力を使ってゴミを吸い取るため、排気の空気でダニの死がいを巻き上げる可能性があります。

空気清浄機で空気中の汚れまで吸うと、よりキレイで快適な空間になりますよ。

布団掃除用のノズルを使う

できれば布団用の掃除機か、布団用のノズルをつけて掃除機をかけるのがおすすめです。

専用のゴミをかき出すブラシだと、ダニや花粉をたたき出してくれます。

布団のダニ対策で日々できることは?

ベッド 布団

ダニの駆除をしたあとは、できるだけ繁殖しにくい環境をつくって予防につとめてあげたいですね。湿度を調節してダニがすみにくい環境をつくりましょう。

掛け布団をめくる

毎日起きたら掛け布団をめくって風を通すだけでも、湿気が溜まるのを防げます。枕は壁に立てかけるのが有効です。

さらに、ダニができるだけ寄り付かないよう、フェイスタオルなどを枕に敷いて毎日取り替えるようにするといいでしょう。

マットレスの上下表裏を入れ替える

マットレスはスプリングが入っているのでもともと通気性は悪くありませんが、敷きっぱなしだと湿度がたまり、ダニの繁殖を促してしまいます。

壁にマットレスを立てかけたり、重たい場合は少しだけ持ち上げて分厚い雑誌などを差し込み、隙間をつくるといいでしょう。それだけでも、湿気予防、ダニ予防に十分効果がありますよ。

収納時はすのこを使う

長期的に布団を収納する場合は、クローゼットや押入れにしまいますよね。

通気性をよくすることでダニ予防につながるので、すのこを敷くのがおすすめ。さらに布団の奥、両脇にもすのこを入れて四方を囲うと効果は抜群。除湿剤も置けば完璧です。

布団のダニ対策は「熱→除去」で!

布団 ベッド

毎日布団をあげて湿気をためないようにしつつ、1〜2週間に1度は天日干しをして掃除機をかけるようにしておけば、ダニが繁殖しにくい環境をつくれます。

そして、3ヶ月に1度くらいで高温にするダニ対策をしておけば完璧です。

手入れの行き届いた布団はフカフカしていて日々の眠りがより心地よいものになります。ダニから赤ちゃんを守るため、そして快適な睡眠環境をつくりためにも、是非実践してみてくださいね。

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