高齢者や基礎疾患のある方以外の新型コロナワクチン接種もスタートし始めました。
今回は、ママと子どものワクチン接種に関して最新の情報をお知らせします。
授乳中のママは、新型コロナワクチンを接種できる?
厚生労働省は、授乳中でも新型コロナワクチンを接種できるとしています。
さらに日本産婦人科感染症学会は2021年7月、授乳中に新型コロナワクチンを接種すると抗体が母乳中に分泌され、赤ちゃんを感染から守る効果が期待されると新たに発表しました(※1)。
また、ワクチン接種を理由に母乳からミルクに変更する必要もないとしています。
生理中でも接種できる?不妊の心配は?
ワクチン接種に関して女性が気になる点についても、日本産婦人科感染症学会は以下のように発表しています(※1)。
・生理中にワクチン接種をしても問題はない。
・ワクチンが直接的に生理に影響を与えることはない。
・経口避妊薬を飲んでいてもワクチンの接種は可能である。
・妊娠中にワクチン接種をすると抗体が胎盤を通って赤ちゃんに移行するため、産後に赤ちゃんを感染から守る効果が期待できる。
子どもは新型コロナワクチンを接種できる?
現在、12歳未満の子どもは新型コロナワクチンの接種対象にはなりません(※2)。
日本で承認されているファイザー社製のワクチンの対象年齢は、2021年6月1日に16歳から12歳以上に引き下げられ、2021年8月3日にモデルナ社製も12歳以上が接種対象となりました。
接種の対象者は現時点の知見に基づいて決められています。現在も各社が研究をすすめていて、将来的には接種の対象年齢が広がる可能性もあります。
ワクチン接種は努力義務ではありますが、日本小児科学会は、子どもの感染源の多くは周りにいる大人であることから、子どもを感染から守るためには周囲の大人へのワクチン接種が重要であると提言しています(※3)。
ワクチン接種後も、基本の対策を
2回のワクチン接種が完了しても、これまでと同様に手洗いやマスクの着用、消毒など、基本の対策を続けることが推奨されています。
再び感染者が増加してきていますが、引き続き家族みんなでできることをやっていきましょう。