1993年にJリーグが発足し、日本代表チームがW杯に出場するまでになったサッカー。テレビで目にする機会も多くなったため、子供から「やりたい!」といわれたことがある人も多いと思います。そこで今回は、子供のサッカーは何歳から始めたらいいのか、習わせるメリットや効果、費用などについてご紹介します。
サッカーとは?子供はどんなことを習う?
サッカーは、イングランド発祥といわれ、フィールドプレーヤーは1チーム11人、2チームの間でボールを取り合い、得点を目指すスポーツです。
フットボールとも呼ばれ、近年では200を超える国、2億5,000万人以上の選手によってプレーされているといわれています。
子供のサッカー教室では、サッカーに必要なリフティング・ドリブル・シュート・パスなど基本的な動作を練習しますが、スポーツをするための基礎体力作りや、合宿などを通じて、チームとして活動するためのコミュニケーション力も身につけていきます。
子供のサッカーは何歳から始めるといい?
サッカースクールで幼児コースを設けているところでは、3歳頃の子供から受け入れていることが多いようです。
ただ、練習に参加するための基礎体力や、友達と一緒に活動するための協調性が必要なので、幼稚園・保育園の年長や、小学校に通う頃から始める人が多いようです。
子供がサッカーを習うメリットや効果は?
子供がサッカーを習うメリットには次のようなものが挙げられます。
体力や運動神経が伸びる
トップチームのサッカー選手だと、1試合に10km以上も広いフィールドを走り回ることがあります。子供のサッカーも同様に走るスポーツなので、体力を養うことができます。
また、歩く、走る、跳ぶ、蹴る、などにボールを組み合わせた動作を行うため、運動神経も良くなるといわれています。
楽しみながら論理的な思考力が育つ
サッカーは非常に自由度の高いスポーツで、その分、戦略性や創造性が必要になるといわれています。
子供のサッカー教室でも、できるだけ自分達で考えるように声かけを行っているところが多く、楽しくサッカーをしながら、論理的な思考も身につきます。
チームでの協調性が養える
サッカーはチームで戦うスポーツです。そのため、仲間との連帯感や連携プレーなどを通して、協調性が養えます。勝ち負けだけでなく、どうしたらチームとしてより上手くなるか、子供達が話し合いながら成長する姿を見ることができますよ。
子供のサッカーチームは女の子でも入れる?
近年の女子サッカー日本代表の活躍により、女の子のママ・パパも、娘にサッカーを習わせたいと考えることがあるでしょう。もちろん女の子でもサッカーを楽しむことができます。
かつては男の子に混じって参加する場合がほとんどでしたが、最近ではガールズクラスやレディースクラスを設けるサッカースクールやサッカー教室も増えてきているので、ぜひ探してみてくださいね。
子供のサッカーはどこで習える?
子供にサッカーを習わせる場合、大きく分けて次の3つのなかから子供にあった教室を選ぶことになります。
スポーツ少年団(少年サッカー)
スポーツ少年団は日本体育協会が設立した団体で、様々なスポーツを通して子供達の心と体の育成を目指しています。そのなかにサッカーを行う団体があり、地域ごとにボランティアによって運営されています。
メリットとしては、月謝が安い、近くのグラウンドで練習できる、レベルに関係なく気軽に参加できるなどがあります。一方、デメリットとしては、参加できる人数が少なかったり、遠征の際の送迎や運営などママやパパの負担が多くなったりする点が挙げられます。
クラブチーム
Jリーグの下部組織のような、サッカーやその他のスポーツを専門に運営する団体によるチームです。子供にプロを目指させたいときは、クラブチームを検討してみましょう。
お金はかかりますが、ママやパパが運営にあまり関わらなくても任せられる、という利点もあります。
サッカースクール・サッカー教室
運営はクラブチームと同様のことも多いですが、クラブチームには所属せずに、子供にサッカーを教えてもらえる教室を指します。年齢別コースやレベル別クラスなど、子供に合わせて習うことができます。
スポーツ少年団に比べると費用がかかりますが、こちらも運営にはママやパパがあまり関わらなくても良いようです。
子供のサッカー、費用はどのくらいかかる?
スポーツ少年団の場合、月謝は2,000〜5,000円くらいです。クラブチームやサッカースクールの場合は、入会金が1万円前後、月謝は約5,000円〜で、年齢が上がるにつれて金額も高くなるところが多いようです。
また、この他にも、ユニフォームやソックス、トレーニングシューズなどを揃える必要があり、その分のお金もかかります。
子供にサッカーを習わせるときの注意点
サッカーは大人にとっても人気の競技のため、子供のサッカーの試合で子供以上にヒートアップしてしまう大人も多いようです。
そのため、日本サッカー協会では、子供のサッカーの試合を応援に来る大人への「招待状」という形で、次のような大人像であってほしいと示しています(※1)。
1. ぼく達のことを第一に考えてくれる人
2. わたし達が勝つことではなく、みんなが楽しむことを喜んでくれる人
3. コーチはコーチ、レフェリーはレフェリーに任せ、皆を応援してくれる人
4. いつもぼく達をはげましてくれる人
5. わたしのことばかりでなく、わたし達のチームや相手チームにも拍手を送ってくれる人
6. サッカー仲間全員を尊重してくれる人
7. ぼく達の良い見本になってくれる人
8. わたし達のトライを認め、励まし、見守ってくれる人
大事なのは、サッカーに関わることで子供達が身体的にも精神的にも成長すること。できる限り子供達の判断に任せ、大人はサポートに徹するようにしたいですね。
子供のサッカーは体験から始めよう
世界的にも人気のサッカー。その分、子供向けのサッカー教室やクラブもたくさんあり、どこがいいか迷ってしまう、ということも。
そんなときは、どんな方針で子供にサッカーを教えているのか、保護者はどれぐらい関わる必要があるのか、などを体験入会や体験教室を通して情報収集しましょう。子供だけでなく、ママやパパも楽しく参加できる教室を見つけてくださいね。