小学1年生の「体育」は何を習うの?準備しておくべきことは?

小学校で学ぶ「体育」は、生涯にわたって心身の健康を保ったり、スポーツに親しんだりする力を育む教科です。

今回は小学1年生で習う体育について、具体的な学習内容や、家庭でしておいたほうがよいことについてご紹介します。

小学1年生の体育は何を習うの?

体操着 体育 子供 小学生

小学1年生の体育は、週に3コマあります。体を動かすことだけでなく、ルールや安全を意識すること、友達と練習や遊びの工夫を話し合うことなども、体育では大切な学習項目です。

学習内容の詳細は教科書によって異なることがありますが、一般的には以下のような授業が行われますよ(※1)。

体つくり運動

簡単な運動をとおして、体を動かす楽しさや心地よさを覚え、多様な動きを身につけることを目指す単元です。

「運動すると息がハアハアするね」「心がウキウキするね」など、体と心の変化を知る目的もあります。正しく行うことよりも、友達との触れ合いを楽しむことを重視しますよ。

【具体的な授業内容】
● ストレッチ、体を使ったじゃんけんなどの簡単な運動
● なべなべそこぬけ・はないちもんめなどの伝承遊び
● フラフープや縄跳びといった簡単な用具を使った遊び

器械・器具を使った運動遊び

この単元では、さまざまな用具を使って体を動かすことを楽しみます。用具の使い方や、安全に気をつけて行うことも同時に学びます。

【具体的な授業内容】
● ジャングルジムやうんてい、のぼり棒などの遊具で遊ぶ
● マットで転がったり体を支えたりする
● 鉄棒にぶら下がったり揺れたりする
● 跳び箱にまたいで乗ったり、跳び下りたりする

走る・跳ぶ運動遊び

走ったり跳んだりする運動遊びをする単元です。友達との競争を楽しみながら、勝ち負けを受け入れることも学びます。

【具体的な授業内容】
● コースを自分で選んだり作ったりして、かけっこをする
● 幅跳びやゴム跳び、ケンケンパーなど、いろいろな跳び方を楽しむ

水遊び

1年生のプールの授業は、水泳ではなく「水遊び」と呼ばれます。水の特性を知り、慣れ、不安感や不快感をなくして楽しめるようになるのが目的です。

まずはプールに入る前の準備運動、2人組になる、ゆっくり入る、上がったら体を洗うなどプールの授業での約束を覚えてから、学習に入っていきますよ。

【具体的な授業内容】
● 水の中を移動する:じゃんけん列車、手つなぎ鬼
● 水に顔をつける・もぐる:水中じゃんけん、トンネルくぐり、宝さがし
● 水に浮く:ビート板を使う

ゲーム

簡単なルールのあるゲームをしながら、体を動かす単元です。チームで仲良くゲームをすること、ルールを工夫をすることも学びます。

【具体的な授業内容】
● しっぽ取りや手繋ぎ鬼などのいろいろな鬼ごっこ
● ボール投げ、ボール蹴りなどの的当てで点を競う

表現リズム遊び

リズムに乗って踊ったり、体で表現したりする楽しさを知る単元です。心身を解き放って、イメージの世界に入り込むことが楽しい学習ですよ。

【具体的な授業内容】
● 動物や乗り物など身近なものになりきる
● 先生や友達の動きを真似する
● 音楽やリズムに乗って体を動かす
● 簡単なフォークダンス

家庭で準備しておいたほうがいいことは?

小学生 縄跳び 公園 遊び 運動 なわとび

体育の授業に向けて「この運動を入学前からやっておくとよい」というものは、基本的にはありません。

ただ、体の動かし方や基礎体力を養っておくためにも、普段から体を動かす遊びをして、定期的な運動習慣をつけておくとよいでしょう。

ちなみに、苦手な子が多い「逆上がり」の学習は小学3年生から始まります。

年長のうちから無理に練習をさせる必要はありませんが、公園で遊ぶ機会が多いうちに鉄棒遊びに慣れておくと、練習がスムーズにいきやすいですよ。

家庭で運動する時はたくさん褒めよう

体育は、得意な子と苦手な子が二極化しやすい教科でもあります。体育嫌いにならないためには、家庭で成功体験を積んでおくことも大切です。

家庭で運動をする際は意識的にたくさん褒めてあげて、子どもが自信を持って体育に臨めるよう準備してくださいね。

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