小学1年生で学ぶ「生活科」とは、活動や体験を通して、身の回りの人や自然、社会について知る教科です。
今回は、小学1年生で習う生活科について、具体的な学習内容や、必要な親のサポートについてご紹介します。
小学1年生の生活科は何を習うの?
小学1年生の生活科は、週に3コマあります。学習内容の詳細は使用する教科書によって異なることがありますが、一般的には以下のような授業が行われますよ。
学校での過ごし方を学ぶ
入学直後の生活科の授業では、1年生が安心して楽しく学校生活をスタートできるよう、小学校での過ごし方を学びます。
登下校時の支度の仕方や、1日のスケジュール、先生とのあいさつの仕方、友達との関わり方など、基本的なことから始まりますよ。
校内探検をする
実際に学校の施設や校庭を歩いて回る「校内探検」をします。学校にはどんな施設があり、どんな人がいて、それぞれにどんな役割があるのかを学びます。
校内で発見したことや感じたことを発表し合う機会もありますよ。
アサガオを観察・記録する
アサガオの種を蒔き、お世話をしながら成長の様子を観察します。日々の変化や感じたことを絵日記に書いたり、発表したりします。
アサガオの観察日記は夏休みの宿題になるところも多いですよ。
教室で生き物を飼う
ダンゴムシやバッタなど自分たちで見つけた虫を教室で飼ったり、学校の飼育小屋でウサギやモルモットなどの動物のお世話をしたりします。
生き物の生態や、命の大切さ、お世話の大変さなどを学びます。
季節の植物を探す
校庭や公園に出て季節の草花を探したり、葉っぱや木の実などを集めておもちゃを作ったりします。
季節ごとの自然の変化やおもしろさを五感で感じる学習です。
家でお手伝いをする
家での1日の過ごし方や家族がいつもしていることを振り返り、自分が役に立てることを見つけ、実際にお手伝いをしてくる宿題がでることがあります。
お手伝いをしてみてどうだったか、これからも頑張りたいことは何かなどを発表します。
1年間を振り返る
1年間を振り返って、できるようになったことや楽しかったことをまとめて、書いたり発表したりします。
新しい1年生を迎える準備のために、教室を飾ったり掃除をしたりする場合もありますよ。
生活科で宿題は出る?親がやることは?
生活科は、国語や算数のように知識の定着を目的にした教科ではないため、毎回出る宿題は基本的にありません。
ただし、教科書ごとに差はあるものの単元によっては以下のような親のサポートが必要な場合があるので、頭に留めておきましょう。
親のサポートが必要なこと
● 夏休み開始時に学校へアサガオを取りに行く
● 夏休み明けに学校へアサガオを持って行く
● 家で生き物を飼う場合、お世話道具を用意したり、一緒にお世話をしたりする
● 休日にどんぐりや松ぼっくりなどを集めに行く
● 「お手伝いをしよう」の単元で子どものお手伝いを見てあげる
● 冬休みに初詣やおせちなどお正月らしいことをする
● チューリップを春休みなどに持ち帰る
生活科は子どもの「楽しい」が詰まった教科
生活科は、子どもの「楽しい」「やりたい」気持ちを大切にする教科です。感じたことを書いたり伝えたりする機会も多く、学びの土台にもなりますよ。
生活科の授業が始まったら、ぜひ家庭で「どんなことが楽しかった?」などと会話をしてみてくださいね。