子供の反抗期には迎える時期によっていくつかの種類があるといわれていて、思春期の頃の反抗期を「第二次反抗期」と呼びます。あらゆることに反抗的な態度をとるので、どう接したらいいのか悩んでしまう人も多いですよね。今回は、第二次反抗期について、いつ頃から始まるのか、その特徴や子供への接し方をご紹介します。
第二次反抗期とは?何歳から始まるの?
反抗期とは、子供が精神的に成長するなかで「自立したい」という願望が強くなり、周りに対して反抗的な態度や行動をとる時期のことをいいます。
一般的に、子供は二回の反抗期を迎えるとされていて、一回目が「第一次反抗期」、二回目が「第二次反抗期」と呼ばれます。
第一次反抗期は、「イヤイヤ期」とも呼ばれていて、1歳半~2歳頃から始まり、4歳頃におさまります。第二次反抗期は、12歳前後から始まり、16歳頃に落ち着く傾向にあります。
子供によっては、小学校低学年の頃にも反抗期を迎えることもあり、これを「中間反抗期」と呼びます。
反抗期を迎える年齢や回数、期間は子供によって違いがあります。また、反抗期が全くない子供もいます。
子供の個性や親の捉え方によっても、反抗期の程度は様々なので、周りの子供と違っても心配しすぎないようにしてくださいね。
第二次反抗期の子供の特徴は?
第二次反抗期は、親から自立したいという願望が著しく強くなる時期で、親の言うこと一つ一つに反論したり、「うるさい!」「お父さん・お母さんには関係ないでしょ!」など親を突き放すような発言をしたりするようになります。
また、親に対して「秘密」を持つようになり、親に何でも話す、ということはなくなります。この「秘密」によって親との精神的な距離を取ることになり、少しずつ親離れが進んでいきます。
幼児期の反抗期と違って反発の度合いが強いため、第二次反抗期の子供の言動に親が傷ついてしまうこともあります。
この時期は、それまでの家族中心の生活から、同世代の友達や恋人との関係を大切にする生活に変わっていくので、ますます親との距離が広がっていきます。
子供の心のなかで「親」の比重が少なくなってきて、親以外の色々な考え方や発想にも興味を持ち、吸収していきます。
子供によっては、大人社会の様々な既成概念を疑うようになり、親だけではなく、学校の教師や親戚など、自分の生活に関係する大人全員に対して反抗的な態度をとることもあります。
第二次反抗期の子供への接し方は?
第二次反抗期の子供への接し方は非常に難しく、多くの親がどう向き合ったらいいのか悩むものです。子供が反抗期に入ったら、下記のような方法で、今までと接し方を変えてみることも大切ですよ。
少し距離を置いて見守る
「今日は学校で何をしたの?」「友達とのトラブルはない?」など、子供に関する様々なことが気になって手助けしたいと思うのは、親として当たり前のこと。しかし、自立したいと思っている第二次反抗期の子供に対して過剰に干渉すると、余計に迷惑がられてしまいます。
子供が本当に助けを必要としているときはすぐさま助ける心構えで、まずは子供の好きなようにさせてみましょう。そうやって少し距離を置き、少しずつ子離れするのも、親として大切な役目の一つです。
一人の大人として扱う
中学生や高校生になったとはいえ、親から見てみればまだまだ子供。しかし、その考えのまま「まだ子供なんだから●●するには早い」「子供が大人に口答えしちゃダメ」と、第二次反抗期の子供を子供扱いすると、余計に反抗心を駆り立ててしまいます。
まずは、子供を「一人の大人」と思って接するようにしてみましょう。そうすることで、頭ごなしに叱ることが減り、子供の意見もより真剣に聞こうと思えるようになります。
子供も自分の意思を親が尊重してくれていると感じれば、それだけで気持ちが落ち着き、反抗心がおさまることがありますよ。
子供の意見をいつでも聞く姿勢を見せる
暴言を吐いたり暴力をふるったりして反抗している子供でも、心のどこかでは自分の気持ちを親に理解してほしいと思っています。子供が何か言いたげな様子を見せたら、やっていることをすぐに止め、聞く姿勢を見せましょう。
そうすることで、子供が「どんな些細な悩みでも親は聞いてくれる」と思うようになり、親に様々な思いを打ち明けてくれるようになります。
さらにそこで親が共感すると、子供の気持ちはずいぶん楽になり、反抗的な態度をとることも少なくなっていくでしょう。
第二次反抗期はいつか必ず終わるもの
第二次反抗期は成長の過程だと理解していても、何か言うたびに子供に無視されたり、反発されたりすると、精神的に参ってしまうこともありますよね。
しかし、反抗期はいつか必ず終わります。「反抗期は今しか体験できない貴重な子供の成長期」と考え方を変えてみると、肩の荷がすっと下り、ポジティブな姿勢で子供と向き合えるようになりますよ。
子供との接し方や親としての心構えを意識しながら、反抗期を乗り越えた後の子供のさらなる成長を楽しみに、穏やかな気持で過ごしていけるといいですね。