教育方針によって中学受験をする人もいますが、地域の学校よりも子どもに合った環境を選択するために中学受験を考える人も増えています。いずれにせよ受験対策は必要なので、早めに検討しておくと安心ですよ。
今回は、中学受験のメリット・デメリットをはじめ、受験内容や対策をはじめる時期の目安について紹介します。
中学受験をするメリット・デメリットは?
近年、中学受験をする家庭が増えていますが、主に以下のようなメリットから選ぶことが多いようです。
● 学力が近い子どもと過ごせる
● 大学受験の準備を余裕を持ってできる
● 子どもにあった学校を選べる
学力・環境・教育方針等、中学受験をする理由は年々幅広くなっている傾向にあります。
一方で、以下のようなデメリットも。
● 早い段階で受験対策が必要
● 受験対策のため遊ぶ時間が減る
● 小学校の友達と離ればなれになる
中学受験をするのは子ども自身なので、メリット・デメリットを知った上で、子どもと相談して受験するかを決めましょう。
まずは地元の公立中学校の評判を調べ、受験する必要があるかを確認してみるのもいいですね。
中学受験ってどんなことをするの?
いつから考えておけばいい?
中学受験の内容は、私立・公立・国立で大きく異なります。受験を決めるまでの大まかな目安と一緒に確認しておきましょう。
私立の中学受験って?
私立の中学校は「国語」「算数」「理科」「社会」の4科目入試が多いです。科目の配点は中学校によって異なり、難関校では「国語」と「算数」の配点が高い傾向にありますよ。
公立の中学受験って?
中高一貫校の公立中学校への進学を希望する場合、「通学区域内に居住」している必要があり、受験が必要です。
公立の中高一貫校の入試は、「報告書」と「適性検査」で評価されます。「作文」や「面接」も行う中学校もありますよ。
報告書は、大体小5〜小6(中学校によっては小4)の2学期までの出席日数や成績、生活態度・授業態度・クラブ活動などの学校での様子をもとに小学校の先生が作成します。
適性検査は都道府県ごとに大きく異なりますが、学力よりも教科の枠を越えた「思考力」「表現力」「判断力」を重視している点は共通しています。
報告書2割、適性検査8割程度の割合で評価する中学校が多いです。
国立の中学受験って?
国立中学校の進学を希望する場合も「通学区域内に居住」している必要があります。
国立中学校には、中高一貫校と中学校(小中一貫校の中学校入学)があります。倍率が高いと一次試験として「抽選」が行われることも。
公立と同じ「報告書」と「学力試験」で合否が決まります。学力試験の科目は中学校によって大きく異なるため、早めに確認しておくといいですよ。
小1でやっておきたいことは?
具体的に受験対策をするのは小3〜4が多いですが、小1から少しずつ取り組んでおくとスムーズです。
勉強する習慣をつける
受験勉強をはじめるときにつまずかないように、1日10分でもいいので継続して勉強する習慣をつけておきましょう。
結果までの道筋を大切にする
結果だけではなく、そこにたどり着くまでのプロセスを大切にしましょう。なぜその結果になったのかを順序立てて説明できるようになるといいですね。
本を読む
受験において共通で必要となる「読解力」をつけるには本を読んでおくのも良い手段です。
小学校生活の基本を守る
授業はしっかり聞く、提出物は忘れずに出す、忘れ物をしない、積極的に取り組む、集団生活を大事にする、などの基本を守るようしましょう。
学校外活動の経験を積む
習い事での表彰や漢検などの資格取得、ボランティアなどの経験は、子どもの財産になりますし報告書にも記載されやすいです。子どもが興味を持った習い事を続けていくといいですね。
子どもの選択肢を増やすサポートをしよう
子どもの将来にも関わってくる中学受験。ただ、小学校低学年のうちに中学受験をするかを決めることは難しいかもしれません。
小1のうちは、選択肢を増やすためにできることを少しずつ積み重ねていけるといいですね。