子どもに学校での出来事を聞いても、「忘れた」「わかんない」と言われて話が広がらず、悩んでいるママパパもいるのではないでしょうか。
実は、子どもが話をしてくれないのは、親の聞き方と話しかけ方に問題があることも多いのです!
今回は、子どもの話の聞き方セルフチェックと、子どもの会話を引き出すための方法をご紹介します。
子どもの話、ちゃんと聞けてる?
聞き方セルフチェック!
「子どもがちゃんと話をしてくれない…」と悩んでいるママ・パパは、まず以下のチェックリストをご覧ください。
- □ 質問が曖昧ではないか
□ 一方的に話をまとめていないか
□ 途中で話の腰を折っていないか
□ 尋問のように質問攻めしていないか
□ 子どもが話したい時に「忙しい」「あとで」と終わらせたままにしていないか
いずれかに思い当たる節がある場合は、そもそも「ママ・パパが子どもの話をちゃんと聞けていない」と言えます。それでは、子どもも「話したい」とは思えないでしょう。
「ママやパパはちゃんと自分の話を聞いてくれる」という信頼感は「話したい!」という原動力になります。まずは子どもが安心して話せる土台を作っていきましょう。
子どもの話を上手く引き出す方法は?
ここからは、子どもの話を引き出す3つの方法をご紹介します。どれもすぐに実践できる方法なので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
質問の仕方を工夫する
多くの人がやりがちなのが、「今日学校どうだった?」「どんな授業があった?」など、広すぎて曖昧な聞き方です。
そもそも子どもにとって、その日あったことを細かく思い出して順序立てて説明するのはハードルの高いこと。なるべく答えやすい質問を心がけたいところです。
質問の仕方には、Yes or Noで答えてもらう「クローズドクエスチョン」と、自由に答えてもらう「オープンクエスチョン」の二種類があります。
話を引き出すコツは、この二種類の質問を交互に使うこと。以下の例のような会話を意識的に実践してみましょう。
<クローズドクエスチョンと
オープンクエスチョンを交互にした会話の例>
話しかけるタイミングや場所を変える
ママやパパにとっては話しかけたいときでも、子どもにとってはそうではない、というタイミングもあります。
● 好きなテレビ番組を見ているとき
● 宿題をしているとき
など、子どもが何かに集中している時に話しかけても、ちゃんと話をしてくれないのは仕方のないことです。
● お風呂に一緒に入っているとき
● ご飯を食べ終わったあと
など、比較的ぼーっとしているタイミングの方が、話が引き出しやすいかもしれません。
また体が向かい合っていると話しづらいことも。ソファーに座っている時や、車に乗っている時など、同じ方を向いている時に話すのもおすすめですよ。
親子でお互いに今日の出来事を話す
子どもの話を聞くだけでなく、親も一緒に1日の出来事を話す時間を作るのもおすすめ。
例えば、夜寝る前など決まった時間に、「今日よかったこと、嬉しかったこと」「今日悪かったこと、イヤだったこと」をお互いに話す時間を設けてみましょう。
親が話をすることで、「ママ・パパはそんなことがあったんだ」と親の話をもとに、「自分も今日こんなことがあってね…」と話しをしやすくなるかも。
また毎日話す時間を設けることで、1日を振り返る癖がついていきます。自分の感情に目を向けることに慣れ、話が出やすくなっていくかもしれません。
いつでも話せる安心感を築こう
子どもにも、話したい・話したくないタイミングがあるはずです。無理に話を聞き出そうとしすぎず、「いつでも話していいんだ」という安心感を作ってあげられるといいですね。
どうしても心配な場合は、学校の先生やママ友に事情を共有しておけば、いざという時の情報が入ってきやすくなりますよ。