よく耳にする「自己肯定感」。子どもの成長に大切なこととは知っていても、どう伸ばせばいいのかわからない人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自己肯定感がなぜ大切なのか、高い場合と低い場合で何が違うのかをはじめ、小1からできる自己肯定感を高める方法を紹介します。
自己肯定感が高い・低いと何が違うの?
自己肯定感とは「自分は生きる価値がある、誰かに必要とされている」など、自分のことを肯定できる感情のことをいい、「自信」「やる気」「確かな自我」を育てるために必要です。
小学生になると、成長するごとに周りと自分を比較することが多くなり、高学年になるに従って自己肯定感が下がる傾向にあります(※1, 2)。
それでは、自己肯定感が高い場合と低い場合では、どのような違いがあるのでしょうか。
自己肯定感が高い場合
● 人に親切に接することができる
● 人間関係が良好になりやすい
いつも前向きでいられるので、授業や友達づくりにも積極的に動くことができます。
自己肯定感が低い場合
● 人と関わることに消極的
● 新しい環境が苦手
些細なことに不安を感じやすく、学校へ行くことや交友関係などに消極的になりやすい傾向があります。
子どもの自己肯定感を高める方法は?
ここからは、小1の今からできる、自己肯定感を高める方法を紹介します。日常生活でできることばかりなので、参考にしてみてくださいね。
子どもの成長を褒める
上手にできたことなどは、大げさなくらいに褒めましょう。小さな達成感が子どもの自信になり、その積み重ねが自己肯定感を育みます。
ただし「〇〇くんよりできたね!」といった周囲との比較ではなく、「今日は一人で準備できたね!」といった子どもの成長を褒めてくださいね。
頑張った過程を認める
結果にとらわれず、子どもが頑張った過程を認めることも大切です。親が頑張りを見てくれているのだと安心し、次の挑戦に向かう勇気や自信を持つことができますよ。
何より、「自分の存在を認めてくれる人がいる」という感情が心の支えになりますよね。
味方であることを伝える
「どんなときもあなたの味方だよ」と言ってくれる存在が、子どもにとって愛情となり、心の支えになり、自己肯定感につながります。
親が絶対的な味方であると感じることで、どんなときでも自分には居場所があると心の支えになります。
子どもの話しを真剣に聞く
子どもが何かを話しているときは、できる限り手を止めて最後まで真剣に話を聞いてあげましょう。
しっかり向き合ってくれている姿勢から、自分を認めてくれていると感じることで自己肯定感が芽生えます。
些細なことでも感謝を伝える
お手伝いや片付けなど、少しでも良いことをしたら「ありがとう!助かったよ」と感謝の言葉を伝えましょう。
人から必要とされていると感じられ、自然と自分に存在意義を持てるようになりますよ。
愛情を伝える
「大好きだよ」「大切だよ」と伝えることで、自分が大切にされている存在であることを感じ、自信をもてるようになります。
小学生にもなると反抗的な面も見えてくるかもしれませんが、毎日スキンシップをとって愛情を伝えてみてくださいね。
意見を尊重する
子どもの意見を否定したり、選択肢を与えなかったりすると「自分の考えはどうでもいいんだ」と感じやすくなります。子どもの意見を尊重することで、自分の考えに自信が持てるようになります。
気になる内容だった場合は、「そう思ったんだね。じゃあ、こういう場合はどうする?」など、一度受け入れてから問いかけてみましょう。子ども自身が考える・選択することが大切です。
一緒にたくさんの経験をする
親と料理やスポーツ、読書、映画鑑賞、自然体験などの経験をした子どもは、自己肯定感が高くなりやすい傾向があります(※1)。
特にキャンプなどの自然体験を多く経験した子どもは、日常生活では経験できない状況を乗り越えることが自信につながり、自己肯定感が生まれ、道徳観や正義感も高くなるといわれています(※3)。
親が読んでおきたい!自己肯定感を育む本
自己肯定感にまつわる本はたくさん出ているので、参考にしてみるのも◎。
みんなの自己肯定感を高める
子育て言い換え事典
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子育てあるあるを「性格別」「シーン」別でどのように声掛けしたらいいのかをまとめてあります。子どもとギスギスすることが少なくなったというレビューも多く見られますよ。
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子どもの将来は「親」の自己肯定感で決まる
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親の自己肯定感が高いと、子どもにも良い影響を与えます。子育て中に持ちやすい「比べてしまう」「怒ってしまう」といった罪悪感を解消してくれる1冊です。
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褒めて自己肯定感を伸ばしていこう
自己肯定感は自己を認める大切な感情です。毎日何か1つだけでもいいので、子どもも自分も褒めて伸ばしてあげましょう。