5月5日のこどもの日は、男の子の健やかな成長を祝う「端午の節句」の日でもあります。こどもの日をもっと楽しむために、端午の節句にちなんだアイテムを手作りして飾ってみるのもいいですね。今回は、こどもの日にぴったりの折り紙として、兜やこいのぼり、モビールの作り方をご紹介します。
こどもの日に折り紙を楽しむポイントは?

本物の兜やこいのぼりには、勇ましさやたくましさを感じる模様や色が使われていますが、折り紙や画用紙で手作りすると、ナチュラルなテイストの兜やこいのぼりを作ることができます。
子供が小さいうちは、兜や鎧を飾っていると、怖がったり、手を触れて壊してしまったりするので、折り紙や画用紙で作って、好きなように触らせてあげると喜びますよ。
3~4歳になると、はさみやのりを上手に使えるようになってくるので、ママが教えてあげながら、一緒に工作を楽しみましょう。
端午の節句は伝統的な男の子のお祝いですが、こどもの日は、男の子も女の子も一緒になって楽しむ日です。こどもの日の工作は、ぜひ女の子も一緒に楽しんでみてくださいね。
こどもの日の折り紙その1「 兜」

昔は、戦に行く前に無事を祈って兜や鎧を神社に奉納して祈願し、戦になると自分自身を守るために兜や鎧を身にまといました。それが転じて、厄除けのために端午の節句で兜を飾るようになったといわれています。
子供に兜の意味を伝えながら、かぶれるくらい大きい兜作りに挑戦してみるのも楽しいですね。
用意するもの
折り紙:1枚
兜の折り方

1. 折り紙を裏向き(白い面を上)でひし形の状態に置き、半分に折る
2. 三角形の両端の角を下の角に向けて折り下げる
3. 折り下げた2つの角を、上に折り上げる

4. 折り上げた角を斜めに折り返し、ツノを作る
5. 下の一枚を3/4ほどの位置で折り上げる
6. 5で余った部分を再度上に折る
7. 残りの一枚を内側に折り込む
こどもの日の折り紙その2「こいのぼり」

こいのぼりは、立身出世の願いが込められた端午の節句の風物詩です。模様が入っている折り紙や和紙を使うと、華やかで高級感のある飾りになりますよ。
シールやクレヨンを使って子供と一緒に模様を描けば、仕上がりにも個性が出せて、自分だけの特別なこいのぼりを作ることができますね。
用意するもの
折り紙:1枚
こいのぼりの折り方

1. 折り紙を正方形の状態で、裏面を上にして置き、縦横それぞれ半分に折り目を付ける
2. 縦の折り目に向かって左半分を折り、戻す
3. 2でできた折り目の裏側をめがけて山折りする

4. 1でできた横の折り目に向かって上下を谷折りにする
5. 1 でできた縦の折り目の上端と折り紙の右端の縦1/2の位置を結ぶようにして右上の角を谷折りする
6. 5で折り下げた角を元の位置へ戻すイメージで少し谷折りする
7. 右下の角も5、6同様に折る

8. 5〜7でできた2つの三角形の上の角と下の角を結んだ位置で谷折りする
9. 上下半分に折る
10. 模様や顔をペンで描く
こどもの日の折り紙その3「かざぐるま」

かざぐるまは柄の入った折り紙で作るのもおすすめです。できあがったら、割り箸や竹串の先端に固定するといいでしょう。こいのぼりとセットで用意したいですね。
用意するもの
折り紙:1枚
かざぐるまの折り方

1. 折り紙の裏を上にして正方形に置き、縦横それぞれ半分に折り目を付け、戻す
2. 縦の折り目に向かって、左右をそれぞれ谷折りする
3. 横の折り目に向かって、上下をそれぞれ谷折りする
4. 3で折った上半分の内側の角が真横を向くように左右に開き、上半分を台形にする
5. 4と同様に、下半分の内側の角を左右に開き、下半分を台形にする
6. 対角にある2辺の角が真上、真下を向くように斜めに谷折りする
こどもの日の折り紙その4「こいのぼりのモビール」

こいのぼりのモビールを作って飾りつければ、部屋の中が明るくなります。ハートや星の形に切り抜けるパンチを使って、様々なうろこのこいのぼりを作るのも楽しいですよ。こいのぼりは1匹ずつ吊るしてもいいし、数匹つなげて吊るしてもかわいいですね。
用意するもの
● 折り紙(もしくは色画用紙):3枚
● はさみ(カッター)
● カッティングボード(カッターを使う場合)
● 糸
● セロハンテープ
こいのぼりのモビールの作り方

1. 半分に切っておいた折り紙の裏を上にして置き、長辺同士が重なるように半分に折る
2. こいのぼりの模様を書き、はさみやカッター、パンチなどで切り抜く
3. こいのぼりの中心に糸をセロハンテープで貼付け、天井から吊るす
こどもの日の折り紙その5「蝶のモビール」

こどもの日は、男の子だけでなく女の子も楽しみましょう。ファンシーなものが大好きな女の子には、蝶のモビールがおすすめです。蝶の内側を切り抜いて模様を描いたり、シールを貼ったりすれば、さらにかわいい雰囲気を演出できますよ。
子供1人で蝶の丸い形を切るのは難しいので、ママやパパがお手本を見せてあげながら一緒に作ってあげてくださいね。様々な色で蝶を作って吊るせば、お部屋の中でも春を感じることができますよ。
用意するもの
● 折り紙(色画用紙でも可):2枚
● はさみ(カッター)
● カッティングボード(カッターを使う場合)
● 糸
● セロハンテープ
蝶のモビールの作り方

1. 正方形の折り紙を縦半分に折る
2. 蝶の模様を書き、はさみやカッターで切り抜く
3. 糸とセロハンテープで蝶の中心をつなげて吊るす
こどもの日の折り紙その6「風船のモビール」

風船のモビールは、こいのぼりや蝶のモビールの間に飾ると、華やかさと春らしさをプラスすることができます。2色の折り紙で作ったり、大きさを変えてつないだりするのもおすすめです。色の組み合わせを子供と相談しながら、楽しい空間を演出していきましょう。
用意するもの
● 折り紙(無地の2色、色画用紙でも可):4枚
● はさみ(カッター)
● カッティングボード(カッターを使う場合)
● 糸
● のり
● セロハンテープ
風船のモビールの作り方

1. 正方形の折り紙の裏を上にして置き、縦半分に谷折りする
2. バルーンの形を書き、はさみやカッターで切り抜く
3. 2で切り抜いた形を型紙とし、同じ形を1色につき2枚、2色で4枚のバルーンを写しとり、切り抜く
4. 半分に折り目をつける
5. 切り抜いた4枚のバルーンを、色を交互にして背中合わせにのりで貼り合わせ、立体的な形にする
6. 糸に貼りつけて吊るす
こどもの日は折り紙で部屋を飾りつけよう

1年に一度飾る兜やこいのぼりは、子供にとって特別なもの。そんな端午の節句の飾りを工作することで、子供の創造力や表現力を伸ばすことができるかもしれません。
子供と一緒に作った兜やこいのぼり、モビールを部屋に飾って、こいのぼりの歌を歌ったり、柏餅やちまきを食べたりすれば、端午の節句のお祝い気分が盛り上がりますね。
こどもの日の工作を楽しみながら、家族で子供の成長をお祝いしましょう。