小学生になったら関わる可能性が高いPTA。しかし、具体的にどんなことをする組織なのかよく知らない方も多いですよね。
今回は、入学前に知っておきたいPTAの基本的な役割や活動内容、決め方などについて紹介します。
PTAってどんな組織?
PTAとは、学校に通う児童の健やかな成長をサポートすることを目的に、主に保護者と学校が自主的に運営している団体を指します。
主に、「本部」と、本部に所属する専門委員長によってまとめられる「専門部」から成り立つことが多いようです。本部に所属する人を「役員」、専門部に所属する人を「委員」もしくは「係」と呼ぶことが一般的です。
近年は、親や学校の負担を減らそうと保護者と学校で協議をして、以下のような動きも見られます。
● 仕事の役割の範囲や内容を縮小
● 希望者のみで活動を行う
● PTA自体を廃止してボランティア制にする
ボランティア制の学校が増えているとはいえ、全体で見ると実際はそこまで進んでいない学校が多いのも現状です。
PTAは主にどんな活動をするの?
学校によって特色はありますが、PTAは主に以下のような活動を行います。
子どもたちの通学の安全を確保する
通学路を調べ、危険な場所があった場合は、地域や行政に働きかけて改善を図ったり、広報誌に掲載して保護者に注意を促したりすることも。
交通安全教室を行ったり、横断歩道や車の往来の激しい道路に立ち登下校を見守ったりすることもあります。
子どもたちの学習環境を整える
校庭の整備、学校の周りの清掃の手伝い、図書コーナーの本の整理整頓をなどをして、子どもの学習をサポートします。
また、各家庭から集めたベルマークを集計し、学校で必要な備品と交換することもありますよ。
イベントの企画・学校行事のサポートをする
学校のカリキュラムでは体験できないようなイベントを企画することもあります。著名なアスリートを招いて講演会を開いたり、スポーツ教室を開催したりする学校も多いようです。
そのほか、運動会やマラソン大会などの学校行事をサポートすることもあります。
PTA本部役員の一般的な仕事内容は?
まずは、PTA本部役員の一般的な仕事内容についてご説明します。
● 副会長
● 書記
● 会計
● 会計監査
● 専門委員長
PTAの会議を仕切り役員をまとめるリーダーの会長を筆頭に、補佐役の副会長、会議の議事録やお知らせを作成する書記、活動資金を管理する会計、そしてその監査を行う会計監査がいます。
専門委員長も、専門部からの報告を本部に伝え橋渡しをする重要な役割を担っています。
PTAの専門委員、係の一般的な仕事内容は?
専門委員は、各学年から数名ずつ選ばれます。委員ごとの定例に参加し、所属している委員、または係の活動をすることが一般的です。
● 広報委員
● 保健委員
● 安全委員(地区委員)など
学年学級委員は、学年や学級内のPTA会員の取りまとめをするのが主な役割です。広報委員は行事の撮影や広報誌の作成、保健委員は健康に関するイベントの企画、安全委員は、通学路の見回りや巡回などを行います。
他にも役員の選出方法を決める選考委員や、地域との交流イベントを運営する文化委員など学校によって様々な委員や係が存在します。
PTA役員、委員、係への選出方法は?
PTAへの主な選出方法は主に以下が多いでしょう。
● 立候補・自薦
● 選挙
● 他薦
● くじ引き、じゃんけん
次年度の役員は、一般的に12〜3月頃に決定します。主に高学年の4〜5年生の保護者から選ぶことが多いようです。委員や係は入学、進級後の最初の保護者会で決まります。
役員は立候補や推薦などで決まることが多く、委員は立候補者がいない場合はくじ引きやじゃんけんなど、ライトな決め方をする場合もありますよ。
PTAは絶対にやらなければいけないの?
PTAは基本的には任意ですが、一般的に6年間の間に1回は役職、もしくは委員や係を経験しなければいけない学校が多い印象です。
多い学校だと、年1回は役員か委員や係のどれかを務めるところや、ポイント制で6年の間に様々な役割を経験しなければならない場合も。
もちろんPTAに強制力がなく完全に任意参加の学校や、ボランティア制で義務化されていない学校も存在します。気になる方は、就学予定の学校のPTA詳細を確認するようにしてくださいね。
PTAの基本情報は入学前に知っておこう
PTAの意義や役割は、学校によって大きく異なります。気になる方は、就学予定の小学校に通っている先輩ママやパパなど、近隣の方から情報収集をしておくのもおすすめですよ。
「やらないと…」と強制感があるかもしれませんが、PTAをしてよかった声も多く聞かれます。以下の記事も参考ししてみてくださいね。