小学生の夏休みの宿題といえば「読書感想文」。少し手伝ってあげようと思っても、どのように書けばいいの分からないママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、小学生の読書感想文の書き方とポイントをご紹介します。
読書感想文の書き方の前に流れを確認しよう
読書感想文の書き方の前に、まずは読書感想文を書く流れをご紹介します。
1. 好きな本を選ぶ
読書感想文を書くには、子供が興味のあるテーマの本を選ぶことが大切です。挿絵がかわいい、子供が好きなスポーツをテーマにしているなど、子供が読みたくなるような本を選びましょう。
2. メモをとる
本を読みながら「面白いな」「素敵だな」と思った文章や場面をメモして、読書感想文に書きたいポイントを忘れないようにしましょう。付箋を貼ったり、線を引いたりするのも良いですよ。
3. 書きたいことを考える
本を読み終わったら、メモを見返してみて、印象に残ったことをだいたい3つに絞りましょう。一つ一つのことを深掘りするために、書きたいことはある程度絞ることが大切ですよ。
書きたいことが決まったら、そのなかで自分が一番伝えたいことを決めましょう。一番言いたいことを決めることで、読書感想文の構成が考えやすくなります。
4. 書いてみる
書きたいことが決まったら、読書感想文を書いてみましょう。詳しい書き方は次にご説明しますが、書くときのポイントは、自分の素直な気持ちと、「なぜ」を中心に書くことです。最初は文字数を気にせず、思ったことをとにかく書いてみましょう。
5. 読み返す
読書感想文を書き終わったら、一度読んでみましょう。文章を一度で完璧に書くのは大人でも難しいことです。読み返してみて、少し文章が変だなと思ったところを書き直すことで、より相手に伝わる読書感想文に近づきますよ。
小学生の読書感想文の書き方は?
小学生が読書感想文を書く場合は、「はじめ・なか・おわり」の3つのパートに分けることで書きやすくなります。書くときは、「自分の感想を相手に伝える」ということを意識できると良いですね。
はじめ
読書感想文で困るのが、書き出しの部分だと思います。書き出しは、本を選んだ理由を書くと文章が書きやすくなりますよ。
続けてあらすじを書いてみましょう。長々と書くのではなく、「誰が、いつ、どこで、何をした」くらいの簡潔なものにしましょう。低学年の場合は、あらすじを書かなくても構いませんよ。
なか
次はメモを参考に、本を読んで印象に残った場面を書きます。このとき、ただその場面を書くのではなく、どこが、どのように印象に残ったのか具体的に書けると、内容の充実した読書感想文になりますよ。
ここで大切なのは「なぜ」を必ず書くことです。なぜ面白かったのか、なぜ悲しかったのか、のように自分がそう感じた理由を書いてみましょう。
おわり
終わりの部分は、本を読んで全体の感想をまとめます。読書感想文を書く前に決めた「一番伝えたいこと」を書いてみましょう。
小学生の読書感想文の書き方!題名はどのようにつけるの?
読書感想文の題名は、簡単そうで意外と悩むところだと思います。低学年の子供であれば「〇〇を読んでみて」といった簡単なもので構いません。高学年の子供の場合は、読書感想文全体を通して一番伝えたいことを題名にしてみましょう。
例えば、友達の大切さを言いたいのであれば「〇〇を読んで気づいた友達の大切さ」「私にとって友達とは」のように、言いたいことに関係する単語を使うと題名が考えやすいですよ。
小学生の読書感想文の書き方!低学年のポイントは?
小学校低学年の子供が読書感想文を書く場合は、「素直な思い」を書くことが大切です。ワクワクした、悲しかった、のように子供が本を読んで素直に感じたことを書いてみましょう。
子供が一人で考えるのが難しい時は、ママが「どこが面白かった?」「どうしてそう思ったの?」などと聞いてあげると、子供も読書感想文が書きやすくなりますよ。
小学生の読書感想文の書き方!高学年のポイントは?
小学校高学年の子供が読書感想文を書く場合は、より深い「考察」と「学び」を書くことが大切になってきます。
印象に残った場面に対する感想だけでなく、自分なりの考えを書いてみましょう。なぜ登場人物はこの行動をとったのか、このときの登場人物はどんな気持ちだったのかと、具体的な考察を書くことが大切です。
読書感想文の最後に書く「一番伝えたいこと」は、その本を読んで学んだことを書くと良いでしょう。作者は何を伝えたかったのかを考えることで、自分の学びを書きやすくなりますよ。
このとき、必ずしも作者の考えに同意しなければいけないわけではありません。「私はこう思う」と自分の考えを素直に書いてくださいね。
小学生の読書感想文!書き方のコツは素直な気持ちを書くこと
読書感想文というと、きれいな文章でまとめなければいけないと思っているママが多いかもしれませんが、大切なのは子供の素直な感想です。ママが読書感想文を書く手伝いをしてあげる場合は、子供の豊かな想像力や感性を引き出すことを心がけてみてくださいね。